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菜の花の花冷えてます

 日本の食は、四季折々の旬がくっきりと分かれているので 「あ~〇〇を食べたら冬が来たなと思う」とか「〇〇は春の味」とか食べ物から感じられる季節感。すごくいいですよね。

香港も湿度によって かろうじて四季の変化はわかりますが、基本長~い夏と短い冬という感じなので、日本みたいな胸躍る季節感はあまり感じられません。輸入品の割合も多いので大体の野菜や果物は通年食べられます。

で、香港で最もポピュラーな野菜の代表の一つに「菜の花」があります。

「菜の花」「レタス」の二大勢力は香港の常備野菜と言ってよいでしょう。(自炊する人は)

日本では春の訪れを告げる菜の花で、よくお浸しなんかにしていただきますが、香港の緑黄色野菜の食べ方は、その野菜一種類だけで「ゆでる」または「炒める」というのが多いです。

日本のように、いろんな野菜を一緒に炒めたり、卵と炒めたり、という食べ方はそんなにポピュラーではありません。

私は以前、日本で菜の花を食べる時は、鮮やかな濃い緑に明るい黄色の花がついた菜の花を食べていたのですが、香港では多くの人は、花は食べません。皿のフチとかにぺっと出されています。

中医の考えで「野菜の花は身体を冷やす」と言います。しかも一般的な身体を冷やす食材(例えばきゅうりとか茄子とか)達よりも冷やす力がとても強いと言われて結構避けられています。

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なので今では私も家で調理する時は、洗う時点で花をむしり取っています。香港はその他にもポピュラーな芥蘭(ガイラン)も菜の花と似た形状で同じように花をつけますが、これも花を外していただきます。

食べた時にふっと香る花の香り、私も好きだったんですけどねえ・・・。

 最近は色々な食用花を使ったサラダとかも流行っているようですが、サラダは元々冷たくいただく上に、更に花は身体を冷やすものが多いと思いますので、冷え性の人は気を付けた方がいいかもしれません。

余談ですが、これらの食材による「寒暖」は、他の食材との組み合わせで中和できます。(例えば身体を冷やす豆腐に身体を温める生姜やネギを乗せて中和したりしてますね。)

なので、組み合わせを意識すれば、それほど神経質になり過ぎなくてもいいと思います。

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