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難題の解決方法の模索

何事にも比較的容易に解決しやすい事項と、そうでない事項があると思いますが、幾つか足元の難題のニュースが出てきたので、纏めてみました。

過去投稿は下記リンクをご確認ください。
-石油業界シリーズ(石油先物逆張り業界シフト今後の展開原油と金
-日本のエネルギーミックス(電力小売り意味とは再考今後の展開消エネから省エネ
ー交通インフラシリーズ (Part①Part②Part③Part④Part⑤
ー不都合な真実シリーズ(Part1Part2Part3Part4Part5Part6Part7

①はやはり福島第1原発の汚染水の処理です。処理水をどう扱うか、また海洋放出するにはどうするか、など様々な議論があったと思いますが、海洋放出推進側は、処理水のタンク容量がもう2年も持たないという時間的縛りと、危険物質の少なさ+国際慣例、という点を推している一方、現地漁業組合は風評被害があり、納得はいかないとのこと。

処理水には除去が難しい放射性物質トリチウムが含まれる。仮に福島第1の処理水に含まれるトリチウムを1年で海に流しても、周辺住民の年間被曝(ひばく)線量は自然界から受ける線量の1000分の1未満にとどまるという。国際原子力機関(IAEA)も海洋放出について「技術的に実行可能で国際的慣例にも沿っている」との見解。ただ...風評被害の発生が懸念される。福島県の漁業関係者は現在も風評被害に苦しんでおり、19年の沿岸漁業の水揚げは事故前の約14%にとどまる。...「反対の意向は伝えてきた。納得しろと言われても無理だ」

②は新幹線です。以前紹介したリニア建設工事と似ているかもしれませんが、北海道新幹線で現在工事中の札幌と小樽間のトンネル工事の際に出てくる残土の(仮置き場を含めた)受け入れ先が問題となっている模様。

札樽トンネルの工事で生じる残土の受け入れ先の確保だ。一般に掘った土は自治体内で埋める場所を確保しなくてはならないが、自然由来のヒ素を含む残土のため、受け入れ候補とされる札幌市厚別区山本、手稲区金山や山口の3地区では近隣住民が反発。残土の受け入れ先のメドが立たない

③上記投稿でも紹介しましたが、IR(カジノを含めた統合リゾート)招致に関して横浜市が手を挙げていますが、それについても住民投票が実施される模様。一方で大阪(こちらは都構想選挙があるか)や和歌山、長崎など他の立候補自治体は何だか進むのか?

この3つの事項を通じて、もちろん近隣住民の意向は大事であり、取り入れられるべきこともあるでしょう。一方で推進側が所謂『丁寧に説明』を何十度しても、反対側が納得する確率もすごい高いわけではないのでしょう。だから難題となるのかと。

話し合いや投票(住民投票や議員選出の投票など)が民主主義というシステム上の解決方法と何となく思われていると感じます。しかしこれ以外のなんか画期的な方法はないのですかね、とも感じています。



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