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《普通の食事》ではビタミン・ミネラルが足りない?【栄養ノート vol.2】


前回の【栄養ノート】では、
タンパク質の重要性について書きました。


今回はタンパク質の代謝や
糖質、脂質のエネルギー代謝の"補酵素"として働く
ビタミン、ミネラルについてご紹介します。

なぜビタミン、ミネラルは必要なの?


ビタミン、ミネラルは
車でいう"潤滑油"の役割をします。

大塚製薬ホームページより

車の"材料"になるタンパク質
"燃料"になる糖質、脂質
を摂っても、潤滑油がなければどうでしょう?

車は走りませんよね。


ビタミン、ミネラルをしっかりと摂らないと、せっかく摂った栄養素が体内でうまく利用されません。

 肉、野菜、果物を食べてれば大丈夫でしょ?
と思われる方が多いと思います。

しかし普通の食事だけでは圧倒的に足りません。

なぜか?

それは、昔と比べて作物が育つ土壌が痩せているからです。

痩せた土壌で、農薬などにより無理やり"キレイな作物"を育て、その作物が私たちの口からからだの中に入ります。

見た目はキレイだけど、栄養、特にビタミン、ミネラルはほとんどありません。

だから、普通の食事だけでは
ビタミン、ミネラルの"絶対量"が足りず
からだに不調をきたす原因になるのです。


同じものを食べているのに、なぜ不調な人と元気な人がいるの?


話は日露戦争まで遡ります。

日露戦争において、日本陸軍は兵士に白米ばかり食べさせていたので、ビタミンB1不足を起こし大量の脚気かっけ患者がでました。

しかし、全員が脚気になったわけではありません。

同じものを食べていたのにもかかわらず、なぜ脚気にならない人がいるのか?

これは遺伝子の違い、
つまり個体差があるからです。

例えばビタミンB1はエネルギー代謝の補酵素として働きますが、代謝酵素と結合しなければスムーズに代謝が行われません。

この酵素と補酵素が結合する確率のことを
「確率的親和力」といいます。

・摂取したビタミンが全て結合する人
    →確率的親和力が高い人

・10回に1回しか結合しない人
    →確率的親和力が低い人

確率的親和力が低い人は、高い人と比べて
からだに不調が出やすくなります。

では、必要量を摂取するにはどうすればよいか?

補酵素であるビタミンを大量に摂取すればいいのです。

「すべての不調は自分で治せる」の著者 
藤川徳美先生はこれをメガビタミンとよんでいます。


ビタミン、ミネラルの1日最低必要量は?


ご参考までにビタミン、ミネラルの1日に最低限必要な量についてご紹介します。
あくまでも一例です。

《ビタミン》
ビタミンB1  25mg
ビタミンB2  25mg
ビタミンB3  300mg
ビタミンB6  25mg
葉酸  2000mg
ビタミンB12  500mg
ビタミンC  2000mg
ビタミンD3  1500IU※
ビタミンE  200IU※

《ミネラル》
亜鉛  25mg
マグネシウム  500mg

※IU:国際単位(International Unit)の略


上記の量は、欧米のオーソモレキュラーの研究による健康維持のためのメガビタミン量になります。

※ミネラルは確率的親和力という概念がないので、メガ量ではありません。


どのように摂取するか?

ビタミン、ミネラルの必要量をいかにして摂取するか。

豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれているはずだからたくさん食べればいいや!

このように考える人もいるかと思いますが、
豚肉からビタミンB1を1日の必要量(25mg)摂取するには2.5kgも食べなければなりません。

ビタミンCの場合ならレモン100個を食べないと2000mg摂れません。

これ、ムリですよね…

なので、やはりサプリメントで摂取するのがベストな選択だと思います。

サプリメントは"くすり"ではなく
"栄養素の抽出物"になります。
副作用のない、からだに安全なものです。

ビタミンを大量に摂取しても大丈夫なの?

メガ量?そんなに摂って大丈夫なの?
と不安になる方もいるかと思います。

ビタミンは水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2つに分かれます。

水溶性ビタミン → B.C
脂溶性ビタミン → A.D.E.K

水溶性ビタミンは過剰に摂取した場合でも尿として体外に排泄されるので、多少摂取しすぎても問題ありません。

一方、脂溶性ビタミンは肝臓をはじめとする体内に蓄積されるため、過剰摂取による副作用が出てくる危険性があります。
しかし、前述した必要量は上限摂取量を下回っていますので問題ありません。

1日の上限摂取量については、こちらのホームページに詳しく記載されています↓

※ホームページ記載の脂溶性ビタミン単位μgからIUへの変換   →   μg×40
ビタミンD=2,400IU

最後に

からだにとって"潤滑油"の役割を果たす
ビタミン、ミネラル。

"なんとなくバランスよくとる"のではなく、
"絶対量"に着目しましょう。

絶対量とは、
ビタミンなら個体差を見越したメガ量
ミネラルは1日の必要量
です。

サプリメントなどから効率的に摂取することをおすすめします。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

次回栄養ノートは
タンパク質の効果的な摂取方法
について書きたいと思います。


参考にした書籍↓



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