祈り猪と裏参り必須「信楽院/馬見岡綿向神社/五社神社」蒲生氏所縁!日野祭【滋賀湖東シリーズ/湖東シリーズ/竜王シリーズ/滋賀日野町シリーズ】
蒲生氏所縁の「信楽院」と「馬見岡綿向神社」です。本殿裏が神様に近くで祈る場所と指定あり!本殿左奥の「撫で猪」で「力強い開運の守護神さま」を撫でて、神様に一番近い場所から祈る!!
猪といえば「護王神社(https://note.com/yanma_travel/n/n4b2a504c8e81)」ですかね。
裏参りもあります。
変更履歴
2024/10/27:初版
▼HP▼アクセス▼祭神・本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽信楽院:滋賀県蒲生郡日野町村井1500
「しんぎょういん」と読む
中世にこの地方を統治していた蒲生氏の菩提寺
奈良時代前期、聖武天皇の勅建
聖武天皇の勅願所として天平年間に甲賀の信楽に建立された
近くにある馬見岡綿向神社も蒲生氏所縁の神社
この山門の彫刻が見事
本堂天井には、狩野山楽にも比肩するといわれる日野出身の画家・高田敬輔作の「雲竜」を中心に描かれた縦横11mの見事な水墨画
本堂正面には阿弥陀三尊像が本尊
開創以来の本尊・阿弥陀如来は宝物庫(秘仏堂)に安置されている
1349年、甲賀市信楽庄にあった信楽寺を移したことに始まる
1484年、蒲生貞秀が新たに築城した音羽城の内に庵を造り、金勝の阿弥陀寺住職・厳誉宗真(ごんよそうしん)上人を初代住職に懇願
1597年、いまのところに移転するなど、蒲生家との繋がりが強くなった
1739年、前面に土間を持つ浄土宗本堂
→山門
山門の彫が素晴らしい!
→境内
本尊は室町時代の阿弥陀如来を安置しているとのこと。
あとは写真だけ
鐘楼の透かし彫りの彫刻も見事。
▽馬見岡綿向神社:滋賀県蒲生郡日野町村井711
祭神は「天穂日命」、「天夷鳥命(あめのひなどりのみこと)」、「武三熊大人命(たけみくまうしのみこと)」親子(*1)ですね
この三柱は鳥取(伯耆(*1))に降臨した神で、出雲国造(*1)に繋がる神様たち
神紋は「雁(かりがね)」の2羽である
昔、山頂から2羽の雁が飛んできて消えたのを見て、村人たちが神が降りてきたと思って、山麓に社を建てたという話が残っており、このことから神紋となった
一羽は口を閉じ、もう一羽は口を開けていることから阿吽の形は神仏習合の名残かも
綿向山に出雲国開拓の祖神(*1)を迎え、545年に頂上に祠を建てたのが始り
奥之宮(大嵩神社)は古来より 20年毎に社殿を建て替える式年遷宮の祭事が、今も絶えることなく続けられている
蒲生上郡の宗社として栄え領主・蒲生氏の氏神である
日野商人の崇敬を多く集め、現在も日野の人々の信仰が篤い
鎌倉時代様式の石燈籠@重文が建つ
拝殿・本殿をはじめ、石橋や石燈籠は立派なものばかりで、すべて江戸時代の日野商人が寄進したもの
*1:出雲に寝返り天穂日命一族3社巡り「天日名鳥命神社/天穂日命神社/阿太賀都健御熊命神社」出雲国造/菅原道真の祖【伯耆シリーズ】【出雲シリーズ】にも「天穂日命」、「天夷鳥命(あめのひなどりのみこと)」、「武三熊大人命(たけみくまうしのみこと)」を祀る。この地域は出雲系なのか??ということだが、「出雲国の開拓神を迎えた」とあるので、なるほどという感じ。ただ、この三神はヤマトから出雲に送られ国譲りをさせに降臨した神であることも補記する。
545年、綿向山の山頂に創建
545年、蒲生野のある豪族2人が綿向山に狩りに出かける。急に吹雪と風が起こり岩かげに隠れ雪が止むのを待つ。止んだら積もった雪には大きなイノシシの足跡があり、その足跡をたどっていくと山頂に着いた。そこで、綿向大神様の化身として現れた白髪の老人に出会い「この山の頂に祠を建てて祀るように」と言われたので社殿を建てた。これが綿向神社の始まり
この豪族は蒲生稲置三麿と山部連羽咋で、山部氏の氏社と氏寺が今も隣あっている
796年、現社地に遷座
現在も綿向山上にある大嵩神社を奥宮
奥宮では、20年毎に式年遷宮が続けられている
後白河天皇、後鳥羽天皇などの勅額を受け、中世から近世初頭にかけて蒲生氏代々の庇護を受けた
1170年、春の例祭「日野祭」が始まる
日野祭りは、16基の絢爛豪華な曳山が引き出され、滋賀県の無形民俗文化財に指定
1681年、橋脚は角柱9本を貫でつなぎ3列の行桁を架け、19枚の橋板を中つなぎに渡し、高欄を付けた
1707年、本殿再建
江戸時代に日野商人が奉納した石灯籠や石橋が残されている
1170年、『日野祭』創始と伝わる
1803年、拝殿再建
本殿の左隣にあった置目老媼命を祀る村井御前社、本殿右隣にあった八幡宮
本殿のま後ろに「神様にもっとも近い裏参り」がある
摂社・末社に、安平稲荷神社、富士浅間神社、竃之神社・稲置三麿神社・玉椿神社と三社、池の中の祠は池之社・出雲神社、琴平神社、神明神社、天満宮(北野神社)、蛭子神社
では参拝です。境内MAPは次の通りです。そして、宮司が解説しているHPもどうぞ!
公式HPをどうぞ!
→参道
参道は左右に分かれている。と同時に、上賀茂神社(私のNOTE)風味の開けた広い参道だなと思った。どうもその昔、流鏑馬が行われたようだ。
摂社・末社は後ほど。
→拝殿・本殿・絵馬殿
先に拝殿・本殿を書いて、本殿周辺の摂社末社を時計回りに書きます。
前述の禰宜のインタビューでもありましたが、氏子からの崇敬が強く、この時も御祈祷に来られており、拝殿で祝詞をあげられていました。ということで、拝殿の写真は自重です。
絵馬殿には「馬見岡綿向神社祭礼渡御図絵馬」がある。詳細は次のHP参照で。
→摂社・末社「村井御前社」
本殿左ですね。
祭神は「置目老嫗(おきめのおみな)」で市辺押磐皇子のほうが有名か。詳細はウィキペディアをどうぞ。
わかりやすくします。
顕宗天皇の父・市辺押磐皇子は、後の雄略天皇こと大泊瀬幼武にこの辺りに誘い出されて暗殺され、家臣・佐伯部仲子と共に埋められた。
顕宗天皇が即位すると、置目老嫗の案内で亡父の遺骨の所在を知り、改めて現在の滋賀県東近江市市辺町に円墳2基を築き埋葬した(古保志塚)。置目老嫗が亡き後は「村井御前」と称し祀る。
綿向山の祠に白雲と共に二羽の雁が舞い上がり、置目の森のこの桜の木に舞い降りて消えたと伝わる。この奇譚により、綿向大神がこの地に遷され、御神紋が「雲に二羽雁」となったとさ。
つまりのところ、本来はこの神社が大事だったのだろう。歴史とともに合祀とカネを持つ日野氏により今の形になったのかもなと思う。
→なでイノシシ
先にお伝えすると、参拝後に御朱印と用紙世をもらったのですが、次の写真の塀の外側に「猿田彦神」「社日社」があります。「社日社」があるんですね。。丹後王国(私のNOTE)と出雲(私のNOTE)に多い・・。神様と地域がつながるな・・。
→摂社・末社「榊前神社」
本殿右後ろです。
匂々廼馳命はイザナギ、イザナミの間に、大山津見神の前に生まれた神ですね。
→イノシシ「神猪像」
→摂社・末社「八幡宮」
本殿右ですね。祭神は応神天皇、仲哀天皇、神功皇后です。
→摂社・末社「安平稲荷神社」「富士浅間神社」「竈之社」「稲置三鷹神社」「玉椿神社」「池之社/出雲神社」「琴平神社」「神明神社」「天満宮」
本殿右から入ります。
関西で浅間神社は珍しい気がしますね。天孫降臨のニニギの妻・コノハナサクヤヒメですね。神武天皇繋がりなのかな?
竃之神社、稲置三麿神社、玉椿神社と三社並んでます。
池の中には池之社・出雲神社がある。
行けの小島に神社=イチキシマが祭神と言うのが9割がタダと思うのだが、なぜか出雲神社も・・・。確かに、出雲大社のオオクニヌシと宗像大社の田心姫命は結婚していることになっているので、おかしくはないのか??
オオクニヌシの荒魂は珍しい気がするな~。
千両松です。関東地方で蓄えた財産を松の盆栽に隠して無事持ち帰った辻惣兵衛が感謝を込めて境内に植えたもの。現在も道中安全の守護として親しまれている。
って、いきなり天照の荒魂が・・。面白いな~。伊勢神宮じゃないよ熱田神宮だよ、この地域は尾張氏系だよということか??
「楠木正成とその子正行桜井の別れ」像。戦前まで日野小学校の校庭に置かれていたのを、戦後、境内に移されたとか。
→参道摂社・末社「玉影神社」
さて戻ろうかと思ったら、太鼓橋が正中にあったんですね。
紀氏が宮司だったということでしょう。
→摂社・末社「蛭子神社」
おお~「えべっさん」はコトシロヌシとヒルコの2柱と対比するが、両方いるんですね。出雲系なのでオオクニヌシの長男坊を祀る美保神社(私のNOTE)のコトシロヌシかと思いましたが、西宮神社(私のNOTE)のヒルコもセットですね。
→「大将軍神社」
→奥宮「大嵩神社」
▽日野祭
▽五社神社 ※未参拝
古くは「諸神神社」と呼ばれた。馬見綿向神社の主祭神3柱と口之宮神社の祭神・加夜都比古命、上野田の祖神とされる彦建忍雄心命(ヒコタテオシオゴコロノミコト)の5柱を祀る。日野祭の運営を担うのがここの氏神で、日野祭の神子の選出や、運営役の新調社の顔合わが行われるよう。
▼メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
▼旅行記
▼セットで行くところ
湖東に抜けるコースと竜王に抜けるコース、湖南に抜けるコースと車ならばどこでも行けるな。
湖東のうち東近江市は次の通り。
▼仏像展
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