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出雲に寝返るアマテラス次男「天穂日命神社/天日名鳥命神社/阿太賀都健御熊命神社」出雲国造/菅原道真の祖【伯耆シリーズ】【鳥取シリーズ】【出雲シリーズ】
社殿の「彫刻波うさぎ」が絶品!!こんな凝った彫は初めてだ。すごい・・。そして、記紀を好きな人、神様に詳しい人は超オススメスポットだろう。ちょっと記紀の話をします。
天上界からアマテラスは言う「良い国だな。私が治めるべきだ」と。出雲に国を譲るよう行ってきなさい!と派遣されたのが「天穂日命」だが、出雲に染まる。末裔は出雲大社の国造とノミノスコネや菅原道真の系統が有名だろうか。ちなみに『出雲国造神賀詞』には、天穂日命は平和な国にした英雄英雄とされ、古代アルアルの立場が変わるとなんとやらですね。
アメノホヒ
アマテラスとスサノオが誓約のときに、アマテラスの勾玉から生まれた神さま。神名のホは秀・穂、ヒは火を意味し、「生命力が火のように燃え盛る秀でた稲穂」を表している。
国譲り神話でオオクニヌシとの最初の交渉役として降りるが、心服して地上に住み着き、そのまま出雲国造及び土師氏らの祖神となった。
出雲大社に行くとアメノホヒ、ノミノスクネなど祀られていますね。
氏社
北側の「天穂日命(アメノホヒ)」はアマテラスの第二子で、出雲國造の始祖。本当はアマテラスとタカムスヒに出雲に国を譲るよう交渉しに行かせたら、出雲に染まり妻も娶り、3年報告せずに無視した神様としている。
野見宿禰神社
公式HPより「野見宿禰は第13代出雲國造(出雲大社宮司)である襲髄命(かねすねのみこと)に別称」ですとのこと。
記紀より垂仁天皇時代に、大和国・当麻蹶速(たいまのけはや)と力比べをした。それが相撲である。野見宿禰は見事に打ち勝ち、以降、大和国へ留まって朝廷へ仕えた。また、野見宿禰が朝廷へ仕えた際、墓陵での殉葬を取り止め、代わって埴輪を納める葬儀を考案し、土師職に任じられ文武両道の神としてされる。
時代は流れ、菅原氏となりあの「菅原道真」に続く(出雲と菅原道真については前述で記載済みのため割愛)。
出雲氏に関係する『出雲国造神賀詞』には、アメノホヒがアマテラスから地上の悪神を鎮めることを命じられたことが記されている。国譲りのとき地上に派遣されたアメノホヒは、息子・アメノヒナドリとフツヌシを派遣して、みごとに地上の乱れを平定したとか。
記紀と出雲風土記のどちらが真実なのか・・?
神社参拝後に思ったのだが、ニギハヤヒを祀る神社があるのが面白い。素直に解釈すると物部だが、元伊勢籠神社の海部氏なのかも・・。ここで出雲氏と海部氏が戦った??そこにヤマト側のアメノホヒが加勢して、出雲は国譲りをしたのかも。(出雲vs物部・尾張・海部連合軍という図式)
つまり兎=月=ツクヨミ=トヨウケ=籠神社とか??
一方、オオクニヌシとヤガミヒメの白兎の話は「白兎神社」が有名だろうが、別の白兎の話が残っている。
白兎神社のNOTEにも記したが、白兎に関係がある神社仏閣があったようだ。それは八頭町の福井白兎神社がある。(本NOTE公開後1週間以内に公開)
本NOTEの「天穂日命神社」にはアメノホヒと白兎の像がある。この白兎が国譲りのキーマンなのだろうか???
変更履歴
2023/12/02 追加
▼HP▼アクセス▼祭神▼見どころ
まずは場所を紹介します!!
さて、滋賀の湖東に、本NOTEの3柱を祀る神社「馬見岡綿向神社」があるんですよね。(その神社は2024年前半に公開します。気になる方は旅行記を参照ください。)
▽天穂日命神社:鳥取県鳥取市福井字宮ノ谷361
駐車場はなく、駐車スペースもないので、湖山池公園に置いた。仕事し~やと思わせる車が数台ww
そうそう、京都にもあるんですが、そこも駐車するところに困るので未参拝なんですよね。。
祭神はアマテラスとスサノオの誓約で誕生した「天穂日命(アメノホヒ)」
古代高草郡の豪族因幡国造氏の氏神を祀る式内社なんだそうな
古代の因幡の大社は宇倍神社であるとされているが、格式から見ると9世紀中頃までは、天穂日命神社が宇倍神社(私のNOTE)よりも上位にあったとか
社地の背後には前方後円墳らしきものが確認され、因幡国造氏との関連が考えられる
『因幡志』によれば古くは高草郡布勢の現・日吉神社社地にあったとも
867年、官社に列し、9世紀半ばには宇倍神社より上位の神階に列し、因幡国内で第一の神社だった
アマテラスの第二皇子で、高天原から派遣されたが、オオクニヌシに懐柔して3年たっても復命しなかった
アメノホヒはオオクニヌシに仕えたと言われ、白ウサギを助けた神話「因幡の白兎」の白兎と天穂日命の石像がある
本殿の彫刻は圧巻で見逃せない
室町時代末期、現在の社地に移転した
江戸時代には六王大明神と称し、天穂日命六王神社とも呼ばれた
この六王大明神は、岡ノ谷・小辛川・長谷・湯ノ戸・荒船にあった五社を合祀したよう
当時の祭神は、天穂日命を主祭神に、天忍穂耳命、天津彦根命、活津彦根命と誓約で生まれた神と物部・ニギハヤヒ、熊野櫲樟日命の五神だったとか
ニギハヤヒが面白いが、物部ではなく元伊勢籠神社(私のNOTE)の海部氏なのかも・・
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「ふるさと文化探訪」
天穂日命神社
古代高草郡の豪族因幡国造氏の氏神を祭る式内社である。
古代の因幡の大社は国府町にある 宇部神社であるとされているが、格 式からみると九世紀中ごろまでは、 天穂日命神社が宇部神社よりも上位 にあった。すなわち、因幡国内にお ける中心的勢力はこの高草郡に本拠 をおく因幡国造氏であった。
なお、天穂日命神社が、もとは現 在の布勢日吉神社の社地にあったと いう一説もあり、社地の決定には疑問視するむきもある。
宇部神社。。いや宇倍神社は次の通りですね。タケノウチノスクネ強いな!!
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→アメノホヒ×白兎
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アマテラスはこの近くに降臨した。その時に、案内役を務めたうさぎを祀った神社がある。この地域にはアマテラスではなくアメノホヒだよ!と訴えているのかなと思う。その話は「福本白兎神社/池田神社/土師百位神社/青龍寺」で!(来週の12月6日公開です。)
この2つの白兎の話は興味深い!!
では参拝戻ります。
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→拝殿・本殿へ
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→拝殿・本殿
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神紋は「二重亀甲に剣花角」ですね。出雲大社と同じ。必ず本殿の彫刻を見るべきです。ここまでの彫刻は見たことがないです。
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獅子と象と牡丹。左右に波に兎。上には亀と鶴。最上部には2匹の獅子。
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本殿右に摂社・末社があるが祭神は不明。
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→車を止めた公園へ
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→白兎神社へ
▽阿太賀都健御熊命神社(御熊神社(みくまじんじゃ)):鳥取県鳥取市御熊612
「あだかつたけみくまのみことじんじゃ」と読む
祭神は建御熊命、天日一箇神、保食神、木花開耶姫命である
「建御熊命(タケミクマノミコト)」は天日名鳥命の別名で本NOTE記載の三社巡りをすべき
社殿一帯に玄武岩柱状節理がみられ、御祭神・健御熊命が 一夜で 隠岐島に石橋を架け造ろうとしたが、にわかに夜が明けたと思い諦めた跡とか
延喜式に因幡国高草郡鎮座阿太賀都健御熊命神社に比定
創建年代は不詳で、主祭神の御熊命は天穂日命の子
『日本書紀』によれば、葦原中国平定のため、派遣された天穂日命が、三年経っても帰ってこないので、その子の大背飯三熊大人(オオソビノミクマノウシ。別名・武三熊之大人)を遣わしたが、父神同様に帰って来なかったと記されている
往古より岩山を神と崇めた説もある
明治元年に天日一箇神と稲荷神(保食神)を合紀
大正三年に内海中の山田神社から木花開耶姫命を合祀
『更科日記』にも.「わが身も、み倉の山に積み余るぱかりにて」という記述があり由緒あるところに間違いはないようだ
お気をつけて・・・
▽天日名鳥命神社:鳥取県鳥取市大畑874
「あめのひなどりのみことじんじゃ」と読む
天日名鳥命は天穂日命の御子神
前述の通り、主祭神の別名を祀る神社があるので和魂と荒魂の関係か、伊勢神宮の内宮と外宮の関係かなど魅惑の三社である
後述するが、当社の北2Kmの場所に天穂日命神社がある
祭神は、天日名鳥命、天穂日命、天日鷺命の3柱
天日名鳥命、天穂日命、天日鷲命を祀る神社が3社存在していたが、焼失して、一つにまとめた経緯がある
共に祭祀したことから「天三祇の宮」と称した
『延喜式神名帳』の因幡国高草郡「天日名鳥命神社」とされる
神社もその周辺も、大きな古墳にも感じるところが多い
天日名鳥命が因幡国造氏の氏神・天穂日命の子神から、古代の地方豪族との密接な関係を持っていたことを示している
1785年、社殿が造営され、その棟札に「天日名鳥命神社天鷺大明神」とある
1820年、再建
1913年、村ノ中鎮座の福谷神社の祭神スサノオを合祀
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車はこの鳥居前に置く予定だったのだが、この鳥居前への道が狭く無理だったので道の空きスペースに置かせていただく。
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妻は却下!ということで一人で神域に。見上げると急な階段が続いている。社殿が見えないのが、どこまで続くのか不安を掻き立てる。そして、階段は落ち葉でいっぱいで、穢れを感じ、見上げると蜘蛛の巣祭りになっており、はじめは良かったが、これは行かない方が良いなと諦めた(笑)
NOTEを書いていて、やっぱ行くべきだったと後悔・・・また来なさいということか。。
天日名鳥命神社 国文化財に
国の文化審議会は、鳥取市大畑の「 天日名鳥命神社」の本殿と幣拝殿を、国登録有形文化財とするよう文部科学相に答申した。県内の登録有形文化財は計259点になる。
天日名鳥命神社の本殿と幣拝殿は1913年(大正2年)、重要文化財「石谷家住宅」(智頭町)を手がけた 懸樋傳十郎氏(故人)が建築。素材の持ち味を引き出すため、全体の装飾を簡素にしている。近代建築の特徴として、細部の彫刻には意匠が凝らされ、国土の歴史的景観に寄与していることが評価された。
(略)
宮司は「昔からの言い伝えを守り、次の代に伝えている。地域の宝なので大切にしなければならない」と述べた。
▽オマケ:3社制覇
やっぱいるんだ・・。すごいな・・。まっこれを見て行かなかったり、途中で止めておこう!としました。
▼旅行記
▼セットで行くところ
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