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気ままな読書日記

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ジャンル関係なく、気ままに本の感想を書いていきます。
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2022年1月の記事一覧

小早川優子『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』日経BP

小早川優子『なぜ自信がない人ほど、いいリーダーになれるのか』日経BP

この本は、明らかに働く女性に向けて書かれているが、どこにも女性のためという文言が表題にないことが不思議なところであり、著者の意図が理解できない。

本書にきっかけとして、各種の勉強会等で、非常に優秀なのにかかわらず、「自信がない」と口にする女性が大変多いという実態があることから、その原因を分析したところ、優秀であるがゆえに、先々を心配しすぎていて、それが自信のなさとなり、必要以上に失敗を恐れてしま

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大島幸久『歌舞伎役者市川雷蔵 のらりくらり生きて』中央公論新社

大島幸久『歌舞伎役者市川雷蔵 のらりくらり生きて』中央公論新社

世紀の二枚目と言われた市川雷蔵の短い生涯について、銀幕のスターとしてより、歌舞伎役者としてスポットを当てたのが本書である。

雷蔵は、昭和6年8月29日、京都に亀崎章男として生れたが、父は奈良の兵営に入隊しており、母は泣く泣く両親の説得を受け入れたという。すなわち、生れて半年後、子供のない市川九団次の養子となり、竹内嘉男として実子のように大切に育てられた。

しかし、雷蔵は、養父である歌舞伎役者の

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佐々木俊尚『読む力 最新スキル大全』東洋経済新報社

佐々木俊尚『読む力 最新スキル大全』東洋経済新報社

副題は「現代病「集中できない」を知力に変える」と書かれています。現代は、いろいろなことに気が散ることが多いのですが、何もひとつのことに集中しようとすることは不要であり、いろいろなことを並行して行うことを提案しています。

「読み方の最新スキル」を1冊にまとめた本ですが、どちらかと言えば、情報のインプットおよびアウトプット術、情報の整理法について書かれた本です。

著者は、毎日、TwitterとFa

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樋口恵子『老いの知恵袋 あっぱれ!ころばぬ先の知恵88』中央公論新社

樋口恵子『老いの知恵袋 あっぱれ!ころばぬ先の知恵88』中央公論新社

1983年、「高齢社会をよくする女性の会」を結成し、介護保険の実現にあたって、強力で絶大なる応援を行った元気なおばさんが、88歳になって、老いの当事者になって新たに発見したことを、若い人を含めて、ころばぬ先の杖(知恵)として、不安解消の一助となるよう著わした痛快エッセイである。

70代半ば頃、京都駅の和式トイレで用を足して、突然、立ち上がれなかったエピソードが書かれている。これを老いを実感した思

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Kenji『不安が希望に変わる! ゼロ・リセットマジック』KADOKAWA

スピリチュアル系のYouTube「Kenji Sprit」と「Kenji Tarot」で大変人気の著者による夢を叶えるための本である。Voicyでの音声配信も行っている。

「思考が現実になる」のではなく、「思考の根底で感じていることが現実になる」という。言い換えれば、「感情が現実をつくる」という。

著者は、10年以上の長い間、潜在意識の勉強をしてきたが、どんな人も、自分のエネルギーを元の位置(

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井上裕之『人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方』あさ出版

井上裕之『人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方』あさ出版

お金の不安がない人は、お金の稼ぎ方以上に、お金の使い方が上手であるというのが、本書のコンセプトである。人生100年時代に問われるのは、お金の使い方であるという。

自分が幸せだと思っているかぎり、お金がなくても幸せであるが、自分が不幸だと思っている限り、お金があっても不幸せであり、幸か不幸かは、自分の感性が決めている。

幸せはバランスが整った状態のことをいい、①仕事、②人間関係、③お金、④健康、

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