見出し画像

井上裕之『人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方』あさ出版

お金の不安がない人は、お金の稼ぎ方以上に、お金の使い方が上手であるというのが、本書のコンセプトである。人生100年時代に問われるのは、お金の使い方であるという。

自分が幸せだと思っているかぎり、お金がなくても幸せであるが、自分が不幸だと思っている限り、お金があっても不幸せであり、幸か不幸かは、自分の感性が決めている。

幸せはバランスが整った状態のことをいい、①仕事、②人間関係、③お金、④健康、⑤地域社会の5つの要素のバランスがとれている状態をいう。幸せなお金持ちは、バランスを整えるためにお金を使う。

お金はあった方がよい。①選択肢が増える。②リスクが減る。③精神的な安定が得られる。④社会や他者に貢献できる。お金を持っていた方が、幸せを感じられる機会は増える。

自分にとってどれだけの価値があるかを考えながらお金を使う。節約よりも大切なのは、人生を豊ににすることであり、自分にとって価値のあるものに投資する。それは、「自己成長」と「社会貢献」である。

自分のしたいことや、自分の大切なものにお金を惜しまない。私利私欲のためでなく、人のためにお金を惜しまない。

著者は、物事を逆算思考で考えているという。理想の姿を思い描き、その理想を実現するためには、何を学び、何を身につけなければいけないか考えるという。また、PDCAサイクルでお金の使い方を改善しているという。計画、実行、評価、改善のサイクルを繰り返すことにより、「何に、いくら使うか」気を配っているという。

老後資金を増やすためには、定年後も現役として働いて、老後を短くするのが最善であるという。投資で儲けたければ、10年間は真剣に勉強し、すぐ結果を求めないことであるという。

学びこそ、確実なリターンがある投資であるともいう。体験にお金を使うと、幸福度が長続きするともいう。また、健康こそ、これからの時代の必要資産であり、睡眠、食事、運動にお金をかけることが必要とも説く。

見た目にお金を使うことは、相手を気づかうことであり、外見と内面は両方大事であるともいう。見た目の良さを成立させるためには、①笑顔、②清潔さ、③元気さの3要素が大切で、お金をかけて身につけていくものであるという。

副業を成功させるポイントとして、①時間を上手に管理する、②好きなことを仕事にする、③お金のためだと割り切らないの3要素だとする。

最後に、結果を出す人の5つの共通点をあげる。            ①「0か100か」で考える                            ②人のせい、環境のせいにしない                   ③失敗やピンチも「チャンス」と考える                    ④泥くさく、誰よりも努力を続ける                    ⑤どこまでも「高い目標」を持つ                    なお、「0か100か」で考えるとは、やるならやる、やらないならやらない、結果を出したいなら、中途半端をやめて振り切ることをいう。

良い人生は、良い人間関係から築かれるので、「愛」をもって接することが必要であるという。潜在意識の中で、「喜と楽」を司るのが、愛のエネルギーであり、自分のお金を「人のため」「社会のため」に役立てることにより、愛のエネルギーは高くなるともいう。

「愛」を抱いて仕事をする。                       「愛」を抱いてお金を稼ぐ。                      「愛」を抱いてお金を使う。

「愛」と、感謝と、おかげさまの気持ちを持ってお金と向かい合ういう著者の信条を示した一冊である。お金に対する考え方、心の持ち方について示唆を与ええてくれる。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?