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気合も必要だけど、やっぱり理論も必要と思った。

子供に補助なしの自転車の練習に付き合っておりました。技術習得を指導するというのは本当に大変な事なんだと痛感しました。
 
どうしてこれほど大変だったのかを、分析してまとめました。 

1.指導者が理論をわかっていない

教える私が理論をわかっていない事に気付きました。補助輪なし自転車の乗り方でわかっている事といえば、強いて言えば、バランスを取るという事くらいです。
 
どのようにバランスを取るのか、コツは何なのか、どうすれば怖がらずに足を地面に降ろさないでいられるか等を説明できません。
 
従って、『怖がるな!』『ペダルから足降ろすな!』『倒れても良いからとにかくこげ!』といったいわゆる身体で覚えろとしか逃げ道がない指導です。
 
今考えると、身体で覚えろは本人がする事であって指導する側の発言かは、疑問です。ヒントであったり、コツであったり、明らかに間違ったやり方を指摘する事が役割だったように反省してます。
 
結局、指導側が理論をわかっていないと駄目なんだと気が付かされた一日です。 

2.成功例を振り返る

では私が技術習得を指導して何か成功した例はないかを考えてみました。そこで思い当たったのが、介護の仕事での利用者の移乗介助(トランス)です。
 
車椅子からベッドへ、ベッドから車椅子へ、車椅子からトイレへ、トイレから車椅子へといった移乗介助です。
 
場合によっては、体重が自分達よりもある事もありますので、その際は身体の使い方、主には重心移動が非常に肝となります。
 
特に、私が働いていた障害者施設は特に下肢不自由の方も多かったので、完全に相手の身体を受け止めなければなりません。しかも利用者によっては不随運動といって手や足が反射運動を起こしますので素人には難易度は高めです。
 
ボディメカニクスといって、移乗介助を行う上での力学的な基礎知識も必要ですが、その上で
 
・利用者を抱きかかえた時に重心がどこにあるのか、
 
・自身の両足は重心移動するにふさわしい歩幅か
 
・利用者の拘縮した四肢に負担が掛かっていないか
 
などと利用者1人1人にあった介助を考えていかなければなりません。 
 
しかし、これらを説明できるからこそ指導に立った時、的確なアドバイスが出来たのだと思います。教えている相手に何をどう直せば良いのかを説明できるからです。 

3.指導する場合は理論を!

上でお伝えしたように、指導側が理論を理解していないと上手くいきません。当然といえば当然です。
 
私の場合は何となくの感覚で伝えていたのです。何となくの感覚を伝えても出来ない本人からしてみれば、その何となくすら伝わっていなかったのかもしれません。
 
しっかりと理論を理解した上で説明をして、正す箇所があれば指摘すれば良かったのです。
 
今後、技術習得を誰かに指導する際の大きな糧となりました。
 
そうはいっても自転車は身体で覚えて欲しいです(笑)
 


御一読ありがとうございます!!




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