山本ぽてと

1991年、沖縄県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社シノドスに入社。退社後、フリーライ…

山本ぽてと

1991年、沖縄県生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社シノドスに入社。退社後、フリーライターとして活動中。B面の岩波新書で「在野に学問あり」、BLOGOSにて「スポーツぎらい」を連載中。

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記事一覧

4/11(木)沖縄でトークイベントをします(八重瀬町・くじらブックス)

沖縄県の八重瀬町でイベントをやります!!! 嬉しい!!! やった!!! 会場は、くじらブックス&ZouCafe。私が制作していたZINE『踊れないガール』を扱ってくださった…

山本ぽてと
2か月前
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2023年の仕事と雑感

〇構成とインタビューWEBで読める ・齋藤直子 x 岸政彦 生活そのものを聞き取り続けて見えてくること | 岸政彦 「調査する人生」 | web岩波 ・石岡丈昇 x 岸政彦 生き…

山本ぽてと
5か月前
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『踊れないガール』について

11月11日(土)の文学フリマ東京にて、新刊『踊れないガール』を販売しました。 現在下記の書店で買うことができるます。 ・つまずく本屋ホォル(埼玉) ・くじらブック…

山本ぽてと
7か月前
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『踊れないガール』を文学フリマ東京で発売します(A-31)

2023年11月11日(土)「文学フリマ東京37」にて新刊『踊れないガール』を発売します。1000円です。 私は踊れない。踊れないから沖縄に居場所がないんだ――踊ってばかりの…

山本ぽてと
7か月前
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事業用資金の余裕のなさ

フリーライター山本ぽてとが稼いだお金は、ぽてとから本人へ定額の給料振込みスタイルになっている。本人が言うには、なかなか働きやすいし、仕事も楽しいとのことだ。 た…

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PUFFYと挿し木

友人に「仕事、忙しそうだね」と声をかけたら、 「忙しい。お金のために、面白くないことやっている」 と言う。 「そんなことないでしょう。あなたは、仕事はけっこう面白…

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面白くない話

大学生の時、付き合っていた男の人に、その日に起きたことの他愛もない話をした。 「話が面白くないよ、オチとかさぁ」 とその人は言った。 東西線に乗っていて、私とその…

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One MIZUHOの法則

「One MIZUHOの法則」と読んでいるものがあって、本当に「One」ならわざわざ「One MIZUHO」とは言わないと思っている。 みずほ銀行は良く知られているように、3つの大き…

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こしあん/つぶあん

こしあんが好きか、つぶあんが好きかと聞かれて、心底どうでもいいと思っていた。 アンパンを食べるときに、こしあんかつぶあんか気にするのだろうか。でもそういう質問が…

5

つるが伸びる

ベランダで少ししおれていたゴーヤも、温かくなると元気になり、緑のネットに細い触角のようなヒゲをくるくると絡ませ始めた。試行錯誤して張ったネットはマス目のようにな…

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「TikTokの敵は自意識」だし、もっと言えば「人生の敵は自意識」

宮崎智之さんと共著の『言葉だけの地図』(双子のライオン堂出版)を宣伝をするため、TikTokを始めた。 Twitterでの宣伝活動では、ある程度はリーチできたかなという感覚…

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2022年の仕事と雑感

【WEBで読めるもの】 【雑誌での構成&インタビュー】 『文學界』2月号「AIと文学の未来」をめぐる連続インタビュー(聞き手・山本貴光&吉川浩満)構成。 ・三宅陽一郎…

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『言葉だけの地図〜本屋への道のりエッセイ〜』(宮崎智之・山本ぽてと)を文学フリマで発売します

10月20日文学フリマ東京(V-29〜30「双子のライオン堂」)にて、『言葉だけの地図~本屋への道のりエッセイ』を発売します どのような本なのか。以下、「双子のライオン堂…

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20220714雑記

昼に直江さんが家に来た。 「道でよく見る、500円の海鮮丼、あれマズいな」と言う。聞くと、よく見かけるチェーン店のものであった。 「何食べたの?」 「アナゴとネギト…

5

20220713雑記

彼氏はZOOM会議の声が大きい男である。その理由を聞いたら「人の発言を大きな声で遮っているからだよ」と言う。「最悪だね」と笑ったら「最悪でしょう」と笑っていた。 昨…

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『ぽてと元年』を文学フリマで発売します

5月29日文学フリマ東京(ト‐07~08「零貨店アカミミ」)にて、『ぽてと元年』を発売します。1000円です。 那覇空港に穴が空き、飛行機に閉じ込められる。知らない人の法…

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4/11(木)沖縄でトークイベントをします(八重瀬町・くじらブックス)

4/11(木)沖縄でトークイベントをします(八重瀬町・くじらブックス)

沖縄県の八重瀬町でイベントをやります!!!

嬉しい!!! やった!!!

会場は、くじらブックス&ZouCafe。私が制作していたZINE『踊れないガール』を扱ってくださった縁でお声がけいただきました。

ちょうど店内ではTBSラジオの「アフター6ジャンクション」フェアも開催されているとのことです。店主の渡慶次さんがご出演された回はこちら。

ゲストは「あなたの沖縄」主催の西由良さんです。西さん

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2023年の仕事と雑感

2023年の仕事と雑感

〇構成とインタビューWEBで読める

・齋藤直子 x 岸政彦 生活そのものを聞き取り続けて見えてくること | 岸政彦 「調査する人生」 | web岩波

・石岡丈昇 x 岸政彦 生きていくことを正面に据えると、なかなか威勢よく言えない | 岸政彦 「調査する人生」 | web岩波

・島薗進×最相葉月対談(PRESIDENT Online)

・岡田美智男×ドミニク・チェン
「弱いロボット」と考え

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『踊れないガール』について

『踊れないガール』について

11月11日(土)の文学フリマ東京にて、新刊『踊れないガール』を販売しました。

現在下記の書店で買うことができるます。

・つまずく本屋ホォル(埼玉)
・くじらブックス(沖縄)
・双子のライオン堂(東京)
・マルジナリア書店(東京)
・BOOKSHOP TRAVELLER(東京)

つまずく本屋ホォルさん、双子のライオン堂さんではネット通販も行っています。

著者: 山本ぽてと
装画:直江あき/

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『踊れないガール』を文学フリマ東京で発売します(A-31)

『踊れないガール』を文学フリマ東京で発売します(A-31)

2023年11月11日(土)「文学フリマ東京37」にて新刊『踊れないガール』を発売します。1000円です。

私は踊れない。踊れないから沖縄に居場所がないんだ――踊ってばかりの場所、沖縄で踊れないことを自覚する少女の哀しみと成長を描く表題作「踊れないガール」。料理が下手な祖母、自宅警備員の祖父、ニセモノのお金を作る工場で働く元神童の伯父、退職後にヤギを飼う父、頼んでいないのに金魚の作り方を教えてく

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事業用資金の余裕のなさ

フリーライター山本ぽてとが稼いだお金は、ぽてとから本人へ定額の給料振込みスタイルになっている。本人が言うには、なかなか働きやすいし、仕事も楽しいとのことだ。

ただ、今月は本人に給料を待ってもらった。事業用の銀行口座の残高に余裕がなくなってきたからである。来月にいたっては、下手したら本人お金を借りることになるかもしれない。本人は「まぁ、そんなこともあるよ」と理解を示してくれている。理解のある私であ

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PUFFYと挿し木

友人に「仕事、忙しそうだね」と声をかけたら、
「忙しい。お金のために、面白くないことやっている」
と言う。
「そんなことないでしょう。あなたは、仕事はけっこう面白がっている方でしょう。1面白いところがあったら、9めんどくさいことがあるのが仕事で、それでも1面白ければいいんだよ、って河合隼雄も言ってたよ」
と言うと、
「河合隼雄はいいこと言うね。元気出た」
と言った。

少し考えて、これは河合隼雄が

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面白くない話

大学生の時、付き合っていた男の人に、その日に起きたことの他愛もない話をした。
「話が面白くないよ、オチとかさぁ」
とその人は言った。

東西線に乗っていて、私とその人は吊革を握って立っていた。

人間の話を、面白いか面白くないかでとらえていなかったので、少し驚き、私はそれまで自分のことを、根拠なく面白い話をする人だと思っていたので傷ついた。

面白い人と面白くない人の間に線がピッとひかれて、私は面

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One MIZUHOの法則

「One MIZUHOの法則」と読んでいるものがあって、本当に「One」ならわざわざ「One MIZUHO」とは言わないと思っている。

みずほ銀行は良く知られているように、3つの大きな銀行が統合してできたもので、当然ながら派閥争いがあるだろう。だからわざわざ「One MIZUHO」と言わなければいけないのである。

ゆるくない人ほど「ゆる」だといい、私のように「ゆる」だと見られがちな人ほど「ゆる

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こしあん/つぶあん

こしあんが好きか、つぶあんが好きかと聞かれて、心底どうでもいいと思っていた。

アンパンを食べるときに、こしあんかつぶあんか気にするのだろうか。でもそういう質問があるということは、一定の人は強い気持ちをもって、こしあんか、つぶあんかを選択しているのだろう。

どうしてそんなことを思ったのかとえば、昨日の夜、「アンパンが食べたいと思ったことがないな」と気が付いたのだった。もう寝ようとする直前であった

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つるが伸びる

ベランダで少ししおれていたゴーヤも、温かくなると元気になり、緑のネットに細い触角のようなヒゲをくるくると絡ませ始めた。試行錯誤して張ったネットはマス目のようになっている。マス目がある分、ゴーヤの成長が可視化されやすい。ある日なんかは、ひとマス分もツルを伸ばしていて驚いた。

私は原稿が思うように進まないときに、ノートにマス目を書き、原稿の全体を分割し、できたらマス目を塗りつぶすようにしている。それ

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「TikTokの敵は自意識」だし、もっと言えば「人生の敵は自意識」

「TikTokの敵は自意識」だし、もっと言えば「人生の敵は自意識」

宮崎智之さんと共著の『言葉だけの地図』(双子のライオン堂出版)を宣伝をするため、TikTokを始めた。

Twitterでの宣伝活動では、ある程度はリーチできたかなという感覚があった。イベントをやるにしても、基本的には本を買った人が来てくださるだろうし、せっかくだったら新規開拓をしてみたいなと考えたからだ。「時代はショート動画かも」という、浅い動機から、TikTokに挑戦してみることにした。

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2022年の仕事と雑感

2022年の仕事と雑感

【WEBで読めるもの】

【雑誌での構成&インタビュー】

『文學界』2月号「AIと文学の未来」をめぐる連続インタビュー(聞き手・山本貴光&吉川浩満)構成。
・三宅陽一郎「AI研究は世界と知能を再構築する」
・川添愛「AIは人間の偏見も学ぶ」
・大澤真幸「人間とAIの関係は神学的に規定されている」
・山本貴光+吉川浩満「AIをさらに知るための29冊」

『文學界』6月号大澤真幸×川添愛×三宅陽一郎

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『言葉だけの地図〜本屋への道のりエッセイ〜』(宮崎智之・山本ぽてと)を文学フリマで発売します

『言葉だけの地図〜本屋への道のりエッセイ〜』(宮崎智之・山本ぽてと)を文学フリマで発売します

10月20日文学フリマ東京(V-29〜30「双子のライオン堂」)にて、『言葉だけの地図~本屋への道のりエッセイ』を発売します

どのような本なのか。以下、「双子のライオン堂」のHPから抜粋

NENOi(早稲田駅)、マルジナリア書店(分倍河原駅)、書肆 海と夕焼(谷保駅)、BREWBOOKS(BREWBOOKS)、山陽堂書店(表参道駅)、双子のライオン堂(赤坂駅)を訪ね、その道のりをエッセイにしま

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20220714雑記

昼に直江さんが家に来た。

「道でよく見る、500円の海鮮丼、あれマズいな」と言う。聞くと、よく見かけるチェーン店のものであった。

「何食べたの?」
「アナゴとネギトロ。アナゴは普通だったけど、ネギトロがマズかった」
「ネギトロは美味しくないよ」
と私は言った。大学生のころ住んでいたアパートの近くにそのお店があって、よく食べていたからである。

私の大学の卒業式に、父と母が東京に来てくれたことを

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20220713雑記

彼氏はZOOM会議の声が大きい男である。その理由を聞いたら「人の発言を大きな声で遮っているからだよ」と言う。「最悪だね」と笑ったら「最悪でしょう」と笑っていた。

昨日、コワーキングスペースに出かける時、「オフィスで一番大きい声でZOOM会議してくるね」と行って出かけて行った。帰ってきた時に「オフィスで一番大きい声で会議した?」と聞いたら、「一番大きい声じゃなかった」と答えた。「上には上がいるんだ

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『ぽてと元年』を文学フリマで発売します

『ぽてと元年』を文学フリマで発売します

5月29日文学フリマ東京(ト‐07~08「零貨店アカミミ」)にて、『ぽてと元年』を発売します。1000円です。

那覇空港に穴が空き、飛行機に閉じ込められる。知らない人の法事に参加する。引っ越しをした矢先に財布をなくす。父が選挙に落ちる。春節の日に河原で爆竹を鳴らす。日常をぼんやりと綴ったエッセイ集です。

装画は直江あき。
kuchek(クーチェキ)での連載と、私のブログPOTEXITを基にして

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