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山本ぽてと
2015年5月20日 16:31
ニジヒコおじさんは神童だった。現在、ニセモノのお金をつくる工場で働いている。といっても、悪いことをしているわけではない。先祖崇拝の沖縄では、年に二回、先祖にニセモノのお金を焼いて、おこづかいをあげたつもりになる。戦前は紙に小判型のスタンプを押していた。戦後、祖父は会社を立ち上げ、米軍基地から毎日のように出される大量のちり紙を使い、ニセモノのお金を工場で生産するようになった。あまりにも小さな