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ダンス作品『VOICE』創作日誌

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ダンス作品『VOICE』創作の過程を載せていきます。表の目的はプロモーション、裏の目的は「ここに書くことを目的に毎日少しでもリサーチなりなんなり行う」です。
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#舞台

VOICE創作日誌 コンペティション終了

VOICE創作日誌 コンペティション終了

SAI DANCE COMPETITION での上演が終わった。

ぶっちゃけ構成が決まったのは昨日。今朝東京に着いてから公園で稽古してひたすら覚えた(居合わせた人、ごめん)。
しかも「ほぼ演劇だろ」って感じの内容…観客の目にどう写ったのだろうか…

やってみての気づきなどもあったが、とりあえず明日書くことにする。
疲れた…。

VOICE創作日誌 やるしかない

VOICE創作日誌 やるしかない

結局言葉は使わないことにした。しかしストーリーは、ある。
もはや振り付けもへったくれもない感じになってしまったが、まあ、よくあることだ。私には。

そもそも舞踊の基礎もない。技術もない。体も柔らかくない。それで出場しようというのが土台間違っていた、のかもしれない。

まあ、このところのスケジュールといい、いい経験にはなった。どうあっても、出る。それが最低ライン。そして次がある。これも種まき。

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VOICE創作日誌 言いよどむこと

VOICE創作日誌 言いよどむこと

未だ台本作り。

普通に言葉だけで書いていると、あまり身振り手振りは必要なさそうな「普通の台詞」になってくる。いや、普通の台詞に身振り手振りが要らないはずはないのだけど。

書いていて思ったのは「……」や「こう……」という、「なにか言いたいことが有るけどそれを表す言葉が見つからない瞬間」に手が動く気がしている。
そういう部分を書き加えて、明日午前には完成させて、必死に覚える。

VOICE創作日誌 台本という「予定調和」に曖昧さを意図的に入れる

VOICE創作日誌 台本という「予定調和」に曖昧さを意図的に入れる

今週木曜に迫ったダンス作品『VOICE』の台本を急ピッチで書いている。

今この記事を書いていて思いついたんで、書いてる最中のグーグルドキュメントのURL載っけます。よかったら見てみてください。

「声を発するときの身振り手振りを参考に振り付けをつくる」と言っていて、そのためにテレビの対談番組とかドラマとか視て身振り手振りを収集してきたわけだが、どうもこの身振り手振りというのは、昨日の記事でも書い

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VOICE創作日誌 菜の花ブレスト2

VOICE創作日誌 菜の花ブレスト2

こちらの続き。

14しか出せてないので、あと86……

葉っぱ





おしべ

めしべ

ガク



鈴なりの蕾

丸い花びら

抜けにくい根っこ

折れそうな茎

華奢

可憐

春だけ注目される

秋や冬には裏目節?

牛に食べられそう

風に揺れる

妖精

春の精

冬を耐えて

茎を伸ばし

葉を出して

太陽に向かって

首を伸ばし

蕾を膨らませて

はんはんと花咲かす

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VOICE創作日誌 ブレインストーミング 空

VOICE創作日誌 ブレインストーミング 空

引き続き、空で100を目指してブレスト

くう(読み方)

青い

青空

変わりやすい

女心と秋の空

山の空

海の空は心配

煙がとんでいく。

虫が飛ぶ

鳥が飛ぶ

ひまわりが向いて開く



台風

熱帯気圧



あられ

……また続ける

VOICE創作日誌 『プラテーロとわたし』を読む

VOICE創作日誌 『プラテーロとわたし』を読む

先日、中学時代まで英語を習っていた家庭教師(先生の家庭に行っていた)から借りた本、『プラテーロとわたし』。

先日お宅にお邪魔したときに「今何に関心があるの?」と聞かれて「詩ですね。どんな言葉を使うといいのか、とか」と答えたら貸してくれた本。

徐々に徐々に読み進めていたが、意外にこれが今回の作品『VOICE』の助けになるかも知れないと気づいた。

この詩集に綴られているのは、詩人ヒメネスと愛ロバ

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VOICE創作日誌 テーマ候補

VOICE創作日誌 テーマ候補

今回の作品ではやはり小声にでもその場で声を出していることが必要だと思う。が、そのためには自分で話すことで相手に想起してもらいたいこと=テーマが必要だ。と今回強く思った。他の作品だって本来そのはずだ。しかし今回その「言葉で言うことで想起してほしいこと」がまだもやもやと形になっていないからか全く台詞が思いつかないのだ。

今言いたいこと、伝えたいことをピックアップしてみる

戦争反対

大きな声に惑わ

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VOICE創作日誌 微細な動きの作り方

VOICE創作日誌 微細な動きの作り方

再びボリス・シャルマッツが振り付けた作品の映像を探して拝見している。
書籍『コンテンポラリー・ダンスの現在 ノン・ダンス以降の地平』(越智雄磨 著,国書刊行会 刊)があって良かったな、と思ったのはアルファベットの綴りが索引に記載されていたこと。カタカナでネット検索して出てきたページにはことごとくカタカナしか載っておらず、本がなかったら外国人がアップしている動画を探せなかった。

最も「面白い動きを

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VOICE創作日誌 ボリス・シャルマッツ

VOICE創作日誌 ボリス・シャルマッツ

ボリス・シャルマッツの作品の映像を見た。

先日見た、ガロッタ、ロワ、ベルの作品よりも、シャルマッツの作品が僕自身の好みに合っている気がした。
ガロッタの作品のように美しい振り付け(秩序付けられた身体)も楽しめるし、ロワ、ベルの作品のようにダンスのようには思えない動きをしている瞬間も有る。動き、ビジュアルとしてダンスとノン・ダンスの中間を行くような、バランスの良さを感じた。

VOICE創作日誌 コミュニケーションで私がしたいこと

VOICE創作日誌 コミュニケーションで私がしたいこと

結局のところ、やはり私のコミュニケーションでの望みは大勢の人を一度に動かすことではなく、一人一人、一対一で話をしてその人と仲良くなっていくことだ。そしてソレが繋がっていくことで広がっていくものの「静かな強さ」を信じたい。喧嘩腰で語気を強めて相手を従わせるのでも、大義名分や自分の信じる「正しいこと」をかざして熱狂を起こさせることでもない。

音響で政権演説を流して、自分は目の前の(いると仮定した)話

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VOICE創作日誌 ヒントを得た

『スイッチインタビュー ryuchell✕平野啓一郎 エピソード2』を見ていて、話しているときの手の動きが徐々に、ときにガラッと変わるのが面白かった。
そして話しの内容を介して、二人の共感の数が増えて行く様が見ていてホッとする感じがした。

ノン・ダンス、身振り手振り、2人での対談、ヒントが繋がってきた気がする。

VOICE創作日誌 先人の作品を見る

VOICE創作日誌 先人の作品を見る

越智雄磨『コンテンポラリー・ダンスの現在 ノン・ダンス以降の地平』(国書刊行会 刊)で知った、ジャン=クロード・ガロッタとグザヴィエ=ル・ロワ。両振付家の作品の映像を見た。

ジャン=クロード・ガロッタはたしかにバレエ的で秩序だった美しい動き、統率された集団の美しさがあった。

グザヴィエ=ル・ロワの作品は……どう言えば良いのか。シャツをひっくり返して頭にかぶせて(目、見えてるのか?)にした出演者

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『VOICE』創作日誌 動画を見る

『VOICE』創作日誌 動画を見る

昨日のリハーサルで撮影した動画を見る。
「もっとここ、こうしたほうが良いな」などを考えていた。
できる限り修正して、本日の試演に臨む。

動画を見ていたときに書いた指摘メモ。こういうのを繰り返して、ブラッシュアップしていく。