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2023日記

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2023年4月の記事一覧

4/12 抗ウィルス薬

今日来られた患者さんでアメナリーフが処方されていた方がいた。このアメナリーフは帯状疱疹の治療に使用される薬であるため、今日は帯状疱疹さらに単純疱疹について学んだ。
まず単純疱疹と帯状疱疹の違いは原因ウイルスにある。単純疱疹は単純ヘルペスウイルスの感染により発症するが、帯状疱疹は過去に水痘·帯状疱疹ウイルスに感染し水疱瘡になった方の神経中に潜伏していたウイルスが再活性化を起こすことで発症する。
この

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4/20 一包化

今日は一包化について学んだ。
薬局実習が始まって以来、毎日一包化を行っているが、その制度や注意点についてしっかりと理解していなかったため、再度学び直した。
まず一包化とは用法が同じ薬をまとめて1つの袋に入れることであり、患者のコンプライアンスの向上のために行われる。
一包化を行った場合の調剤報酬は、2剤以上の内服薬または1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化を行った場合には、一包化加算とし

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4/11 エンレスト

今日はエンレストについて学んだ。エンレストはARBのバルサルタンと、ネプリライシン阻害薬のプロドラッグであるサクビトリルの合剤であり高血圧治療や心不全治療に使用されている。
ネプリライシンはペプチド分解酵素でありANPやアンジオテンシンⅠとⅡやブラジキニンか基質となり分解される。
このネプリライシンを阻害すると、ANPによる血管拡張作用に加えて、ARR系の活性化による血管収縮、ブラジキニンの上昇に

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4/07 点鼻薬 デバイス

今日は昨日に引き続き吸入薬について学んだ。今日はデバイスの違いについて学んだ。適切な吸入薬を選んだとしても正しい技法で確実に吸入しなければ効果が期待できないため、それぞれの吸入デバイスの特徴を把握し適切なものを選び、使用法を指導することが重要である。
吸入デバイスの種類は加圧式定量噴霧吸入器(pMDI)、ソフトミスト吸入器(SMI)、ドライパウダー吸入器(DPI)の3種類がある。
pMDIは息を吸

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4/06 吸入薬 使い分け

今日は吸入薬の使い分けについて特に薬効に注目し教えて頂いた。
吸入薬はステロイド (ICS)、長時間作用性β2刺激薬 (LABA)、短時間作用性β2刺激薬 (SABA)、長時間作用性抗コリン薬 (LAMA)、短時間作用性抗コリン薬 (SAMA)に分けられる。喘息患者では軽症患者に対してはICSの単剤を使用し、必要に応じてICS+LABAの二剤の合剤が使用されることが多い、COPD患者ではLAMA+

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4/03 高尿酸治療薬 違い

今日は高尿酸血漿治療薬について学んだ。

血中尿酸値が高いと痛風発作や尿路結石などの激しい痛みを伴う疾病を発症する危険性があるため治療が必要である。
尿酸値を下げる薬は尿酸合成阻害薬と尿酸排泄促進薬の2種類に分けることができる。
尿酸合成阻害薬はキサンチンオキシダーゼを阻害することで尿酸の合成を抑制する。よく使用される薬はアロプリノール、フェブキソスタット、トピロキシスタットであり、全ての薬剤につ

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4/18 調剤報酬

今日は薬局が調剤した際に受け取る調剤報酬について学んだ。
まず、調剤報酬とは病院や診療所で発行された処方箋に基づき保険薬局において薬剤師が調剤から投薬を行うまでの一連の業務に対する報酬である。また、この調剤報酬は調剤技術料、薬学管理料、薬剤料、特定保険医療材料料に分けられる。
調剤報酬は2年に1回改定され、直近の改定であった2022年の改定では薬局薬剤師業務を対物中心から対人中心への転換の推進のた

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4/17 ザクラス半錠

今日こられた患者でザクラスLDを半錠で処方されていた患者がいた。通常配合錠を半錠にすることは無いため、通常であれば疑義照会をする必要があるが、今回はdo処方であったため、そのまま処方した。
ザクラス配合錠はアジルバ (アジルサルタン)とアムロジピンの配合錠である。
ザクラスLDにはそれぞれアジルバを20 mg、アムロジピンを2.5 mg配合されている。今回半錠にした理由として2つの薬を単純に処方し

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4/14 残薬予測と確認

今日来られた患者で、服薬指導の際に残薬を確認したところ、寝る前に処方されていたコンスタンはちょうど終わったが、朝と夕食後のエックスフォージとピタバスタチンは余っていると話していた患者がいた。前回の処方日数から考えると今日でちょうど終わるはずなので、エックスフォージとピタバスタチンを飲み忘れていると考えられる。
コンスタンの一般名はアルプラゾラムであり、短時間作用型のベンゾジアゼピン系抗不安薬である

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4/13 アジルバ、メインテート、頻脈

今日来られた患者で事前にDrから前回高血圧でアジルバ 10を追加したところ頻脈が現れるようになり、メインテート 2.5に変更すると連絡が来た患者がいた。しかし、アジルバの添付文書の副作用欄に頻脈は記載されていなかった。このことから患者の心理的な影響により頻脈と感じるようになった可能性、頻脈性不整脈を発症した可能性、心不全により頻脈が起きた可能性が考えられる。そのため今回は選択的β1ブロッカーである

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3/14 早朝時高血圧、高圧薬力価

今日も昨日と同じく処方意図の考察を行った。
1人目の患者は朝にピタバスタチンカルシウム2 mg、レザルタス配合錠HD、フルイトラン錠2 mgを処方され、夜にオルメサルタン 20 mgを処方されていた患者がいた。通常降圧薬は服薬コンプライアンスを向上させるために、1日1回で処方される場合が多いが、この患者は朝、夜に降圧薬を飲んでいることから、早朝高血圧であることが予想できる。また、朝のレザルタス配合

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3/15 高圧薬、エフピーとMAO阻害薬

今日も処方意図の考察を行った。
1人目のの患者は令和4年11月に引越しのため、他院からこちらに転院してきた。令和5年2月までは転院前と同じ処方が出されていたが、2月から血圧のコントロール不良のためアジルバ (アジルサルタン)20 mg 2T 分2からエンレスト(バルサルタンとサクビトリルの合剤)200 mg 1T 分1に変更になった。これは、アジルバの極量は1日 40 mgであり今回変更後も血圧コ

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3/16 在宅

今日はたまち薬局にて在宅の見学をさせて頂いた。
自分のイメージでは在宅の患者は寝たきりで自分の薬の管理ができない方がほとんどであると思っていたが、実際は精神疾患などを患っており認知機能が低下してしまい、病院まで来られない患者などが大多数であることを教えていただいた。また、このような患者の大多数は介護保険により要介護認定された方がほとんどであることも教えていただいた。
本日伺った患者は親子で暮らして

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3/17 ステロイド外用剤

今日はステロイド外用剤の使い分けについて教わった。ステロイド外用剤にはその効果の強さに応じて、弱い方から「ウィーク」、「マイルド」、「ストロング」、「ベリーストロング」、「ストロンゲスト」の5つのランクがつけられている。この中で下位3つはOTC医薬品として販売されている。
ステロイド外用剤の使い分けのポイントは使用する部位と症状の重症度である。
まず、皮膚の厚さなどによりステロイドの吸収量が変化す

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