3/14 早朝時高血圧、高圧薬力価

今日も昨日と同じく処方意図の考察を行った。
1人目の患者は朝にピタバスタチンカルシウム2 mg、レザルタス配合錠HD、フルイトラン錠2 mgを処方され、夜にオルメサルタン 20 mgを処方されていた患者がいた。通常降圧薬は服薬コンプライアンスを向上させるために、1日1回で処方される場合が多いが、この患者は朝、夜に降圧薬を飲んでいることから、早朝高血圧であることが予想できる。また、朝のレザルタス配合錠HDはオルメサルタ 20 mgとアゼルニジピン 16 mgの配合錠であるため、夜もオルメサルタンが処方されている。通常ARBは2種類以上使用することはないため、朝と夜で同一のARBが処方されている。このように配合錠の成分と同一の薬が処方せれている場合は極量に気をつける必要がある。今回の例ではオルメサルタンは一日量として上限である40 mg処方されているため、これ以上の増量は出来ない。そのため、もし夜のオルメサルタンを40 mgに増加する処方が来た場合は疑義照会しなければならない。
2人目の患者はアムロジピン 2.5 mgがニバジール 2mgに変更された患者だった。ニバジールは通常1日2回投与されるため、薬力としてはアムロジピン 2.5 mg = ニバジール 4 mgと考えられる。このことから、この患者は血圧が下がりすぎてしまったため、Ca拮抗薬を減量したいが、アムロジピンではこれ以上減量するためにはわ、半錠にしなければならないため、ニバジール 2 mg1日1回朝のみになったと考えられる。また、この患者はアムロジピンがまだ1日分残っていたため、そちらを飲みきってからニバジールに変更するよう伝えた。