3/15 高圧薬、エフピーとMAO阻害薬

今日も処方意図の考察を行った。
1人目のの患者は令和4年11月に引越しのため、他院からこちらに転院してきた。令和5年2月までは転院前と同じ処方が出されていたが、2月から血圧のコントロール不良のためアジルバ (アジルサルタン)20 mg 2T 分2からエンレスト(バルサルタンとサクビトリルの合剤)200 mg 1T 分1に変更になった。これは、アジルバの極量は1日 40 mgであり今回変更後も血圧コントロールが不良であったため、エンレスト200 mg 2T 分2へ増量された。この患者は他のもα1ブロッカーであるドキサゾシンも処方されていた。
また他にもノルアドレナリン・セロトニン受容体作動薬であるミルタザピンも処方されていたため、この患者は少し鬱っぽかったり、食欲がないため処方されていたと考えられる。エディロールカプセルは活性型ビタミンDであり骨粗鬆症であると考えられる。また、ランソプラゾールも処方されていた、この患者では副作用を防止するために処方しているのではなく、逆流性食道炎などにより処方されていたと考えられる。
2人目の患者は追加でパキシル錠を処方された患者であった。この患者は現在MAO阻害薬であるエフピーOD錠、アムロジピン、テルミサルタン、メトグルコ、ノウリアストなどが処方されていた。
パキシル錠は選択的セロトニン取り込み阻害薬である。この薬はMAO阻害薬と併用禁忌であり、MAO阻害薬を飲んでいた場合は、2週間休薬しなければならない。そのため、エフピーOD錠を2週間休薬し、その後パキシルを飲むように指導した。