4/17 ザクラス半錠

今日こられた患者でザクラスLDを半錠で処方されていた患者がいた。通常配合錠を半錠にすることは無いため、通常であれば疑義照会をする必要があるが、今回はdo処方であったため、そのまま処方した。
ザクラス配合錠はアジルバ (アジルサルタン)とアムロジピンの配合錠である。
ザクラスLDにはそれぞれアジルバを20 mg、アムロジピンを2.5 mg配合されている。今回半錠にした理由として2つの薬を単純に処方した場合よりも薬価が安いからと考えられたため計算を行ってみた。
ザクラスLD錠は1錠94.4円でありアジルバ20は1錠140円、アムロジピン2.5は10円となり、ザクラスLD錠を処方した方が薬価が安いことが分かる。
また、薬歴を確認したところ以前はザクラスLD錠を1錠飲んでいた。その後血圧が低下し薬を減量することになったが、この時にアジルバ 20とアムロジピン2.5それぞれの半錠(アジルバは10の規格があるのでそちらに)に変更しても良かったが、患者からすると血圧が良くなったのに飲む薬の量が増えると感じ心情的にあまり良くないと考えられる。これらのような理由から今回ザクラスLDを半錠で処方するに至ったと考えた。今回の処方は保険適用外の処方となるため、保険が降りない可能性もある。
このように患者に対して最適と考えられる処方をするために保険適用外の処方をする場合があることを学んだ。