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140字の小説集

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140字の小説を集めてみました。(それ以外の短編もあります) お時間がお許しならば、少しでもお立ち寄りください。 このマガジン、読めば笑顔になるかもです。 笑いはあなたのお薬です…
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2023年6月の記事一覧

マッサージ3 (140字の小説) つかれやすい男

マッサージ3 (140字の小説) つかれやすい男

最近僕は疲れ易い。
仕事をしても、遊んでいても、すぐに疲れてしまう。体の不調を感じながら
馴染みのマッサージ師の元へ
彼は盲目ながら腕は良い。
途中見知らぬ男に「つかれてますね」
と、声をかけられる。

他人に私の事が解るのか?
訝しさを感じながらマッサージ台へ

「憑かれていますね、今度は悪霊に」

追伸
前回は守護霊が付いてはおらず、今回は悪霊に憑かれてしまった、可哀想な男の話しです。

君の瞳に映ったもの(140字)

君の瞳に映ったもの(140字)

君の瞳に映るものは何?
教えて、今何を観てるの?

君の瞳で見てきたものは何?
今まで何を見てきたの?

憂いを含んだ君の瞳が、輝くのはいつ?

何故君は悲しげに僕を見るの?
あの時みたいに微笑んで見せてよ
違う世界に行く君には
もう僕の声は届きはしないだね

追伸
「私の瞳に映ったあなた」のあとがきです。

衝撃的な体験(140字の小説)

衝撃的な体験(140字の小説)

父が消し忘れたビデオを知らずに見てしまう
幼い僕にとって初めての衝撃的な体験

一糸しか纏わない二人が、触れ合い、抱き合い、もつれ合い、絡み合う
男の息遣いは荒くなり、悲鳴さえ聞こえる
そして静かに抱き合う二人
動かない二人

周りの男達が、何かを告げる。

僕が観た初めての水入り熱戦大相撲であった

立たせたい(140字の小説)意味が解ると笑える話

立たせたい(140字の小説)意味が解ると笑える話

僕のは立たない
立たなければ、思いが果たせない
立った時、大好きな娘を自分の物にする

毎日、毎日願いを込めて僕は湯呑みにお茶を注ぐ。
残念な事に今日も湯呑みには何も無い
ただお茶があるだけ
「茶柱が立たない!今日も縁起が良く無いのか?」
と、ため息をつきながら僕は
ペットボトルのお茶を見ていた。

追伸
茶柱を立てるのは、茶葉に茎が無いと茶柱は立ちません。
茶柱が立った時、縁起の良い事が起こる 

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スキという言葉(170字)

スキという言葉は、魔法の言葉。
弱い自分を強くする。

スキという言葉は、温かい言葉。
冷え切った心に温風を運ぶ

スキと言葉は、励ましの言葉。
荒んだ心を癒してくれる。

スキという言葉は希望の言葉。
諦めない気持ちを呼び起こしてくれる。

人の言葉で勇気や希望をもらえる。
人の言葉で癒される。

言葉には本当に凄い力がある

追伸
初めて詩(?)をノートに投稿しました。

見た事無い物(140字の小説)

見た事無い物(140字の小説)

ドス黒い液体は、何?
今まで嗅いだ事も無い匂いだ。
私は、男の勧めでこの場所に来てしまった。
男はにやりと笑い
「飲んでみろ!」と、命令口調だ
男は大事な顧客であり無下には断れない

「不味い」
経験した事の無い苦味が私の舌を襲う
男は笑い自慢気に言う
「日本でもコーヒーが飲まれる時代が
必ず来る」と

追伸
日本で初めてコーヒーを飲んだ人ってどの様に感じたのでしょうか?
美味しいと思ったのでしょ

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マッサージ師(140字の小説)

マッサージ師(140字の小説)

最近ついていない。何をやってもつきが無い。

気分転換にマッサージでも行く事を決める。
その途中に妙な人に出会う。

「付いてませんね。最近良い事ないでしょ?」
「そうだな、運が悪い」
「運だけなら良いのですが」
意味深に言う

マッサージ台に寝転ぶと店主が、

「守護霊、どこかに行かれたみたいですね」

雨が降っても(140字の小説)

雨が降っても(140字の小説)

雨が降り出した夜、私達は闘い出す。

「こんな事は辞めて欲しい」と心から願うが、黒服の四人の男達に牛耳られている。

闘いは均衡を保ったまま、遂に我々が優位に立つ。このまま逃げ切れ!
雨よ降れ、激しくもっと降れ!
このまま終われば、勝ちだ!
無情にもその願いは天には届かず

試合は9回裏まで続いた。

追伸
いつも思うのですが、野球ってあんなに雨が降っていても試合をさせる。
5回が成立すると、勝っ

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化粧(140字の小説)

鏡に向かう君の後姿を、
僕は黙って観ている。
一度はあれ程燃えた二人だから、
今更、友達にも戻れないのであろう
その様な想いで窓を見た。
静かな雨が窓を濡らす。
まるで僕の心を癒すかのように
優しく降り続く

君は微笑みを浮かべ
天使の眼差しで静かに告げた。

「昨日のお釣り、このベッドの上に置くね。」

追伸
その様な経験、男ならありますか?
私は一度も無いです。神に誓って無いです。
知らんけど

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生きるために(140字のホラーかも?)

生きるために(140字のホラーかも?)

愛し合う男と女。
男は女の為に体も許す事が出来る
だが、女は本能なのか
「私は子供が欲しいだけ。あなたは・・」
女は男の腹を、弄ぐり始める
男はその大きな目で、女を見ている。
「いいよ、俺は。」
そして、男は静かに瞳を閉じた。

夜は静かに更けてゆく。

朝露が葉っぱを濡らす頃、蟷螂の首だけが転がっていた

追伸
カマキリの雄は交尾の後、捕食されるという事です。
食べられる雄は、どの様な気持ちなの

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