化粧(140字の小説)

鏡に向かう君の後姿を、
僕は黙って観ている。
一度はあれ程燃えた二人だから、
今更、友達にも戻れないのであろう
その様な想いで窓を見た。
静かな雨が窓を濡らす。
まるで僕の心を癒すかのように
優しく降り続く

君は微笑みを浮かべ
天使の眼差しで静かに告げた。

「昨日のお釣り、このベッドの上に置くね。」

追伸
その様な経験、男ならありますか?
私は一度も無いです。神に誓って無いです。
知らんけど。

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