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「ウェルビーイング」を考える時のおすすめ本まとめ

今、マイブームである「ウェルビーイング」を考えるために読んで、おすすめな本を独断と偏見で紹介。前半の⑥までは割と読みやすく、⑦以降の後半になるにつれてビジネス書のような内容になる。


◎ウェルビーイングとは

Well-being(ウェルビーイング)とは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わさった言葉で、「よく在る」「よく居る」状態、心身ともに満たされた状態を表す概念。

説明しやすいように、ここでは「ウェルビーイング(自分にとって良い状態)」 ≒ 「幸せ」という言葉の方がシンプルなので「幸せ」という言葉を使って紹介します。

◎おすすめ本

①じぶん時間を生きる

この本は「生産性の鬼」だった戦略デザイナーの著者が、コロナや移住を経て「幸せな生き方への考え方の変遷」を綴った本。

元々東京でビジネスど真ん中にいた方。そのため、資本主義社会を生き抜いてきた経験を経て、幸せへの価値観の変容や過ごし方の事例が現在ビジネスマンにも参考になるのではないかと思う。

「『従来型の経済成長モデルが立ち行かなくなっているなか、どうしたら楽しく豊かなライフスタイルを送ることができるか』という問いへの応答。ドーパミンの影響下を抜け、じぶん時間に向き合う一冊」

「代官山 蔦屋書店コンシェルジュが厳選する、2023年上半期ベスト3選
AMAZONの紹介文より引用

②3つの幸福

幸せの種類を「ドーパミン」「セロトニン」「オキシトシン」という幸福ホルモンの種類から紐解く本。これまでは地位やお金など「ドーパミン」的な幸福が成功とされていたが、果たして幸せなのか?その違和感を感じる方はぜひ読んでみてほしい。

③「人生が充実する」時間のつかい方

「幸せ=充実」ではないが、自分の幸せを0から考えるよりも、ある程度参考になることがある方がスムーズなので参考に。時間の使い方と幸福度の関係性を専門にしている著者の本。

④Hygge(ヒュッゲ) 北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法

様々な本を読んでいると、世間的な成功よりも「自分なりに幸せに感じる瞬間を増やすこと」が幸福度の関わってくる。その際に参考になるのが、デンマークのHygge(ヒュッゲ)という考え方だ。

「Hygge(ヒュッゲ)」。それは、北欧の国デンマークで古くから大切にされてきた「心地よさ」の概念。

人とのつながりを通して、あたたかさや癒やし、幸福感を得ること、そして、一瞬一瞬を大切にしながら、好きなものに囲まれて過ごすことを表します。

Amazonの紹介文

デンマークの人は普段の生活で心地良い空間や楽しい時間を生み出しているので、その暮らし方ですぐに取り入れやすい方法が書かれているのがこの本だ。

⑤年収90万円でハッピーライフ

東京で年収90万円で働いて生きている方の日常の過ごし方の本だ。はじめに伝えておくと、この著者の生活は極端で真似はできない(笑)。だが、このような生活の事例や選択肢を知り、「自分にとって幸せとはなにか?」と価値観が変わり、考えるきっかけになるのでおすすめ。

⑥最後はなぜかうまくいくイタリア人

真面目すぎる人に読んで欲しい本。
個人的に思うのが、日本人は真面目でいい人であっても、自分を縛り過ぎて生きづらそうな人が多い。例えば余暇が手に入ったとしても、「休みを有意義に使わなきゃ」「早起きができない自分は駄目だ」と自分を縛ってしまっては、幸せを感じられない。幸せになるために、余暇やお金・好きな仕事など「欲しいものを得た」としても、自分を縛る思考があると幸せに感じられない
イタリア人の価値観を知ることで、少しでも自分を縛る思考を手放し、幸せを感じられる瞬間を増やしてほしいと思い、ピックアップ。

⑦静かな働き方 「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す

仕事人生だった人たちの実体験から、働き方について考える本。何より実際にビジネスマンだった人の気づきや、そのような生き方・考え方を通じて、「自分によって程よい人生とは何か?」を考えたい。

ジャーナリストで有名デザインコンサル会社IDEOのデザインリードを勤めた著者が、自身の退職を機に、働き中毒となった米国ホワイトカラーの実態とその背景にある仕事の「神話」に疑いの目を向け、「適度な仕事」を問い直す全米話題作。

ミシュランの星付きシェフ、投資会社ブラックロック、グーグル、キックスターターなど有名企業・組織をやめた人々への取材から、21世紀のいま、仕事に仕事以上の「意味」を求めすぎることで、人間性が奪われているさまが明らかにされていく

AMAZONより

⑧成人発達理論から考える成長疲労社会への処方箋

「成長し続ける」…この働き方に違和感を持つのは、社会人として間違ったことか?と感じていたが、健全な疑問として持っても良いと思った。また会社員としてでもこの価値観を広めてき、会社も社員もより良くなれる方法を考えてみたい。

組織からの成長の圧力のみならず、自らを成長に駆り立てることによって、うつや過労死といった成長疲れとも言える状況に陥っている人たちも多く見られるようになってきました。

そうした状況を鑑みて、本来健全な成長を促すための成人発達理論がどのような社会的な風土や仕組み、特に新自由主義的資本主義が遍満するようになった日本において不本意に活用されてしまっているのか、また私たちに成長疲れを引き起こす社会的な要因は何なのを分析し、そうした状況の改善と成長疲れからの解放に向けた実践的な処方箋を提示していきます。

AMAZONより

⑨世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学

お恥ずかしながら自己犠牲的な考え方があったので読んだが、すでに自分は贈与を受け取っており、このパスを繋ぎたいと思った。同時に想像力で自分が受け取っている贈与に気づいていきたいと強く思う。

「一見当たり前に存在しているこの『世界』の成り立ちを、『贈与』や『言語』、『常識」の成り立ちを通して説き起こした鮮烈なデビュー作。

AMAZONより

⑩ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

前の⑧⑨で紹介した2冊は、とはいえ資本主義社会で実際にビジネスで実践している方の話ではなかったので、実際に資本主義社会で経営やビジネスなどの実体験を踏まえての著者の本。

「受け手」の存在が「贈り手」を育てる、健全な負債感という言葉や思想がすごく胸を打たれる。またこれで実際に経営が成り立っていることも、未来に希望が湧く。

また先の贈与の本にも繋がるが、自分自身が自分の労働力の等価交換に縛られていたことにも気づく。

働いても働いても幸せが遠のいていくように感じるのはなぜなのか。
金銭換算しにくい価値は失われるしかないのか。
「時間との戦い」は終わることがないのか。
この生きづらさの正体は何なのか。

経済を目的にすると、人が手段になる。

JR中央線・乗降客数最下位の西国分寺駅――
そこで全国1位のカフェをつくった著者が挑戦する、
「理想と現実」を両立させる経済の形。

AMAZONより

⑪売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放

こちらも実際に飲食経営されている方の、うまくいっているビジネスモデルや思いや経緯を書かれている本。こちらは経営的な観点だったので会社員として実践が難しいものの、マネジメントをする立場になった時に応用したい。

「100食以上売ったら」?
「昼だけじゃなくて、夜も売ったほうが儲かるのでは」
たしかに売上は上がるでしょう。
でも、働く時間は増えるのに、給料はあまり変わらない。会社が儲かっても社員が報われないのはおかしい。

「営業時間を伸ばせば伸ばすほど売上は上がる。だから頑張れ」
売上が落ち込んでいると「頑張れ」、元気がないと「頑張れ」、連休前も、連休中も、連休明けも、いつも「頑張れ」。

もう「頑張れ」なんて言いたくない。
わたしは「仕組み」で人を幸せにしたい。

「残業ゼロなんて、うちは業種も規模も違うから無理」
「佰食屋だからできるんでしょ」
「同じだけテナント料を払うなら、なるべく長い時間できるかぎり商売しよう」

ちょっと待ってください。
そもそも就業時間内に 利益を出せない商品とか企画ってダメじゃないですか。

「会社を存続させるためには、ビジネスをスケールさせ、 利益を追求することが重要だ」
「多店舗展開をしよう。今年も前年比を更新して売上を増やそう。」

みんなが売上を追いかけてうまくいっていないのなら、もうそれを追いかける必要なんてない。

AMAZONより

その他関連note

◎おすすめ本の詳細

一部重複ありますが、本を読んで考えたことをまとめました。

◎人生・仕事を考える際に参考になりそうなnote

キャリアコーチングをしている私が、人生を考え直した時の備忘録とおすすめ本まとめです。人生・仕事を考えるヒントになれば。

◎32歳の女が、出会って半年でスピード婚したnote

実体験です。どんな戦略で動いたかを書いてみました。

◎好きなことをして自分に向き合ったnote


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