「反日」よりも「反中」─本土との摩擦増える香港(2013年2月)
かつて英国の植民地だった香港は昨年7月、中国への返還から15年となり、3人目の行政長官(梁振英氏)が就任した。返還後に一国二制度の下で「高度な自治」を認められた香港は中国本土との経済交流や人的往来を拡大しながらも、中華圏で唯一の国際金融センター、もしくは多種多様なメディアが活動する情報発信基地として独特の地位を保っている。
しかし、本土と香港の接触が増えれば増えるほど、香港側では本土に対する反感が高まり、特にこの1年は「中港(中国本土と香港)摩擦」「中港矛盾」「中港衝突」