ヨシ子ママ日記。毒親防止・新しいタイプの親

毒親という言葉が有名になりつつある今、親は『愛情と情報の押し売り業者』ではなく『愛情と情報の泉』でありたい。という『親子関係』のお話。


『愛情と情報の押し売り業者』タイプの親

親の思う幸せな未来(親の価値観)に子どもを導こうとトレーニングの場に勧誘し、鍛え上げ、理想の我が子を作り上げるのが『愛情と情報の押し売り業者』タイプの親。

このタイプの親は、失敗のない人生をプレゼントしたい!という売り文句で、数々のトレーニングの場に契約を交わさせ、そのトレーニングに投資をしてくれる。そして『失敗のない人生』という楽しそうに見えるものの主体性に欠ける、不幸ではないが何故だか幸せを感じずらい人生をプレゼントしてくれる。

それは自らの失敗を認めづらくし、立ち止まることが許されないと思い込ませた人生だ。しかし、ふと立ち止まった時、自分の価値観は自分のものではなかったのか。。ということに気が付く子どももいる。

我が子の幸せな未来計画が成功した親は『理想の我が子』という目的の報酬を手に入れることができるが、子どもが独り立ちしたら楽しいことが見つからず、何故だかわからない淋しさにかられ、誰かの行動に干渉すること(愛情と情報の押し売り)でしか楽しみが得られない自分に気付くまで、長い長い淋しさのトンネルを歩くことになる。

中には、親が勝手に作り上げた理想の我が子像があまりにも大きすぎてお望みの報酬を支払えそうにありません。。と悲鳴をあげる子どももいるが、その気持ちをねじ伏せトレーニング契約を続行する親もいれば、今更契約を破棄するなんて投資がパーだ!!親不孝者め!と、ダメな人間というレッテルを貼り付ける親もいる。すると、心の健康維持が置いてけぼりにされ、ついには押し売り業者に対して悪徳業者(毒親)か?と、不信感をいだいた子どもがその押し売り業者から逃げ出し、別の愛情基地を探しに旅立つ。。と言うことも少なくない。

そこで、私は新しいタイプの親を提案したい。


『愛情と情報の泉』タイプの親

このタイプの親は一番身近な回復基地・情報共有の相手であり、湧き出す泉のように変わらぬ愛をそそぎ続ける。我が子を興味や年齢に応じた方法で冒険させ、『助けて』のサインがない限りはそばで見守り、フライングで主観的な評価や改善点を伝えたりはしない。安心安全の象徴として、その冒険について『本当に大丈夫?無理をしていない?』と心配をし、失敗に気付けば癒しと潤いを与える。取り返しがつかない失敗を予期した時には事前に知っているだけの情報を共有する。

そして、我が子の鏡のように『今の姿』を言葉に写し取り、否定ではなく目の前に起こる事実をまっすぐ伝える存在として、喜びや悲しみといった感情に寄りそいながら、子どもの心身の現状理解を助けるのである。

勇気を取り戻せば、また前を向いて歩き出せるよう泉の水(愛情と情報)を無償で与え、子どもが本気で研究・実践を繰り返せるよう、持てるだけの力(経験値)で冒険のサポートをするのである。

そこに報酬はない。価値観の押し売りというプレゼントもない。それぞれにまっすぐな言葉が交わされ、共に喜び、悲しみ、気持ちを渡し合える関係性があるというだけだ。


『教育の連鎖』

教育の場では、年長者と年少者の間に態度の表し方の連鎖が起こりやすい。自分がされてきたことがきっと正しい!とし、それを自分の価値観に反映し、ただ無心に態度を連鎖させる。親子だけではなく上司と部下、先輩後輩関係にもみられる。

しかし、正しい答えなんてどこにもないのかもしれない。人はみんな違っている。誰が正しいのかではなく『自分は何を選ぶのか』そこが大切なのだと思う。教育の連鎖を止められるのは、あなた自身。


自分自身を振り返る

『愛情と情報の泉』のような母親になるべく、私は私自身の価値観で行動すると共に、我が子が『無理』をしていないのか、そばで見守り失敗の悲しみに共感する仲間(家族)として共に歩みたいと願う。

絶賛イヤイヤ期のヨシ子は毎日様々な冒険をしている。お風呂に入らない!9時になっても10時になっても足がよろめいても寝ない!ご飯食べない!お昼寝はしたくない!自分で選択して実践するという冒険の繰り返しが、自分自身の価値観に気付く材料になるのかもしれない。

何が嫌で何が楽しいのか。

それを知ることが自分にぴったりの『役割』(仕事) 探し、『パートナー』(家族)探しの第一歩なのかもしれない。

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