目眩

発狂、の中でも正しく刻まれるメトロノーム

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ラブミーテンダー、さもないと

手繰り寄せる、冬は夏の走馬灯で、走り切るためのおもちゃが人間の頬を誑かして服従。つらいけどつらくない。つらくないけどつらい。仄めき出す街、あと何秒か数えれば朝が…

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3週間前
50

東京駅、死んだ猫、罪深い教科書通りの春さまた気がつけば朝 

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3週間前
28

着たかったセーラー服の襟元が青く青く染まり咳き込んでしまった、冬のせいで

つまり、美しいということは何らかの象徴に過ぎなかった。物体はどこまでも地続きで、肌を突き破った先にある無謀なほどの澱みに気づくことはない。飾りを履かせるための輪…

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3か月前
59

生活に埋没。トイレの壁と感傷中毒。憎みつつ愛しつつすべてを等しく守りたい。

目眩
4か月前
43

まやかしの楽園で、雪が降るまで精神はミュート

むきだしの光に目が眩む。僕が明かされてしまうその前に断て。断て。断て。嘘で何枚にも貼り合わせた皮膚はこんなにも厚くなったのに、一向に涙が止まない。誰かの目に映る…

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5か月前
49

創ったものは壊せるから好き、壊れるから嫌い

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5か月前
48

初めての間

手を伸ばし、追いついて、確かに触れた愛なのに、未だ残像の逆上がり。過ぎた記憶との睨めっこ。夜風みたいな眼差しが、頭の中から消えなくて、なぞってみる。きみのなまえ…

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6か月前
53

赤色の他人、きみはいつも返事をしない

瞼をいったりきたりさせて、 きみをかじる 記憶の淵で逃げ回る赤い影を追う 頭の底にあるのは かつてぼくらが属していた星 ホームに突き抜ける鉄塊に轢かれ 星を脱した 一…

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7か月前
61

夕べも許しを待っていた

ぼくのあそこにはなんにもなくて、きっと花の咲かない木。彼も彼女も見向きやしない、だからどろりとした重力にやられながら一番綺麗に腐るのさ。ひっくり返った平和の中で…

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8か月前
51

いつでもわたしの死に日和

真っ暗な部屋に浮かび上がるブルーライトを適当に嗜んで、恥ずかしいですねわたし。自分のことを誤魔化し続けて、咀嚼しきれぬ現実。結局いつもこうじゃん。はじまりのため…

目眩
9か月前
68

きみを生かすのは

なるべく君を許さないようにする、ことで自分の腹にうつるとても汚い世界が沈黙して見えなくなればいいと籠る。均等に流れ落ちる夜のエンドロールに、沈んでしまえと叫び出…

目眩
1年前
81

明るい路地裏で風はきっと丸まる

景色を切り裂く窓に、映った自分と目を合わせられない朝。頑張って貼り付けた平気が途端に床にひらひら。テキトーに崩れた上履き踏んづける泣き虫少女でいたかったけれど、…

目眩
1年前
59

脊椎でぜんぶ絡めとるけれど

自分だけがさかさまの暮らし。言葉の中には何もない。こめかみには銃口が、爆速ではにかめるようになる。寿命を忘れて生き残る人間同士、肩をぶつけ合いながら口を開けて待…

目眩
1年前
71

イノセントエイジ

化石になったアカウント、誰かが見たひと時の夢。しばらくの間眺めればぼくの底はケロイドになる。ベランダ裸足で歩けよ、朝が染み入る肌のなか。騒音のそばで固まる家家を…

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1年前
69

季節を破いて

瞳に食い込んだのは空を通じる光の滑走路。途方もない速度で落ちてくる時間。甘い匂いのバンドエイドが肥大化したような春の、青いベールが音を立てて髪の毛先を逃す。つか…

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1年前
71

魔物

青い光で脳が焼ける。心が破裂して詩が書ける。真夜中ひとりぼっちでここにいるよって言う。ここにいるよって、何度も言う。探しているのは風の匂い。見えなくなった愛の隙…

目眩
1年前
81

ラブミーテンダー、さもないと

手繰り寄せる、冬は夏の走馬灯で、走り切るためのおもちゃが人間の頬を誑かして服従。つらいけどつらくない。つらくないけどつらい。仄めき出す街、あと何秒か数えれば朝が焼ける。別になにも知らなくてもいいよ。

受け止めたいきみのことをきみの気持ち全部受け止めたい死ねとか殺すとか愛してるとかきもいとかうざいとか全てどんなことでもいいからきみのことを知りたい思う。その感情は吹きこぼれてしまっていますか?破片を

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東京駅、死んだ猫、罪深い教科書通りの春さまた気がつけば朝 

着たかったセーラー服の襟元が青く青く染まり咳き込んでしまった、冬のせいで

つまり、美しいということは何らかの象徴に過ぎなかった。物体はどこまでも地続きで、肌を突き破った先にある無謀なほどの澱みに気づくことはない。飾りを履かせるための輪郭は、思考のきめ細かさとは一切の関係を持たず、容器からはみ出した片鱗は歪であることを許されない。

光は随分前に配られていたものだと誰かは言う。
誤差のない範囲でみな等分に照らされていることだろうと言う。

許されるための可能性を見せつけら

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生活に埋没。トイレの壁と感傷中毒。憎みつつ愛しつつすべてを等しく守りたい。

まやかしの楽園で、雪が降るまで精神はミュート

むきだしの光に目が眩む。僕が明かされてしまうその前に断て。断て。断て。嘘で何枚にも貼り合わせた皮膚はこんなにも厚くなったのに、一向に涙が止まない。誰かの目に映るために戯けてみせた、演じてみせた、その度に濃くなる影は瘡蓋。楽園の出口を密かに閉めてこもる、僕らはまだまだ天使になれない世界の底でも出会えない。          
三角座りで俯きながら釣った口角を戻す。当たり前になってしまった愚直な行為に

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創ったものは壊せるから好き、壊れるから嫌い

初めての間

手を伸ばし、追いついて、確かに触れた愛なのに、未だ残像の逆上がり。過ぎた記憶との睨めっこ。夜風みたいな眼差しが、頭の中から消えなくて、なぞってみる。きみのなまえ。はじっこから。口笛混じりで。読んでみる。微かに残る香りで、行き止まりになった夢を破る。
ぼくが、離れる街のリズムから目を逸らせばそれで最後。世界は変えられるかもしれない、という予感だけが残る。当たり前のように点滅する未来が、ある。

赤色の他人、きみはいつも返事をしない

瞼をいったりきたりさせて、
きみをかじる
記憶の淵で逃げ回る赤い影を追う
頭の底にあるのは
かつてぼくらが属していた星

ホームに突き抜ける鉄塊に轢かれ
星を脱した
一番乗り
きみは、
かなり、
賢かった
知らないとは、いつも匿名の匂いだと
果てのない力があると、
言う。

(ことばは蒸発、
口から吐けるものが夜だけだった通り魔は、
地球に、
標本をつくるみたいにして、
遠くで他人を刺しました)

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夕べも許しを待っていた

ぼくのあそこにはなんにもなくて、きっと花の咲かない木。彼も彼女も見向きやしない、だからどろりとした重力にやられながら一番綺麗に腐るのさ。ひっくり返った平和の中で全てが消えてなくなる前に。

いつでもわたしの死に日和

真っ暗な部屋に浮かび上がるブルーライトを適当に嗜んで、恥ずかしいですねわたし。自分のことを誤魔化し続けて、咀嚼しきれぬ現実。結局いつもこうじゃん。はじまりのためのおわりをどこか必死に探している。
死なないための約束が一つできた。うれしかった。これからに賭けることができるかもしれないと思った。でも生活は破綻寸前。生きていくための言葉がちょっと足りない。あとちょっと。届かない、遠い、わたしたちの距離、

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きみを生かすのは

なるべく君を許さないようにする、ことで自分の腹にうつるとても汚い世界が沈黙して見えなくなればいいと籠る。均等に流れ落ちる夜のエンドロールに、沈んでしまえと叫び出した血液は深いところで無数の海を握りしめている。
肉体保存のできごと。信仰のまなざし。そこに見出したものを吐き出す、光の束が傾いたなだらかな谷に向かってわたしは。
教会は内で砕けた輪郭を一つずつ確かめながらいざなう。ポケットから感じるあたた

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明るい路地裏で風はきっと丸まる

景色を切り裂く窓に、映った自分と目を合わせられない朝。頑張って貼り付けた平気が途端に床にひらひら。テキトーに崩れた上履き踏んづける泣き虫少女でいたかったけれど、あーあってため息の分だけ三歩進む。気づけば大人、むき出しのぼくら。訳も分からず聖書なんか読んじゃってる。

毎日世界にひたすらに怒る。毎秒世界にひたすらに謝る。愛が目覚めることを知らないこの場所。悪いのは全部自分だって思うことだけでしか、優

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脊椎でぜんぶ絡めとるけれど

自分だけがさかさまの暮らし。言葉の中には何もない。こめかみには銃口が、爆速ではにかめるようになる。寿命を忘れて生き残る人間同士、肩をぶつけ合いながら口を開けて待つスクランブル。痛みの一つも映らない瞳でやさしく訴えるビジョンを睨みつける。ああもう中指でも立てたろかな。瘡蓋まみれの二人を隔てたありきたりな春。月は夜に横たわり、花は永遠みたいな面をして、して、して

イノセントエイジ

化石になったアカウント、誰かが見たひと時の夢。しばらくの間眺めればぼくの底はケロイドになる。ベランダ裸足で歩けよ、朝が染み入る肌のなか。騒音のそばで固まる家家を蔑みながら。
つまらなかったよセーラー服、終われないよこんなもの。ねばるおんなのこの香りと窓枠に弾かれた湯気。
もう間違えないように、もう間違えないように、
なんて言いながら、なんて言いながら、
罪を嗅ぎ回るようにして駆け抜けなきゃいけない

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季節を破いて

瞳に食い込んだのは空を通じる光の滑走路。途方もない速度で落ちてくる時間。甘い匂いのバンドエイドが肥大化したような春の、青いベールが音を立てて髪の毛先を逃す。つかまえることのできないまどろみが、脳みその上を通り過ぎようとする午後2時は、窓についた無数の指紋を数えてしまう。着せ替え可能な私の身体、こちらもあたたかくなって来たよと一言だけ、寂しさ隠して誰かに言いたい。

魔物

青い光で脳が焼ける。心が破裂して詩が書ける。真夜中ひとりぼっちでここにいるよって言う。ここにいるよって、何度も言う。探しているのは風の匂い。見えなくなった愛の隙間で、ずっとなにかに怯えている。