永遠に飛んでいたい、着地点は見つからない
今日、蝉が鳴いているのをこの耳で聞いたから私の夏が始まった。夏が始まったから書きたいと思った。何かを、この脳内に連なることから生成した何かを、書きたいと思った。私が今十九歳であることをどこかに書き留めておかなければ、たった今も死に続けているも同然だと思った。爪痕は残した方がいい、この世界はいつだって変容していく、だからできる限りの暴れ方で生きていくことが世界に対する正しき反抗に思えてくる。近くの道端に落ちている最低な出来事が拾われないのは、この世がもっと最低だからだと思わなけ