明るい路地裏で風はきっと丸まる

景色を切り裂く窓に、映った自分と目を合わせられない朝。頑張って貼り付けた平気が途端に床にひらひら。テキトーに崩れた上履き踏んづける泣き虫少女でいたかったけれど、あーあってため息の分だけ三歩進む。気づけば大人、むき出しのぼくら。訳も分からず聖書なんか読んじゃってる。

毎日世界にひたすらに怒る。毎秒世界にひたすらに謝る。愛が目覚めることを知らないこの場所。悪いのは全部自分だって思うことだけでしか、優しくなれない。TODOリストは終わらない。眠れない夜しかない。ただの春。

生きてるって悔しくて、生きてるって恥ずかしい。やってらんない。叫び出したい。忘れてしまいたい。捲ったって何にも出てこない腕から、空洞のお腹から、思い切り吸い込む酸素で大窒息だ。死ねなくたってかわいいよね。どうしても。

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