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明石市の子育て施策と関市の子育て施策を比較してみる

明石市の子育て施策と関市の子育て施策を比較してみる

子育て施策で有名な兵庫県明石市は5つの無料をうたっています。

①18歳まで医療費無料
②第二子以降の保育料無料
③中学校の給食費無料
④公共施設の遊び場無料
⑤おむつ定期便無料

では実際に関市ではどうなのか。簡単に比較してみました。

①18歳まで医療費無料
 令和5年4月から18歳まで医療費無料になりました。明石市は、こういった子育て施策には、子どもと大人の人権は別ということで、子育ての取り

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この時代の自治会のあり方とは?美濃加茂市の自治会のあり方検討会から

この時代の自治会のあり方とは?美濃加茂市の自治会のあり方検討会から

今、自治会の在り方が問われています。
関市では自治会よりも広い、小学校区で「地域委員会」を設立し、そこで地域の課題解決をするための取り組みを作っています。

お隣美濃加茂市では、かなり先進的な取り組みが進んでいます。美濃加茂市では、岐阜県下で自治会加入率がワースト。数字が全てではありませんが、何か対策をとらなければならないことは間違いありません。
そこで、美濃加茂市は、令和3年度から「自治会のあり

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【数字で見る関の地域4】瀬尻地域の良さと課題とは?

【数字で見る関の地域4】瀬尻地域の良さと課題とは?

地域の課題は地域で取り組むためには、まず、それぞれの地域がどんな課題を抱えているのかデータで把握しなければなりません。そのための連載企画「数字で見る関の地域」。

今回は関市の小瀬、池尻、広見から構成される瀬尻地域のご紹介です。

もともと瀬尻という地区も、小瀬と池尻の文字からとった小学校区名。

広見地区は昭和32年に、南武芸村から分離して関市となった経緯もあり、なかなか3地域を一つとして論じる

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地域の「ここだけ」は中心市街地から

地域の「ここだけ」は中心市街地から

30年前から100店舗減っている本町通り商店街

ゼンリンの地図で数えてみたところ関市の商店街(本町1丁目から8丁目)で1990年には約160店舗あったお店が、現在は、約60店舗。なんと約30年で100店舗も減っています。

30年前、私は12歳。その時に通った本町通り商店街は、活気に溢れていました。
ねりや模型店さんで、ミニ四駆のチューンナップのために通い、20円握りしめて店先のカードダスをやる

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【数字で見る関の地域3】 旭ヶ丘地域の良さと課題とは?

【数字で見る関の地域3】 旭ヶ丘地域の良さと課題とは?

地域の課題は地域で取り組むためには、まず、それぞれの地域がどんな課題を抱えているのかデータで把握しなければなりません。そのための連載企画「数字で見る関の地域」、第3回目は、旭ヶ丘地区です。

旭ヶ丘地区の良さとは?

まずは、旭ヶ丘地区の良さから見ていきましょう。
旭ヶ丘地区の良さは、「運動機能低下者割合」が全15地域中第2位ということ。

また、旭ヶ丘地区の健康寿命も77.9歳で、関市の平均76

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【数字で見る関の地域2】 倉知地域の良さと課題とは?

【数字で見る関の地域2】 倉知地域の良さと課題とは?

数字で見る地域シリーズ第2回です。第2回は倉知地域です。

実は、倉知地域は、地域診断で高齢者の数字を見てみると、関市内での1位が非常に多い地域。
ある意味高齢者にとっては、倉知地区が一番住みやすいと言えるのかもしれません。

例えば
○1年間の転倒ありの割合は15地域中一番少ない
○閉じこもり者割合も一番少ない
○情緒的サポート受領者割合(あなたの心配事や愚痴を聞いてくれる人(配偶者、子ども、友

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【数字で見る関の地域1】 安桜地区の課題とは何か

【数字で見る関の地域1】 安桜地区の課題とは何か

地域委員会が地域の課題を知って、地域の課題に対して取り組むことが大切です。

そのためには、まずは、地域の課題を知らなければいけません。これは、住んでいる人たちの感覚というのも大事ですが、それ以外に大事なのは、数値です。

関市は、ありがたいことに、3年に1回、地域診断という各地域の高齢者の数値を調査してくれています。そこから詳細な地域カルテを作ってくれています。これは本当に素晴らしいこと。

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困った時、助け合える自治会となるためには、「意識、組織、活動」の改善を

困った時、助け合える自治会となるためには、「意識、組織、活動」の改善を

毎年5月は総会シーズンですね。
近年、自治会長の総会等の中での研修会に呼んでいただけることが増えてきました。

今年では年度末に小牧市と高山市、今年度に入ってからは、岐阜県の垂井町と可児市(top画像は可児市での研修会場アーラ)からのご依頼。

自治会長さんに向けてお話はなかなか難しいものです。

その理由の一番は、多くが1年任期の方々ということ。

そして全地区の自治会長さんが対象なので、人数が

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地域円卓会議によるまちづくりをはじめませんか

地域円卓会議によるまちづくりをはじめませんか

1、はじめに 地域円卓会議とは
 今、地域課題多様化の時代と言われています。

これまでは、福祉は福祉で解決できてきたことが、医療、公共交通、防災、生涯学習など、様々な側面からの対応が必要となります。

関市には、各地域で活躍する地域委員会がありますが、

まだまだ、困りごとを解決するための活動は多くないのが現状です。

そこで、おすすめしたい方法が、地域円卓会議です。

地域円卓会議とは、共通の

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地域コミュニティに足りないのは「決める力」。「やめる活動」を決めるために、ものさしを作っておく。

地域コミュニティに足りないのは「決める力」。「やめる活動」を決めるために、ものさしを作っておく。

地域がどこまで進んだか評価できない「どうせ1年だけの自治会町だから、いつも通り過ぎればいい」

「わしの目の黒いうちは、変えることは許さん」

両極端な意見ですが、どちらも地域の退化を招く考え方です。

全国に小規模多機能自治組織(地域運営組織:概ね小学校区くらいに作られるまちづくり組織)が広がる中で、
各地域で「地域振興計画」や「地域ビジョン」を作っているところも多いです。

岐阜県関市でも小規

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地域コミュニティが若者の活躍する場作りのために必要な3つのステップ

地域コミュニティが若者の活躍する場作りのために必要な3つのステップ

「若者を巻き込む」ではうまくいなかい今、地域コミュニティ(小学校区程度)ごとに、困りごとを解決したり、良いところを伸ばす活動をする取り組みが広がっています。それが、小規模多機能自治、地域運営組織、まちづくり協議会と呼ばれています。

その小規模多機能自治、地域運営組織の相談の中で多いのが、

「若者を巻き込みたんだけど」というもの。

その時、必ず「若者を巻き込むのではうまくいきませんよ」と話をし

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