1 労働問題
労働問題は、どの国でも存在し続ける問題ですが、ここ日本でも、労働問題は日に日に深刻化しており、そして好き嫌い・賛否両論等に拘わらず、もはや日本は移民大国への道を確実に歩んでおり、外国人労働者の入国はますます激増していくことでしょう。
そして、日本人の労働問題も、多々あります。その一例として、国家の人材育成の基本にして基礎となる「教育」の現場に、次のような実態が多々存在することです。
かくいうも自分も、勤務先の医療機関もまた、その実態は上記のようなものです。人々が健康を維持・向上等や病気の早期発見等ができるように助力するサービスを提供しているにも拘わらず、正社員自身はほぼ全員が不健康であるという有様で、本末転倒・有名無実であること甚だしいものです。
国家の維持や復興、並びに、発展や進歩等には、人民の健康や自立、並びに、教学活動や経済活動等が、必要不可欠にして重要不可欠です。そのためには、人間の本源的な「社会性・共同性」を背景にして生まれたもの言語を学び直しては、労働手段(道具や機械)を用いて自然に対して能動的に働き掛け、新しい有形並びに無形の生産物を次々に生み出して、まずは己自身を、そして他者並びに社会を、漸進的に着実に善く変化させ、各個人が肉体的にも精神的にも善く発達し、そして、各組織に社会や国家が文明的にも文化的にも善く発展していく、ということが大切であると個人的に思います。
2 拙作『新労働運動 労働観の省察と勤労意欲の向上』
そんな上記の想いから誕生したのが、以下の拙作です。
こちらの拙作は、労働に関する倫理的や哲学的な考察を加えては、労働を「肉体労働」「頭脳労働」「家事労働」「感情労働」の四種類に分類して新しい労働運動の内容やその有り方を創り出して、労働観の省察と勤労意欲の向上を図っていくことを目的にした書物です。
なお、「知識労働」という重要な分類もありますが、自分は、どの労働者達や職業でも、「知識」を重視して欲しいとの願いから、「頭脳労働」という分類を設けて、敢えて「知識労働」という分類を設けませんでした。
我が祖国ベトナムでは「社会主義に基づく急速な工業化」「ドイモイ」、ここ我が第二祖国日本では「高度経済成長」「バブル経済」等をかつて経て今現在に至り、その功績によって今の経済が在る一方で、それらによってもたらされた数多くの弊害や害毒も在ります。それらを克服や解決しては、人欲や時流の変化に善くかつ正しく適応して、人材育成や技術革新等を行っていくべきではないでしょうか?
拙作がそれに貢献できるように、奮励努力して研究と著述して参ります。
そして、拙作は次の二つの先哲の遺徳を参考にして著述して参ります。
-書経-
-ティルックラルதிருக்குறள்-
先哲の格言に、「仁言利博」とあるが、仁者の言行は、時空を超越して数多くの人々に利益にもたらすものだと、ますます学べば学ぶ程、感慨深く実感します。その利益を大変有難く享受しては、謙虚にかつ挑戦的に学習して、懐疑心や批判的思考に独創性等を以て、現代的・発展的に継承し、仁を修め行って、新しい利益を生み出すことを、自分は志している。確りとこの拙作にて、上記の先哲の遺徳を学習して継承して参ります。
3 結語
まだ予定や進捗に迷っておりますが、哲学ニュースのサイトの更新の再開できるように取り組んで参ります。
なお、拙作『新労働運動 労働観の省察と勤労意欲の向上』の前に、『商量録 時の推量・徳の行商・自力更生』を完成させます。