2024年・盛町灯ろう七夕まつり一日目:商店街が熱気で満ち溢れる時間を歩く
人生で初めて盛町の七夕まつりを訪れた。これまで一度も訪れる経験を持たなかったのは、車移動中心の生活を送っているためである。
先日伝えたように、車社会がもたらす弊害は、我々の無意識を侵食しているため中々気付けない。人間は、一度当たり前だと認識した事象やその事象によって生じる言動を中々疑えない生き物だからだ。
『地域に住んでいる人々でも気付けていない魅力が地域には存在している』そんな話がよく交わされる。実際問題として魅力が存在しないケースが多々ある一方で、本当に住民でさえ気付けていない魅力が存在するケースもある。
後者がなぜ存在するかといえば、当たり前を疑えない性質によるところがあるし、それ以前に車社会がもたらす弊害に冒された結果、気付けなくなっている人々が増えている可能性がある。
話を戻そう。盛の七夕は、車で訪れにくいのに加えて平日開催となるケースが多く、結果的に訪れることができずにいた。今回の来訪は、様々な偶然が重なった結果、ようやく来訪できるようになったための来訪である。
もっとも盛の七夕の醍醐味を楽しめる二日目には参加できていない。そのため、本noteは、一日目の様子のみを伝える。その点については、お詫びするよりない。
2024年・盛町灯ろう七夕まつり一日目の様子
仕事に区切りをつけ、休憩時間に部屋を出て、会場となる盛駅前の通りへと足を進めた。ほんの少し急いだために足を痛め、自身の衰えを感じる。
ちなみに盛町の商店街は、以前伝えた喫茶店がある商店街である。
会場を訪れた瞬間、想像以上の人出に驚かされた。親子連れや友人同士で訪れている小学生〜高校生が多く見られた。もちろん高齢者も多い。立命館大学の学生が準備から参加していたこともあり、大学生の姿も多く見られた。20代・30代の姿があまり見られないのは、少子高齢化の進む地方特有の光景だと感じられる。
住民の手で作られた山車の数々は見事なものであった。作成者達の思い思いの絵が描かれており、見応えが感じられる。山車に描かれる絵を一年ごとに並べると、当時の人々の関心を呼んでいた作品等が窺えて面白いかもしれない。
上記の作品たち(リンクは広告)は一部となるが、なるほど確かによく見聞きする作品群である。そうした作品群が山車に描かれる自由さや感性の豊かさが詰まった山車は、とても素敵な存在のように思われた。
盛町商店街は、大船渡市内の誰もが知っての通り、いわゆるシャッター商店街である。普段は住宅地の様相を呈しており、商店街という雰囲気があまり感じられない。そうした光景を寂しいと語る人々の声を聞く機会が多い。
だが、この日の盛町商店街は、そうした寂しさとは無縁の屋台が並び、多くの人々が行き交う姿を見せていた。この地域にこれだけの人々が生活していたのかと圧倒されるほど、人々の姿で賑わっているのである。
道中踊りで通りを練り歩く人々も多かった。おおふなトンや市長の姿も見られた。快活さの感じられる声と動きが通りを行き交う姿から発せられる熱気が、街道を通る人々を伝って、地域全体を賑わせる。まさにまつりそのものである。
また、通りの至るところに建ち並ぶ屋台は人でひしめいており、少子化・過疎化など感じさせないほどの賑わいが生まれていた。多くの人々が表情をやわらげ、談笑しながら歩く光景は、熱に浮かされるほど情熱的な景色で、このような景色が日常になる地域になって欲しい願わずにいられなかった。
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