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宮城県気仙沼市のまるきた商店を舞台に外国人技能実習生たちがナシゴレンの味を競う!|ナシゴレン・コンテスト|イベントレポート

まるきた商店は、小売と漁業の両方にルーツを持ち、現在は気仙沼市魚市場前にてヤマザキショップの運営を行っている、気仙沼市の歴史ある企業の一社である。

気仙沼市にあるインドネシア食材店としても知られており、インドネシア食材を数多く扱っている。地方の歴史ある商店というと地場産品を多く扱っているイメージを持つ人は多いかもしれない。

もちろん地場産品も扱っているが、海外の食材を扱っている点にユニークさがある。ユニークさと言えば、まるきた商店は積極的に様々なメディアを展開している店にもユニークさがある。

自社ウェブサイトはもちろん、先ほど掲載したECサイトに加えてInstagramやX(旧Twitter)など、様々なところでまるきた商店の姿を目にできる。2024年4月21日、そんなまるきた商店で珍しい取り組みが行われていた。


まるきた商店と地球対話ラボがナシゴレン・コンテストを開催

ナシゴレン・コンテスト。インドネシア発祥の米料理であるナシゴレンの味を競うイベントである。まるきた商店とアジアカフェ(つながる気仙沼プロジェクト)を運営している地球対話ラボとのコラボレーションイベントであり、気仙沼市内では初めての試みとなる。

本イベントは、先日紹介した「つながる気仙沼プロジェクト報告展」の一環で実施されており、まるきた商店においても展示が行われている。展示に加えて催したイベントが、今回のナシゴレン・コンテストである。

まるきた商店

まるきた商店を訪れると店先で地元住民と外国人技能実習生たちが仲睦まじく食事に興じていた。ちなみに、まるきた商店は先にチラッと触れた通り、気仙沼市魚市場前にある。

1月に公開した記事でも少しだけ触れている。なお、筆者がこの場所を訪れるのは1月振りになる。この辺りは、一景閣やパークホテルに泊まる人でないと、観光で訪れる人が少ないかもしれない。

一見すると工場地帯なので、観光との紐付けが難しいかもしれないが、気仙沼市を支える産業地帯に違いない。ぜひ一度訪れて欲しいと思う。少し話が逸れたので、元に戻す。

会場は、まるきた商店の裏の方の倉庫

まるきた商店に到着後、会場となっている裏の方の倉庫へと足を運ぶ。開会式に間に合わなかったため、既に多くの人々が集まっていた。参加者の6割以上は外国人技能実習生の方々で、どこか異国にやってきたような印象を受けそうになるが、誰もが気仙沼市に馴染んでいるため、そんなこともない。

なお、審査員としてまるきた商店、気仙沼インドネシア友好協会、菅原工業、ミヤカン、宮城学院女子大学の方々が参加している。その他、地元の方々やtbc東北放送の方、宮城学院女子大学・尚絅学院大学の学生方、仙台市役所の方などが参加し、最終的に50名を超える人々が集まった。

ナシゴレン・コンテストでナシゴレンの奥深さを知る

ナシゴレン(3チーム分)

ナシゴレン・コンテストは、外国人技能実習生の方々で構成された全6チームが、各々のナシゴレンを調理。提供し、審査員と参加者の得票によって評価を競うコンテストである。

というわけで、様々なナシゴレンを食した。どれも美味しかったのはもちろん、チームによって味付けや彩りが全く異なり、ナシゴレンのバリエーションの豊富さを感じさせられた。

多少は同じものがあるのでないかと予想していたが、良い意味で予想を裏切られた。ナシゴレンの可能性を強く感じた時間になっており、参加して良かったと感じた。

投票の様子

投票は、各チームの番号が振られたお皿の上にスプーンを置く形で行われている。写真は投票の途中の様子である。この投票結果と審査員の評価を踏まえて、上位3チーム+観客賞が贈られた。結果はtbcが報じているため、以下を参照して欲しい。

終了後、参加者で写真撮影

終わりの挨拶で、まるきた商店の方から、「外国人技能実習生の方々は、気仙沼市になくてはならない存在」といった話をしている。仕事の面でもそうだが、少子高齢化が進む気仙沼市内において、若さと活力に溢れた彼等彼女等の存在は、街を照らす太陽のようなものである。

気仙沼市内が、今後ますます彼等彼女等にとって住みよい街となり、多文化共生が熟成されていくことを願ってやまない。また、そのための活動がより広く、多く行われるようになって欲しいと切に思う。

「つながる気仙沼プロジェクト報告展」の展示が本格化! 気仙沼市内の各地で展示を実施

終わりに、「つながる気仙沼プロジェクト報告展」について少しだけ書こうと思う。「つながる気仙沼プロジェクト報告展」は、現在本格的に展示が行われている。

気仙沼市役所内
気仙沼市役所内
島田呉服店
くるくる喫茶うつみ

これらは一例である。この他については、Facebookの他、Instagramでも展開されている。下記は一例である。ぜひフォローの上、様々な場所で展開される「つながる気仙沼プロジェクト報告展」を見ていただきたい。


以下、広告です。ぜひ読んでみてください。


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