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春は肝臓が活発に働くとき。肝臓をサポートする食事を取り入れて、負担をかけないよう心がけしましょう。

三月は冬から春への変わり目。ポカポカ陽気に包まれて、この時期は気持ちがだんだん前のめりになっていきますが、寒暖差による心身の変化も見逃せません。やる気が出てきたと思っても、身体が思っていたよりも追いつかないことってあります。冬で閉じこもっていた陰のエネルギーが活動的になる陽のエネルギーに転じるときには自律神経の働きに大きな影響を与えますから、養生のポイントになります。

実際、私も季節の変わり目の春がとても苦手でした。振り返ってみれば、特に大きな病気を発症するときは春が多かったので、体調管理に気をつけなければと思うようになりましたね。過去の辛い経験で春は苦手というイメージを消すことはなかなか出来ませんが、より気をつけて過ごそう!と養生を心がけるようになったのも事実。まずは毎日の食事から見直すようになりました。

東洋医学では春は「肝」の季節と言われています。「肝」は肝臓、胆のうを意味していて、暖かくなると共に活発になるとされています。冬に溜めていた毒だし(解毒)をするために、春になって肝が目覚めて積極的に仕事を始めようとする、そんなイメージです。ですから、元々「肝」が元気だと春の解毒効果で身体ものびのび、スッキリする感覚を感じられるものですが、「肝」が弱っていたりするとその解毒が逆に負担になり過ぎて疲弊してしまい、代謝が思うように行われず免疫が落ちたり、自律神経を狂わせることにつながっていきます。もともと仕事量の多い臓器ですから、日々の労りがすごく大事になっていくのです。

では、春が苦手な私自身がとり入れている肝を労わるいくつかの方法をご紹介します!

毎日の積み重ねで、徐々に春の辛さを軽減できていますから、ぜひ参考になさってくださいね。

一つ目は食事です。

二つ目は運動(ウォーキング、スクワット、ストレッチ)です。

三つ目は目を休めることです。

四つ目は午前中の日光浴です。

全てを紹介するには長くなりすぎますので、今日は一つ目、食事に触れたいと思います。

肝は血を作る大切な臓器であり、解毒をしてくれる重要な存在。血が足りないとめまい、視力低下、爪が割れやすいなどの症状が出たり、鬱血していると気が滞って起こる抑うつ、喉のつかえ、ため息が増えるなど、さらに状態が悪くなるとイライラ、目の充血、激しい頭痛に襲われたりします。

そして自律神経のコントロールをしているのも肝です。その肝を元気にするにはやはり血を補うことができるタンパク質と、新陳代謝と排泄を促す野草や山菜、気の巡りをよくしてくれる青い野菜、香りの良い柑橘類が助けになります。梅干しもおすすめですね。

酸味と苦味と甘味が春に摂りたい食べ物のキーワードになります。

昨夜はスーパーで新鮮なイワシが売られていましたので、肝の養生に抜群と思い、イワシのつみれ汁を作りました。

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イワシは動脈硬化予防、心筋梗塞予防、免疫力向上、美肌、老化防止、コレステロールの抑制と排泄、肝臓の解毒機能強化、貧血改善・造血、脳神経細胞機能維持、抗血栓などの作用があり、高血圧、糖尿病、不眠症、健忘、老化、精神不安、眼精疲労などに効果が得られると言われる万能食材です。

イワシの旬は6月頃からとされていますが、新鮮なイワシが手に入りそうでしたら活用されてもいいと思います。(基本は旬の食材をおすすめしておりますが、その辺は臨機応変にしています )

つみれにすると消化もよいですし、骨までまるごとすり潰されていますから、カルシウムもばっちりとれますね。ただし、咀嚼はしっかりしましょうね。

東洋医学では掛け算以上の法則があって、食材を2種類以上使うと効力が高まり効果が期待できると言われており、その効果を発揮すべく取り入れた食材はこちら!

生姜、ネギ、ニラ、ごぼう、にんじん、春菊、ひしお です。

さらに、より素晴らしい効能が生まれる組み合わせはこちら↓

「イワシ+生姜」は、血行促進 

「イワシ+ネギ」は、血栓予防、高血圧予防、貧血予防

「イワシ+ごぼう」は、ストレス緩和、高血圧予防

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ニラと春菊などの青い野菜は解毒や便通を促して肝を養います。

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昨日の味付けは醤(ひしお)だけにしました。より腸活に繋がるように、酵素を生かした状態にしました。お椀に小さじ1杯程度の醤(ひしお)を入れ、60度程度まで温度が下がったいわしのつみれ汁をいれます。お椀の中の醤(ひしお)をくるくると回し溶かして、味を調整したら出来上がり! 

ちょっとした工夫で自然の恩恵をそのままいただくことができますよ。

イワシをつみれ汁でいただくことで、大切な栄養分もまるごといただけるます。

最高の養生食です。

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ぜひ今年の春は肝を労わる食材を手に入れて、肝をサポートしながら、身も心も穏やかに過ごしてみませんか?

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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