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【よもやまnote#3】 博報堂のウーオCI制作チームが語る、CI策定とウーオの裏側(前編)

あけましておめでとうございます🎍HRの森田です。
2023年ですね🐰 今年はウーオ情報をどんどん出していく年にしますよ〜!

今回は新春スペシャルと題して、社内向けラジオ「前浜fm」でゲストをお招きした特別回を社外向けに再編し、前編・後編に分けてお届けします📻

お話を伺ったのは、当社のCI策定に関わってくださった博報堂の方々です。
CIがリニューアルしたことによって、組織の意思決定やメンバーのモチベーションにもプラスの影響があり、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞するなど、多くの注目を浴びるきっかけにもなりました。

今回はそんなCIに込められた思いと、作成までのプロセスについて、CPOの土谷さん(🟤) がインタビュアーとなって深堀りさせていただきました!

■スペシャルゲストのご紹介

向かって左からご紹介。皆さんおしゃれで背も高く、とても素敵な方々でした!!
  • 吉田 充志さん (🔵) :ミライの事業室 ビジネスデザインディレクター

    • キャピタリストとして関わっていただくなかCI策定のきっかけを作ってくださり、社内ワークショップの進行なども担当してくださいました

  • 村山 駿さん (🔴):PRディレクター

    • ステートメント・コピーを担当してくださいました

  • 栗田 昌平さん (🟢):UXディレクター

    • CI全体のディレクションを担当してくださいました

  • 本多 恵之さん (🟡):デザイナー

    • キービジュアル・名刺デザイン・POPを担当してくださいました


🟤 土谷:今回はみなさんが広島に来られたタイミングで、このような機会をセッティングさせていただきました。本当にありがとうございます!
まずは改めて、自己紹介をお願いできますか。

🔵 吉田さん:こんにちは、博報堂の吉田と申します、よろしくお願いします。
今は博報堂で新規事業広告ではない仕事を作るということをやってるんですけど、 当時はITV(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ)に出向していて、キャピタリストとしてウーオと関わらせていただいたところから始まったという感じです。その辺の話はまた後ほど。

🔴 村山さん:村山です、よろしくお願いします。普段は統合的なCM以外のプランニングをどういう風にやってくかみたいなことを考えてる人です。
PRも得意だったりするので、 PRディレクターとしても、色々な企業さんのお手伝いをさせていただいてます。よろしくお願いします。

🟢 栗田さん:栗田と申します、よろしくお願いします。今回は一応クリエイティブディレクターっていう役割で参加させていただいて、 ただこの先の話で分かると思うんですけど、僕多分ほぼなんもしてないです(笑)
元々ずっと広告をやったりしてて、今回はその時の仲間を集めて進めていったんですけど、 最近は割とUX関係の仕事が増えてきている感じです。よろしくお願いします。

🟡 本多さん:本多と申します、よろしくお願いします。最近やってることは、もっぱら前髪をまっすぐに切るっていう(笑)
というのはさておき、デザイン周りを今回やらせていただいて、この話を栗田さんからもらった時に、機能的というよりも情緒的にブランドを育てていけるようなビジュアル開発をやっていきたいと言われて。
元々ブランディングの業務はそんなにたくさんやってはなかったんですけど、初めましてのタイミングでどう皆さんに自己紹介できたらよりよく見えるかとか、正しく伝わるかってところをウーオの皆さんも含めて議論しながら、 年の近い人たちと一緒にやれたのがすごく良かったなと思っていて。

🔴 村山さん:今回は栗田さんとか本多くんと一緒に、このCIのセグメントを中心に考えさせていただいたんですが、この話を受けた時から、ウーオって日本にとってすごく素敵な価値を提供できる会社だなと思ってました。
個人的にすごく思い入れを感じられたので、言葉を考える時とかもすごく素直に、みんなでわいわい考えられたなっていう思い出があったりします。

🟡 本多さん:あとfacebookとかで最近の動きがシェアされているのを見るたびに、 ウーオがどんどん進んでいってることを実感できて、めちゃくちゃ価値のある素敵なショットに関わらせていただいたなと嬉しく思います。
今回はやっと広島に来れたので、嬉しいですね。

■CI策定のきっかけ

🟤 土谷:僕、今回策定いただいたステートメント(「Vision」の文章)が全部めちゃくちゃ好きで。

トップの「すべての町を、おいしい港町に。」の印象が強いんですけど、そこから続く文章も、読んでいくと一文一文が本当に素敵なんですよね。
改めて読むとすごい震えるんですけど(笑)、最初どういうところからCI策定の話が始まっていったのか、教えていただいてもいいですか。

🔵 吉田さん:元々の関わりのところからお話をすると、最初は当時のマーケ担当の方と「PRをもうちょっとうまくできないかな」みたいな相談から始まったんですよ。自分たちがやってることをもうちょっと世の中に知ってほしいんだけど、組織としての体力もまだそんなにないなかでどうやってやろうか、みたいな雑談から始まったんですよね。
そもそも何をPRしていこうかみたいな話になるわけですけど、ウーオのプロダクトのPRをする前に、ウーオが何やってる会社なのかをちゃんと伝えなきゃ、サービスの良さも伝わらないよねみたいな話になって。そこから「そういえば、いわゆるCI的なものってあったんだっけ」という話になりました。

当然、板倉さんの初志でもある漁師さんにいかに還元していくかといった思いはありましたが、そこをもう少し広げていって、世の中の皆さんから「いい会社だね」って思われる内容にしていった方がいいねという流れから、CI策定ににチャレンジしましょうとなり、スタートしたって感じですね。

🟤 土谷:販促の相談から始まったんですね。その後広島・鳥取の両方事業所でワークショップを行っていただいたのが、2020年10月くらいでした。
そこで「ウーオって何者なのか?」みたいなテーマで話したんですよね。

🔵 吉田さん:1人1人にウーオってどんなイメージですかと聞いたときに「流通の改革をやってます」と表現された方もいた一方で、「鳥取の魚屋です」と表現された方もいて。そのときに、1人1人、ウーオに抱いているイメージや方向性が結構バラバラだなと感じましたし、自分たちがやってることに対して、誇りのようなものが生まれる言葉を作らなきゃいかんなと思いましたね。
水産業者さんや流通に関わる方々に対して、胸を張って「自分たちはこういうことをちゃんとやってます・こういう未来を目指してます」としっかり言えるようになるためにもCIが必要だと思ったのが、ワークショップを実施しての印象でした。

■取り組み前のウーオに対する印象

🟤 土谷:印象について他の方にも聞いてみたいんですけど、当初お話を受けられたときに感じていたウーオへの印象と、実際に関わっていただいたときとの印象にギャップなどはありましたか。

🔴 村山さん:水産業のDXって、国としても、人々が生きていくうえでも、これからの未来にとってすごく大きなテーマだと思っていて。そんな壮大なミッションに、僕らと同じ年代の、しかも大学の友達にいそうな人たちが挑んでいて、そこに関われることに対して、すごく嬉しい気持ちになりました。
なのでギャップというよりか、同世代が流通や日本を動かそうとしているのを目の当たりにして、自分も頑張らなきゃなって気持ちになりましたね。

🟡 本多さん:「これはビジネスチャンスだ」みたいなギラついている感じではなく、漁業に身近な方々もウーオに参画されてて。自分たちで感じている危機感とか課題意識が事業のベースになってるから、言葉もめちゃくちゃリアルですよね。ウーオさんはそこが本当にいいなって思います。
そういう意味でも、最初の印象とのギャップは感じなかったですね。

■ステートメントの制作過程

🟤 土谷:CIができてから、メンバーからも「1人1人の目線が揃ってとても動きやすくなり、 会社全体がさらに良い雰囲気になったように感じる」という前向きな声が聞こえてくるようになってきて。過程も詳しく伺いたいです。

🔵 吉田さん:さっきのワークショップの流れを受けて、誰をどう幸せにするのかを言った方がいいんちゃうのと考えて、ここのみんなに議論してもらってきたというのがざっくりとした過程です。
ワークショップの結論としては、買い物に行くと魚屋のおじさんから「今日は○○が入ったよ」と声をかけられて、そんな魚があるんだ!面白い!みたいな、その世界観っていいよねというところに行き着いたんですよね。
これがウーオによって実現できればいいなという思いと、そこを魅力的に伝えられるように形にしてもらいたいと、まずは僕から3人に伝えました。

🟢 栗田さん:少し補足させてもらうと、ワークショップでこういう発見があったよって、社員の方がこう思ってるよっていうヒントの状態でもらったんです。そこからどこを切り取るかってのは割と僕らの勝負で、まず僕と村山くんがステートメントを持ち寄ることになりました。
ヒントのなかに「人と魚の刺激に溢れた出会い」って言葉があったんですけど、僕はこれめちゃめちゃいいなと、価値だなと思ったんですよね。
昔は売場で見たことない魚と出会えていて、その出会いは楽しくて面白かったが、今はないよねという。そこがめちゃくちゃ大事だと思ったので、言葉を切り取って、そういう文章を書いてたんです。

一方、村山くんはもう1個上の視座から入ってて。冒頭で日本全体をどう良くしていけるのかから入って、具体的な目の前の光景・シーンとして、刺激的な出会いを提供しますっていう、大きいところからより具体的に入っていくストーリーになっていたんです。これが圧倒的に良くて、村山くんのステートメントが採用されたという流れですね。

■ステートメントに込めた思い

🔴 村山さん:今回の大きな目的は、日々働いてる社員の方たちが「自分たちが何のために働いてるのか」を、CIを通して互いに共通認識を持てることだと感じていたんです。僕が最初この話を聞いた時、日本にとってすごく意味があると感じたので、それをしっかりと、なるべく大きなビジョンを持って、その価値を語ることがすごく大事だなと思ったんですね。
ちょうどコロナ禍真っ最中の時に考えてたので、まさに「どう生きるか」が問われてる時代でもあるなって思った時に、「食」って本当に生きることに直結するというか、食が豊かになるってことは、日本全国ひとりひとりの幸せを創造することに直結したりするので、 そのレベル感の仕事をされていることを、まずは伝えたいなと思いました。
なので最初は、流通する魚が変わりますよとかじゃなくて、人の生き方というか「幸せ」自体を、新しくアップデートしようとしているっていうレイヤーに持っていきたいなって考えてました。

あと「刺激的な出会い」って、つまりは日本全国の人たちが港町の活気や新鮮さを享受できることだよなと。全ての町が美味しい港町になるって、実際にはありえないことを、ウーオはテクノロジーで実現していこうとしていると捉えると、それってもう革命だよなって思えて。そんな大きくて一見ありえない未来を、できるだけこのCIに込めたいと思って考えました。
日本は島国なので新鮮な魚が獲れて生食文化もありますけど、そういう世界のどこにもない日本のプライドにウーオがコミットして、細かいチューニングを行いつつビジネスとしてちゃんと着地できているところまでをちゃんと落とし込んで見せていく、みたいな構造で組み立てていきましたね。


ウーオの旗印として、日々私たちの行動を陰ながら支えてくれるCI。
入社した直後に発表されたこともあり、感覚的に「素敵!かっこいい!」という印象が強く、言葉やビジュアルにエンパワメントされた側面が大きかったのですが、策定の背景やステートメントのこだわりなどをお伺いしたことで、より根本的に立ち位置と機能を理解できたと感じています。

後編では、骨子となるステートメントができてから、どのようにクリエイティブを作成していったのか、また関わるなかで感じたウーオの強みについて取り上げていきますので、来週のアップをお楽しみにお待ちください🙌

次回まで待てないという方に向けて、ちょっとしたクイズです。
こちらのクリエイティブは販促以外の場面でもフル活用中💡 さて、それはいつでしょう?
(ヒントは各画像の縦横比です。)

メンバー増員に向けて、採用も昨年以上に力を入れていきます!!
今年はインターンなども強化していきたいと考えています💪

それでは、2023年もウーオをよろしくお願いします✨

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オープン社内報

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