“後悔のない人生”って可能なの?〜人生後悔の連続な23歳が考える〜
「後悔のない人生を」。昨今、よく耳にします。皆さんは後悔、したことありますか?
私はあります。
後悔まみれ。
後悔って、しちゃいけないんだっけ?
「後悔のない人生を生きる」。
最近、すごくよく聞きます。後悔、ってググッただけで、「後悔のない人生を生きるには?」みたいな記事、無限に出てくる出てくる。
カッコイイですよね。後悔のない人生なんて。そうだよね。みんな、「我が生涯に一片の悔いなし!!!!!」って言って仁王立ちして死にたいよね。え?違う……………………???
とにかく、後悔のない人生って、それだけで嗚呼、なんて魅惑的な響き。キラキラして、幸せそうで。きっと楽しいんだろうな、人生。。。
「後悔のないようにしろ」とか、「反省しても後悔はするな」とか。共通するのは、後悔しちゃったらもうそれで失敗、ってことなのかなと思います。後悔は絶対タブー!!
でも、後悔って、しちゃいけないんだっけ?
23年生きてみたが後悔しかしとらん
ちなみに私は、たくさん後悔してきました。たとえば、
・小さい頃、ダンス教室に通えばよかった
・小さい頃、英会話や語学を頑張ればよかった
・小さい頃、弟に優しくすればよかった
・もっと自分が好きな勉強をすればよかった
・大学生の時、下宿が許されない私立大学(すごく遠い)を選んでしまったけど、国立大学にして、一人暮らしすればよかった
・借金してでも海外留学すればよかった
・大学時代にもっとアルバイトを沢山して海外旅行に行けばよかった
・就活を途中で諦めずに継続すればよかった
・もっと自分に合う環境を本気で探して生きればよかった
パッと思いつくだけでこの有様です。
もっと軽いものを含めれば、「可愛いと思って買った服、なんか思ってたのと違った。やめとけばよかった」「こっちのお店に来たけど目当てのメニューが売り切れてた。さっきのお店に入ればよかった」とか。日常茶飯事。
後悔がない人生って可能なんだろか
こんなふうに後悔ばっかりして生きてきたので、私もちょっとそうやって、後悔ってものに思いを馳せてみたことはあります。
後悔のない人生って、可能…???
もちろん私だって、後悔なんかしないで済むならそれがいいです。悔しくて虚しくて辛いんだから。
でも、すべての選択や決断は、「今」の時点では、それが正解かどうかわからないのです。「後悔する選択かどうか」は、未来になってみないとわからない。未来になって、黒か白か?って結果が出て初めて、「あー!あの時ああしといてよかった」「ああ、あの時ああしなきゃよかった」って、後悔するしないのジャッジができる。
つまり、これまでの選択の積み重ねを、「いや、後悔しない」って決めることで後悔しないってことはできるけど、これから来る未来に対して、「今後一生後悔する選択はしない、そういう人生を生きるんだ!」っていうのは、すごい難しい気がする。
それってつまり、正解を選び続けるってこと…??だけど、選ぶ時はそれが、正解かどうかわからない。だから私は、後悔してきたんじゃないっけ。
?
わかんなくなってきた。
「反省はしても後悔はするな」って言うけれど
これも有名な言説だから、これについても考えてみる。
「反省」も「後悔」も抽象概念だから、せっかくなので意味をぐぐってみました。
はん‐せい【反省】
[名](スル)
1 自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。「常に—を怠らない」「一日の行動を—してみる」
2 自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「—の色が見られない」「誤ちを素直に—する」
──デジタル大辞泉 小学館
こう‐かい〔‐クワイ〕【後悔】
[名](スル)自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。「短い快楽に永い—」「今さら—しても始まらない」
──デジタル大辞泉 小学館
うーん。
こうして読み比べてみると、やっぱり私のこの気持ちは、「反省」より「後悔」のほうがしっくりきます。
反省、って意外とニュートラルな意味なんですね。良い面も悪い面も省みる「ふりかえりシート」って感じ。
後悔の方が、「悔やまれる!!!」って感じで、やっぱり、さっき列挙したような私の感情は、「後悔」なんじゃないかな。
きっと「反省はしても後悔はするな」って言説が言いたいのは、「今さら昔の失敗をクヨクヨしても何も生まれないから、その失敗から何か学んで前を向いて生きなさい」ってことであって、「後悔するような選択をするな」ってことではない。気がする。
後悔は、あたりまえにある感情のひとつ?
私にとって後悔は、とても身近な感情です。頑張って生きてたら、後悔くらいするでしょ。
(後悔はしない!派の人を否定したいわけじゃないよ)(後悔しない!派の人尊敬もしてる)
23年も生きたら、色んな失敗もするし、他人の色んな生き方を羨みもしてしまうし、小さい頃よりは、世の中の色んなことが見えてくるからこそ、「昔、こうすればよかった」って感情も出てくる。
終わってしまったこと、過ぎてしまった時間を悔やんで、がっかりしてメソメソしてどうしたんだい〜♪状態のまま今の時間を消費してしまうのは、もちろん勿体無いです。「後悔してる時間」は少ない方がいい。
でも、「後悔のない選択をする」って、私にはあんまり合わない考え方みたいです。
後悔は、しちゃいます。だってあの時、あの選択もできた。こんなこともできたかも。って想像はやめられない。
たぶん、どんな選択をしても。ある程度の後悔はつきまとうでしょう
後悔してもいい。あんまり気張らず生きてみる
そんなわけで、私は、「後悔しちゃうのも仕方ないんじゃないかな説」を推していきたいです。
人間だから。現状に少しでもなにか不満があれば、あの時こうしていればと思ってしまうのは、仕方ないように思います。切り替えは大事だけど。
決めるその時には、選択肢はいつも沈黙しています。やってみないとわからない。選択するその瞬間、どちらも不正解ではなく、また正解でもないのだなと思います、悲しいことに。そして、面白いことに!
「後悔しない方を選べ」なんて、それが分かれば苦労しないのです。
失敗してしまえば後悔はする。それは、私にとって自然な感情です。
だからこそ選択する時、気張らず、恐れず、肩の力を抜いて選択していこうと思います。何を選んでも結局、それが「後悔する方」かどうかはまだわからないのです。「正解だった」といつか思える日を夢見て、幸せになるために、がむしゃらに生きるしかないのです。後悔とともに。
それが、必死にもがいて、幸せになるためにトライアンドエラーして、生きてるってことなんだと、私は思います。
唄。
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