Ayana

ヒンメリ文化研究 / ライター🇫🇮  フィンランド語を勉強しながら、フィンランドの人たち…

Ayana

ヒンメリ文化研究 / ライター🇫🇮  フィンランド語を勉強しながら、フィンランドの人たちを取材して日本語とフィンランド語で記事を書いています。わかりやすさを追求する過程でふるいにかけられてしまったものに、誰かにとってはことばを尽くす価値があると信じています。

マガジン

  • ✈️ フィンランド旅行

    今年の夏に11回目の渡航を予定しています。今回こそは旅の記録を残すぞと張り切り、まずはマガジンをつくりました。コラムの仕事でインタビューさせていただいた方々に直接会ってありがとうを伝える旅。フィンランドの湖水地方、北カレリア、南西部へ足をのばす計画です 🗺️

  • 🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所

    名もなき農民の手から生まれた麦わら飾り HIMMELI / ヒンメリ。幾何学ということばとともに時空を超え、国境をも超えて人々を魅了し続けています。私はフィンランドのヒンメリを装飾品ではなく、文化として研究しています。ここにその記録を公開します。

  • 🇫🇮 等身大のフィンランド

    フィンランドで暮らす人たちのユニークな日常をイラストと文章で記録しています。日本語版。

  • 📰 365 SUOMI

    フィンランドの気になるニュースをピックアップ!フィンランド語の記事を日本語に翻訳してご紹介します。

  • 📝 気ままにエッセイ

最近の記事

🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.8 お菓子の包み紙が飾られたヒンメリ

日頃、フィンランドの国立図書館が提供するデジタルアーカイブ ” Finna ” を使って調べものをしています。フィンランドの公文書館、図書館、博物館等が所蔵する資料のデジタルコンテンツや書誌データを統合的に検索できるサービスです。 このデジタルアーカイブを使って、ユニークなヒンメリを見つけたのでご紹介します。sotamuseo / 戦争博物館 が所蔵する写真です。 ヒンメリに飾られているのは、フィンランド製のお菓子の包み紙。はじめて見たときは、なんだかゴテゴテしているな、

    • ✈️ GO GO SUOMI !

      最後にフィンランドを訪ねたのは2019年。また来年の夏に会おうね!と約束してからまもなく、コロナパンデミックがおこりました。その間、公私ともにさまざまあって、この分だと当分フィンランドには行けないなと半ば諦めながら、コラムのお仕事やヒンメリ関連の講演をしていただいたお金を「いつかのためのフィンランド貯金」していました。 もし、コロナの時間がなかったら…。 私はあいかわらず、日々の暮らしを切り詰めて、スタンプラリーのポイントを競うようにしてフィンランドに通っていたかもしれま

      • 🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.7 ヒンメリは伝統的なクリスマスの装飾?オールシーズン対応のインテリア装飾?

        〈 ヒンメリが生まれ、育まれる場所プロジェクト 〉を立ち上げて、まもなく3年目を迎えます。1年目は「しらべる」、2年目は「つくる」をテーマに、暮らしのすき間や週末にゆるゆると活動を続けてきました。 3年目と4年目はもう少し積極的に展開したいところ、ではあるのですが、無理はせず、ゆるやかなペースで「たずねる」を目標にしようと思います。日本でもフィンランドでも、機会があればヒンメリ作家さんを訪ねて直接お話しを伺うことができたらいいなとアンテナを立てています。 それ以外の活動と

        • 📝 フィンランドのクリエーター18人を取材して

          フィンランドのテキスタイルメーカー Lapuan Kankurit は、今年創業50年の節目を迎えます。高品質な天然素材から生まれるユニークなテキスタイルプロダクトは、日々の暮らしに自分らしいこだわりや心地よさを身に纏う楽しさを届けてくれます。 ー プロダクトの先にある景色を見てみたい。フィンランドをもっと知りたい。 2019年に国外で唯一の路面店「Lapuan Kankurit 表参道」が東京・表参道にオープンしたことで、その願いが叶えられることとなりました。 Lap

        🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.8 お菓子の包み紙が飾られたヒンメリ

        • ✈️ GO GO SUOMI !

        • 🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.7 ヒンメリは伝統的なクリスマスの装飾?オールシーズン対応のインテリア装飾?

        • 📝 フィンランドのクリエーター18人を取材して

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          1本
        • 🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所
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          24本
        • 📰 365 SUOMI
          3本
        • 📝 気ままにエッセイ
          11本
        • with LAPUAN KANKURIT
          19本

        記事

          🙋🏻‍♀️ 自己紹介

          はじめまして、Ayana です。平日は教育機関で広報職に就きながら、北欧フィンランドの伝統工芸 〈 HIMMELI / ヒンメリ 〉を 文化的側面 から研究しています。 わかりやすさを追求する過程でふるいにかけられてしまったものでも、 誰かにとってはことばを尽くす価値がある 日頃から、この考えを大切にしています。 広報の仕事で意識していることの1つに「 ブランディング 」があります。企業や製品・サービスなどの「らしさ」を一貫させ続けることです。 理念やビジョンなどのブ

          🙋🏻‍♀️ 自己紹介

          🇫🇮 "Missä Himmeli syntyy ja missä himmeli kasvaa"

          (0)Ensimmäinen Minun puheen ydin julkaistiin the Nordic Cultural Society of Japanin Yggdrasill:ssa. Yggdrasill ! Minä tiesin ensimmäisenä kertana että se on suuri saarnipuun nimi, joka seisoo maan alalta maan kautta taivaan. Tunnen e

          🇫🇮 "Missä Himmeli syntyy ja missä himmeli kasvaa"

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.6 ヒンメリを救え!

          ヒンメリを作っている人、ヒンメリに魅了されている人の声を紹介することで、ヒンメリの文化的な側面を考える「ヒンメリが生まれ、育まれる場所プロジェクト」。 第6回は引き続き、2018年12月に PÄIVÄN LEHTI が公開した記事を翻訳します。ヒンメリ研究者のオスカリ・キイスキさん、ヒンメリストのエイヤ・コスキさんの資料を引用している内容をご紹介します。 ヒンメリの歴史を紐解く かたちが変わっても 文化は残る ここにきて、まさかの、ヒンメリ第2形態説に胸が躍ります。フ

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.6 ヒンメリを救え!

          🇫🇮 Mitä himmeli sinulle on ?

          日本語の記事はこちら (Japaniksi on tästä linkistä) Kauniin tavaroihin takana on kaunis mieli. Tämä on japanilainen keraaminen tutkija Noritaka Asakawa ( 1884 - 1964 ) hänen sana. Japanin kielen ”Mingei ” tarkoittaa tavallisille kansoille käsityötaid

          🇫🇮 Mitä himmeli sinulle on ?

          🌾 ヒンメリ文化を研究中

          美しいもののうしろには、美しい心がある。民藝運動の父と称される柳宗悦を東洋に目覚めさせた陶磁器研究家、浅川伯教の言葉です。私はそれを栃木県益子町にスターネットを創業した、今は亡き馬場浩史さんのインタビューで知りました。 宙を揺蕩う麦わら飾りは、どんな心を宿しているのだろう。そのような疑問をぼんやりと抱えながら、ヒンメリ文化研究は昨年春、静かにスタートを切りました。 フィンランドの機微に触れたい フィンランドの人たちの暮らしや文化への興味は尽きません。10年前に初めて訪れ

          🌾 ヒンメリ文化を研究中

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.5 麦藁マスター セイヤ・カルシカス

          ヒンメリを作っている人、ヒンメリに魅了されている人の声を紹介することで、ヒンメリの文化的な側面を考える「ヒンメリが生まれ、育まれる場所プロジェクト」。 第5回は、2018年12月に PÄIVÄN LEHTI が公開した記事をご紹介します。 寄り道しながら ヒンメリを楽しむ どうにもならないときも諦めない 「今」じゃないだけ セイヤさんとヒンメリとの出会いは幼少期まで遡ります。取材当時84歳だったということは、フィンランドではいわゆる団塊の世代。戦争賠償金を支払うために

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.5 麦藁マスター セイヤ・カルシカス

          🇫🇮 等身大のフィンランド vol.11 アヌさんと辿る冬戦争の記録(14)

          アヌ・カーリナさんの祖父アルヴィさんは、ソ連が宣戦布告なしでフィンランドを国境を越えて攻撃し、1939年11月30日に始まった「冬戦争」の時代を生きました。 等身大のフィンランド第11回 は、アヌさんが追いかけたアルヴィさんの足跡を一緒に辿ってみたいと思います。 今回は 第14話 を紹介します。 前回(1939年12月13日)のお話はこちら アヌさんの記録から 1939.12.14 兵士を発見 アヌさんの記録をそのまま訳しましたが、前回までのお話から、森の中

          🇫🇮 等身大のフィンランド vol.11 アヌさんと辿る冬戦争の記録(14)

          📰 365 SUOMI vol.3 ヴァップの歴史を紐解く

          フィンランドの気になるニュースや面白そうなトピックスを日本語に翻訳して「 365 SUOMIシリーズ 」として記録します。 第3回は、春の到来をお祝いするお祭り「ヴァップ」をご紹介します。フィンランドの国営放送 yle が2010年5月に公開した内容を翻訳しました。 原文はこちら 春、労働、学生たちの祭り ヴァップ in ヘルシンキ ヘルシンキ市のアーカイブに当時の記録が残っていました。いくつかご紹介しますね。 この写真は1959年に3人の鍛冶屋像の前で撮影されま

          📰 365 SUOMI vol.3 ヴァップの歴史を紐解く

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.4 伝説のヒンメリ作家 ヒルマ・シエヴァ

          ヒンメリを作っている人、ヒンメリに魅了されている人の声を紹介することで、ヒンメリの文化的な側面を考える「ヒンメリが生まれ、育まれる場所プロジェクト」。 第4回は、1975年に収録されたインタビューで、フィンランド国営放送 yle がアーカイブとして公開している記事と映像をご紹介します。 原文はこちら ヒルマ・シエヴァさん ご存知ですか? まずは、2006年11月にフィンランド国営放送 yle がニュースサイトで公開した記事を翻訳します。ヒルマ・シエヴァさんについて、簡

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.4 伝説のヒンメリ作家 ヒルマ・シエヴァ

          🇫🇮 等身大のフィンランド vol.11 アヌさんと辿る冬戦争の記録(13)

          アヌ・カーリナさんの祖父アルヴィさんは、ソ連が宣戦布告なしでフィンランドを国境を越えて攻撃し、1939年11月30日に始まった「冬戦争」の時代を生きました。 等身大のフィンランド第11回は、アヌさんが追いかけたアルヴィさんの足跡を一緒に辿ってみたいと思います。 今回は第13話を紹介します。 前回(1939年12月12日)のお話はこちら アヌさんの記録から 1939.12.13 冬戦争を聴く アヌさんの記録に登場する、インタビューの音声をフィンランドの国営放送 yl

          🇫🇮 等身大のフィンランド vol.11 アヌさんと辿る冬戦争の記録(13)

          📰 365 SUOMI vol.2 ラプアンカンクリが紡ぐウールの未来

          フィンランドの気になるニュースや面白そうなトピックスを日本語に翻訳して「365 SUOMIシリーズ」として記録します。 第2回は、この春、フィンランド国内で「ブランド・オブ・ザ・イヤー2022」と、「テキスタイル&ファッション賞2022」を受賞した Lapuan kankurit に関する記事をご紹介します。 Maadeudun Tulevaisuus が取材し、2021年2月に公開した内容を翻訳しました。 原文はこちら 有名なデザイン会社がフィンランドのウールに興奮

          📰 365 SUOMI vol.2 ラプアンカンクリが紡ぐウールの未来

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.3 2人のアンナとヒンメリの息吹

          ヒンメリを作っている人、ヒンメリに魅了されている人の声を紹介することで、ヒンメリの文化的な側面を考える「ヒンメリが生まれ、育まれる場所プロジェクト」。 第3回は、2014年12月に mtv UUTISET が公開した記事をご紹介します。 原文はこちら ヒンメリは滅びゆく民族の伝統ではない 現代の暮らしにもフィットする 文化は生き物ヒンメリがおばあちゃんの家を連想させるものならば、その価値基準とされるヒンメリもまた、時代とともに見直されるべきではないか、という視点がとても

          🌾 ヒンメリが生まれ、育まれる場所 vol.3 2人のアンナとヒンメリの息吹