🇫🇮 等身大のフィンランド vol.11 アヌさんと辿る冬戦争の記録(13)
アヌ・カーリナさんの祖父アルヴィさんは、ソ連が宣戦布告なしでフィンランドを国境を越えて攻撃し、1939年11月30日に始まった「冬戦争」の時代を生きました。
等身大のフィンランド第11回は、アヌさんが追いかけたアルヴィさんの足跡を一緒に辿ってみたいと思います。
今回は第13話を紹介します。
前回(1939年12月12日)のお話はこちら
アヌさんの記録から
1939.12.13
冬戦争を聴く
アヌさんの記録に登場する、インタビューの音声をフィンランドの国営放送 yle のニュースの中から見つけました。ページの中ほどにある 「 ▶︎ Kuuntele 」をクリックすると音声が流れます。クリップの終盤に兵士たちのメッセージが続きます。ケンッピネンさんが登場するのは8分19秒です。
もう一つ注目したいのが、戦場のリアルな音です。
ヘイスカネンのインタビューが4分29秒あたりから続きますが、それよりもその少し前、3分58秒頃から流れるのは警報ではないでしょうか。また、ヘイスカネンがインタビューに答えている間、背後では砲弾の音も聞こえます。
冬戦争を観る
機会があって、冬戦争を描いた映画「ウィンター・ウォー 極寒の攻防戦」をようやく観ました。先に映像を観てしまうと、翻訳する際に先入観をもってしまうかなと思って先延ばしにしていたのです。
細部まで内容を理解しているわけじゃないし、今の心境として、爆撃などのシーンは観ているのが辛くて早送りした部分もあったので、最後まで観たとは言えないけれど、今までは写真や記録から想像することしか出来なかったアルヴィさんの暮らしを立体的に描けるようになりました。
今日の記録に登場する、兵士たちが神に救いを求めた場面についても、先に映像を観ていたので戸惑うことなく翻訳することができました。
参考までにシネマトゥデイがYouTubeにあげている、予告動画のリンクを貼ります。戦闘シーンが登場します。今はそうした情報と距離をおきたい方は大丈夫になったときにクリックしてみてください。
次回に続きます。
戦争博物館の記録から
1939.12.13
ルオコヤルヴィで撮影された第1大隊第8チームの集合写真です。第1大隊第8チームはラドガカレリアの守備を目的に設立され、冬戦争が始まってまもなく、ラドガ湖の北側に陣をとりました。他の部隊よりも優れた装備が供給されたようです。
ルオコヤルヴィはカレリア共和国にあった、林業従事者の集落だったようです。
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