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圧倒的正義 - オラファー・エリアソン展 -
美しいものがつくれるって、素晴らしいなと感嘆してしまった。
ほんとうは、崇高な理念や理想を掲げているという、ただそれだけで素晴らしくあるべきで、実際素晴らしいと思う。
自由とか平等とか平和とか、自然との共生とか、愛とか、そうしたことが根底にあるというだけで、すべてのものはほんとうに尊い。
でも、O.エリアソンがつくる作品を見てしまうと、そうした素晴らしさがなんだか少しぼやけてしまうように感じ
これはゼミの志望理由書
「かわいい」「かっこいい」「おとなっぽい」という形容詞では象ることのできない細かい凹凸が人間にはあって、そうした小さな違和感を拾い上げてくれるのが文学だし、詩作であればいいのにと思う。資本主義社会で、みんながみんな、上を向け、立ち止まるなと叫ぶけれど、たまにはしゃがみ込んでしまったっていいじゃないかと私は思う。
立ち止まって、考える時間があったっていいし、コーヒーを淹れたり、花を愛でて過ごす火曜
私は愛で穏やかになりたい
ちいさいころ、家族でドライブをする車内には必ず中島みゆきかコブクロがかかっていた。
コブクロに「毎朝、ボクの横にいて」という曲があってそれがすき。日曜日の朝に、やわらかな日差しがシーツをあたためるような、そんな歌だ。一緒に暮らしている二人の他愛もない生活の物語は、愛のおだやかさをなびかせる。
わたしの家では平日の朝ご飯は必ず白米で、トーストは休日の特権だった。だから今でも、トーストの焼ける香りを
神に乞うものが何もない
3年前、秋の夜中。
よく知らない宮崎の神社で書いた絵馬。
あの頃、神様にねだりたいものなんていくらでもあった気がする。
3時間かけて宮崎へ向かう車のなかで、私はひっそりと何度も泣いていた。何が悲しいのかもわからなかったし、恨むべきものもなんなのかわからなかった。
私はあの時、人間には極力会いたくなくて、でもそのぶん、本はいくらでも読めた。読むたびに泣いて、その悲しみを癒すためにまた本を読んだ