マガジンのカバー画像

読書メモ

21
運営しているクリエイター

#読書

読書メモ: 抜擢される人の人脈力

読書メモ: 抜擢される人の人脈力

 ネットワーキング・チャレンジの読書です。

 「人脈スパイラル」というコンセプトを軸に書かれたヘッドハンターである岡島悦子さんの著書です。

 著者略歴を見るとハーバードでMBAを取得し、三菱商事、マッキンゼー、グロービスなどに勤務していたとのこと。立派な経歴ですね。どうやら、人脈のスペシャリストになるにはハーバードのビジネススクールに行く必要がありそうです。キース・フェラッジもそうですが、人脈

もっとみる
読書メモ: マンガで教養 やさしいワイン

読書メモ: マンガで教養 やさしいワイン

 ワイン入門書はひと通り目を通したつもりでしたが「あれ、こんな本あったっけ?」と私のレーダーに引っかかっていなかったため古本で購入した一冊。

 中身はイラスト多めの解説と、ぶどう品種ごとに10ページ程度の漫画が挟まれています。ターゲットは完全に若めの女性で、要するにぶどうの品種をイケメン男子に擬人化して乙女ゲーム風味にし、その特徴をおぼえようというコンセプトです。

 あれ、これ「ワイン一年生」

もっとみる
読書メモ:DXの真髄 日本企業が変革すべき21の習慣病

読書メモ:DXの真髄 日本企業が変革すべき21の習慣病

 「RPAの威力」「RPAの真実」に続く三冊目。今回はDX戦略を推進する上で「うまくいかない理由」を日本企業の慣習や文化の視点から切り出しています。
 RPA(ロボット・プロセス・オートメーション)の概念と導入事例を紹介した前二作も、その筆致は非常に明快で好感が持てましたが、本書はさらに視座を上げて書かれており、得るものが多くありました。

 本書の白眉は、日本企業がこれまで抱えてきた課題はもちろ

もっとみる
読書メモ:メドック 至高のワインづくり

読書メモ:メドック 至高のワインづくり

 山本博氏の「ワインの女王 ボルドー」の中で、ボルドーワイン研究家必読の本として挙げられていたので、研究家ではありませんがいちワイン初学者として手に取ってみました。

 ワインを飲みつけない人にはまったくピンとこないことでしょうが、ボルドーといえばきわめてブドウ作りに適したフランスを代表するワインの生産地域であり、その中でもメドックというエリアは最高級のワインをつくるシャトー(ワイン生産者)がひし

もっとみる

読書メモ: 中学受験の失敗学

Kindle Unlimitedにあったので中学受験について学ぶ一環として手にしてみました。

内容を端的に云うと自らが家庭教師や塾講師をしているなかで見聞きしたヤベー親のサンプル集です。

著者の目的はプレジデントファミリー的な世界観に冷や水を浴びせることらしく、ビジネス的観点からもてはやされる中学受験の負の側面を訴えたいようです。

アプローチ方法はアカデミックでもジャーナリスティックでもなく

もっとみる
読書メモ: インターネットポルノ中毒

読書メモ: インターネットポルノ中毒

 いつのころからか、インターネット上で「オナ禁」なるものが囁かれるようになったと記憶しています。いわく、自慰行為を絶つことによって人生が変わります。体調が良くなり、精神力は高まり、彼女もできて年収も上がり有馬記念も勝てました、いますぐオナニーをやめるべきなのです!!

 それを最初に知った時、私が興味を持ったのが「その発想はどこから来たのか」ということでした。これが開運キーホルダーや黄色い財布やパ

もっとみる
読書メモ: Parker's Wine Buyer's Guide No.7

読書メモ: Parker's Wine Buyer's Guide No.7

 ソムリエたるものパーカーポイントについてはある程度馴染んでおかねばならぬということで、新年早々にバイヤーズガイドを購入してみました。

 私にとってはロバート・パーカーといえばスペンサーシリーズのハードボイルド作家ですが、

 世間的にはやはりワイン評論において絶対的な地位を占めるロバート・M・パーカーのほうでしょう。

 彼の興したWine Advocateによるパーカー・ポイントというシステ

もっとみる
読書メモ: 「一生モノの人脈力」

読書メモ: 「一生モノの人脈力」

 ネットワーキング・チャレンジのためのリサーチです。

 この手の本を初めて読んだので参考基準がまだないのですが、一冊目にしてけっこうクオリティ高めじゃないかな? という印象。

著者 Keith Ferrazziはどうもこの界隈では有名人みたいですね。ワールドクラスの人脈クラスタのグルといったところなんでしょうか。あとからウェブサイトを見たら想像よりだいぶイイ男だったので驚きました。

どんな本

もっとみる
読書メモ: BtoBウェブマーケティングの新しい教科書

読書メモ: BtoBウェブマーケティングの新しい教科書

 マーケティングのコソ勉です。

 一読、非常に良い本です。それほど派手さはないとはいえ、戦略面と戦術面の配合のバランスがよく、B2Bのウェブマーケティングを新しく担当する人や、ある程度の実務経験を積んでいるがそれを整理して体系化したい人などにうってつけだと思います。

 当方(あまり大きな声ではいえませんが)ウェブマーケティングに関しては実務レベルのKPIや施策などについて明るくないので、見取り

もっとみる
読書メモ: 新しい自己紹介

読書メモ: 新しい自己紹介

 ネットワーキング・チャレンジです。

 副題にコロナ時代の人脈構築術とあり、Kindle Unlimitedの対象だったので読んでみました。

 本書の趣旨はシンプルで、「自己紹介は経歴の紹介ではなく、自分自身の『課題』や『To Be』を共有するためのストーリー仕立てにするべき」というものです。

 私の場合オーソドックスに書くとこんな感じでしょうか。

 外資系企業で営業マネージャーやオペレー

もっとみる
読書メモ: スペイン・ワイン

読書メモ: スペイン・ワイン

 新年会を兼ねたワイン会をスペインバルで開催する予定です。復習がてら「スペイン・ワイン」を読み直しました。

 ワインの師として私淑している山本博氏も著者に名を連ねている良著です。試験の時にスペインを整理するのに役立ちました。

ワインのガイドブックはとかく網羅的かつ味気ない説明に終始しがちですが、本書は政治的・文化的な素養に裏打ちされた記述により退屈さを緩和してくれています。

 旧世界のなかで

もっとみる
読書メモ: 二月の勝者

読書メモ: 二月の勝者

 いまや中学受験界隈では読んでいない人は存在しないであろう人気漫画、「二月の勝者」。テレビドラマにもなったようで中受が関係ない親御さんたちにも結構知名度があるようです。

 中学受験塾を舞台に小学生とその親たちの狂想曲を描くという内容。先日読んだ「中学受験の失敗学」に出てくるようなイカれた話を適度に散りばめつつ、エンタメのための露悪趣味とリアリティと人情噺がなかなかうまいバランスで配合してあり感心

もっとみる
読書メモ: コミュ障でも5分で増やせる超人脈術

読書メモ: コミュ障でも5分で増やせる超人脈術

 お待たせいたしました。ネットワーキング・チャレンジにて人脈本を読み進めてきましたが、真打の登場です。DaiGo氏の「コミュ障でも5分で増やせる超人脈術」であります。

 彼のYoutubeはいくつか見たことがあります。世間的には炎上事件で株を落としてしまったDaiGo氏ですが、書籍の方はどうなんでしょうか。

人脈を作る意味とは DaiGoさんは言います。人脈がもたらすメリット、それは「予約が取

もっとみる