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短編

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空山非金の短編をまとめたものです。
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#創作

〈KS〉短編小説

〈KS〉短編小説

   あらすじ

 大学生フェンシング、県大会、その決勝を賭けた一日。
 一年生の航道柊吏は、準決勝へと駒を進めていた。
 一六九センチ。大会に出場する選手の中で最小の騎士は、全国大会を目指して戦う。
 六人の若い騎士達が鎬を削る、青春群像劇。

   はじめに

 本作〈KS〉は、二〇二二年の十月頃に「小説で戦闘シーンを表現する事の練習」を目的として執筆した作品に、一部加筆と修正をした作品です。

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エッセイ「なぁ聞いてくれ、魔法って何だろう」

エッセイ「なぁ聞いてくれ、魔法って何だろう」

  はじめに 240801 ――魔法。
 そう聞いて、あなたはどんな想像を膨らませましたか?
「キラキラと光って、不思議なことを起こす現象」
「炎や氷を出現させてぶつける。MPも消費する」
「よく分からない。なんかすごい事だけど、なんと言えばいいのか、とにかく、なにかこう、凄いんだよ……っ!」
 様々な意見が、それこそ十人十色の表現があるとは思いますが、一般的には「言葉にならない、けれど何かしら恩

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詩「太陽の餓獣」

詩「太陽の餓獣」

  太陽の餓獣

 血肉を浴び飽きた獣は地獄を出た。己だけを頼りに。
 世界を狩らなければ。確固たる意志を抱き、不敗の爪牙を立てる。
 憤怒の赴く儘に鏖殺す。引き千切り、叩き潰し、命を断つ罪悪が、獣の心を揺さぶる。
 ――生きる。力ある者は、他者を統率する知恵者は、全に尽くさなければならない。
 ――殺す。力無き者は、他者を貶める愚者は、全の前に首を差し出さなければならない。
 身内から湧き出す感

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詩「蒼月の孤狼」

詩「蒼月の孤狼」

  蒼月の孤狼

 意志薄弱な狼は群れを逐われた。歳若い獣と共に。
 彼らを守らなければ。不透明な義務を抱き、研いだ牙を剥く。
 獲物の首筋に歯を突き付けて、皮を裂き、肉を切り、骨を砕く食感が、狼の脳を揺さぶる。
 ――甘い。強さは、力を誇示する事は、余りにも甘美。
 ――苦い。強さは、命を冒涜する事は、余りにも苦渋。
 身内から湧き出す感情は平行線を辿り、自己を二分した。
 周囲が前者を望むのな

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「オマケ付きで好き」短編小説

「オマケ付きで好き」短編小説

 恋にも愛にも、オマケが付くのだと気が付いた。
 思えば幼い頃から。足が速いからとか、優しくしてくれるからとか、大事な娘だからとか。
 とにかく、人はオマケが付くから好きなのだ。
 私もそうだったけれど、気が付いてみれば馬鹿馬鹿しくて、もう止めようと思っている。
 それに気が付かせてくれた事実だけは高樹に感謝しよう。
 ――いや、やっぱり無理。
 思い至る事ができた切っ掛けと、今、胸の裡にあるごち

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短編小説「コレクター」

短編小説「コレクター」

  はじめに
 本作は二〇二二年七月十四日に執筆した短編小説を一部加筆修正したものです。

  コレクター

 スティールラックに余裕が無かった。
 両手でそっと持つ兎のフィギュアに目を落とし、どうしたものかとその頬を撫ぜる。
 ポリ塩化ビニルで作られた量産品の兎は、実際の、生きている彼らのシルエットを巧みに写し取り、片手で握り込める程の大きさに縮小されていた。
 全体的に光沢が無く、目には白のイ

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短編小説「居処不明」

短編小説「居処不明」

  居処不明

 湯気の上る珈琲を音を立てて啜り、口端を上げて、自嘲気味な顔を作る。
 彼はそういう男だった。
「両の足で大地を踏む感覚が薄いのは、此処に居ないから。
 心の拠り所を決め兼ねていて、絶えぬ流れに押し出される儘で、何かに縋る程度の勇気さえ持ち合わせていないからだ。
 だから僕は友に光を見るんだ。
 心の拠り所が見当たらなかったというのは、それは詰まり、家にさえ居場所を見出せなかったか

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鳥籠の人

【 お読みになる前に 】
 本記事にはルビ(読み仮名)が振られていません。
 特殊な読み方をする単語はありませんが、読めない漢字は適宜ご自身でお調べ下さい。

 また、本作は何らかの批判や、政治、宗教目的では作られていません。
 創作物であるという事をご理解の上、お読み下さい。

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鳥籠の人(試読版)

【 お読みになる前に 】
 本記事にはルビ(読み仮名)が振られていません。
 特殊な読み方をする単語はありませんが、読めない漢字は適宜ご自身でお調べ下さい。

 また、本作は何らかの批判や、政治、宗教目的では作られていません。
 創作物であるという事をご理解の上、お読み下さい。

  鳥籠の人

 どういうつもりか、荷物を全部捨てた。
 ポケットに入れていたスマートフォンや家の鍵まで全部詰め込んだ

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