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【たまに映画】絡み合う地上下関係。家族たち無計画悲劇。『パラサイト 半地下の家族』

快晴の土曜日。自分時間ができたので久しぶりに映画。
快晴を全く活かせていない、半地下よりも暗い映画館へ。

■作品情報&30秒予告

解説
「殺人の追憶」「グエムル 漢江の怪物」「スノーピアサー」の監督ポン・ジュノと主演ソン・ガンホが4度目のタッグを組み、2019年・第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルムドールを受賞した作品。キム一家は家族全員が失業中で、その日暮らしの貧しい生活を送っていた。そんなある日、長男ギウがIT企業のCEOであるパク氏の豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに。そして妹ギジョンも、兄に続いて豪邸に足を踏み入れる。正反対の2つの家族の出会いは、想像を超える悲喜劇へと猛スピードで加速していく……。共演に「最後まで行く」のイ・ソンギュン、「後宮の秘密」のチョ・ヨジョン、「新感染 ファイナル・エクスプレス」のチェ・ウシク。(映画.comより)

■公式サイト

昨日公開になったばかりです。ランキングは何位に入るか?

■監督ポン・ジュノって?

私が、観たポン・ジュノ監督作品は、この衝撃から始まった。

暴力的な最低最悪な実際の事件を映画化した問題作。当時は犯人は逮捕されていない時だった。だから、最後が・・・。

渋谷シネ・アミューズの小さい映画館が15年前くらいには営業していて、学生時代一人で観に行った。当時、韓国映画が単館系で多く上映されていた。

狭い小さい映画館の前の方で見て、鑑賞後に、胸糞悪い気持ちで帰った衝撃だった作品が『殺人の追憶』だ。

そして、『母なる証明』では、新たな母像に、衝撃を受けた。


両作品にも今回のパラサイトにも言えるのが、暴力的で、貧富の差があって、事件が起きて、泥臭くて、汗臭くて、愛情深くて、歪んでて、人間臭くて、一線を越えることが多くて、という重い要素が多い。

観終わって、展開が凄い、愛情が凄い、憎しみが凄いなど、人に勧めるような気にはあまり個人的にはならない。

でも、どれも衝撃作で、力強い作品で、圧倒的だと思う。


■登場人物が次から次へ読めない展開へ寄生していく

今回は予告以外情報を入れないで映画館へ行った。

予告からわかることこれだけの情報を入れて映画館で観た。

「ポン・ジュノの最新作であること」
「カンヌでパルムドール受賞したこと」
「海外で大ヒットしていること」
「半地下の貧しい家族の一人が、裕福な家族の家庭教師になり物語が動き始めるということ」
「ネタバレ厳禁、というあたり衝撃的な展開が予測できること」

これから観ようという人も、色々なレビューを観ないで、映画館へ行った方がいい。

今回の映画テーマを一言で表すとしたら「上下の対立構造」ですね。

地上と半地下、貧しい家族と裕福な家族、有利な立場と不利な立場、北と南の政治的状況、日常と非日常、計画と無計画など全てに対立構造が生まれ変わっていく。

観てもらうとさらに複雑な絡み合いになってることがわかるだろう。

これらは映画だけじゃなくて、現実社会全て、そうかもしれないと共感できてしまうから悲しくなる。

予告で「計画をすると必ず、人生その通りにいかない。」とある。

人生その通りにいかなくなったとき、あらゆる家族が絡まり合い悲劇を次から次へ寄生していく。最後もなんとも怖しい。生きていくのが、辛い事のように感じて、ちょっと気持ちが重たくなった。

間違いなく、今作も圧倒的であることは観る前から頭で理解していた。観終った後に、またこうなることもわかっていたけど、やはりちょっと疲れた。

無計画に映画を観にいくことをおすすめする。


※※※【たまに映画】前の記事はこちら ※※※

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