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自立とは?|人という字はヒトが自分の足で立ってる姿。何か1つだけによりかからないで、右と左に手を伸ばそう。(主体的な多依存力)

こんにちは。みなさんのモチベーションを持ち上げたい、あなたをモチベートです。今回のテーマは、「自立」についてですね。



自立とかいう、とらえどころのない言葉

「自立しなさい!」という言葉が
四方八方から聞こえてくるような現代。

このなんともとらえどころのない言葉、
みなさんはどんなものだと考えますか?

人の字は「自分の足で立ってるヒト」の姿をあらわす

私の解釈をお伝えしますと、

「人」

この字は、下に突き出たなめらかな双線が
そのヒトの足をあらわしていて、

自らの足で凛と立っているような姿。

「人」っていうのはそんな感じの存在
なのではないかなと考えています。

そこで、よく見てみるとこのヒト、
両手がないんですよ。

人間の字は「両手を支えてもらって自分の足で立ってるヒト」

そこで、

人間とは社会的な生物である。

アリストテレス

こんな感じのことを言っている哲人たちが
たくさんいまして、

人は他の人と生活・分業を共にして始めて
人間足るものになって、

ヒト (間) ヒト

ここの人と人の間に自分が立っている。
そんな映像が浮かぶと思うんですね。

この人間という存在は、生まれたときから
たくさんの人たちと手を繋いで生活してきました。

服を作ってくれている人。
米を生産してくれている人。

流通がとどこおり無いように
してくれている人。

ケガを治してくれる人。

未来を託す子どもたちを、
成長させてくれる先生。

色々なことをそれぞれ分業している
ので、いまや一人で生きることはできません。


結論:たくさんのヒトとコトに頼って、精神的に自由に

「じゃあ、結局自立ってなんなんだい?」
という声が聞こえてきそうなので、

さっそく結論なんですが、

人という字はヒトが自分の足で立ってる姿。
何か1つだけによりかからないで、右と左に手を伸ばそう。

ということを言いたいんです。

先程の分業の話を思い出してみてください。

服屋、農家、小売、医者、教師など
様々な形でたくさんの人が働いていて、

それぞれの役割を果たしながらお互いに
支え合っています。

これは「物質的に」色々なところに
依存先を分散しているということになります。

色々なところに頼っているという感じです。


では、自分の心の拠り所となるような、
精神的な」依存先は分散させられていますか?

こちらの方は分散させていない人が
多いと思っています。

例えば、恋人に強く依存して、
他の人間関係や趣味、打ち込むことなどに
力を入れることはせず、
小さな出来事でも恋人の関心が自分に
向いていないのではないかと不安になる。

例えば、お金だけに異常に執着して、
人間関係や自分のやりたいこと、
いちばん大事な自分の心身の健康などを
見失ってしまう。

頼る先、心の拠り所が
どこか1つに偏って、
集中してしまうと、
むしろ精神は不安定になってしまうのです。

これでは、本当は四本脚が必要なイスに、
一本だけしか脚がないようなものです。

夢中になれることと、
信頼できる友人と。

一つのことや一人の人だけに
一本足打法するのではなく、
心の拠り所を分散させる必要があるんです。

合言葉は没頭できること・打ち込めること
やってみたいこと。

趣味でも仕事でも人とのつながりでも、
色んなところでバランス取れるように
視界を広げてみましょうね。


自立することは、依存先を増やすこと。

東京大学 先端科学技術研究センター 准教授 小児科医 熊谷晋一郎

熊谷さんという当事者研究分野の准教授は、
新生児仮死の後遺症で、脳性マヒになり、
以降車椅子生活をしています。

その中で熊谷さんが気づいたことなんですが、
トイレやお着替え、階層をまたいだ移動、
様々な面において依存しなければ生きていけない。

そして、社会の側も依存先を増やせるような
環境のつくりを考えていく必要がある。

というようなことを仰っていました。

健常者にとっては依存しなくともできることは
比較的多いかもしれませんが、本質は同じだと思います。


なにか1つのコトとか、誰か一人とか、
集中した依存先だけに強く心を置いてしまうと、
その人はハシゴを外されたとき、大打撃を受けます。

人という字には見える手がないと思うんですが、
この手は自分自身で描いていく必要があります。

この分業社会の中で、
物質的にたくさんの人や物から
安心・安全を享受する。

精神的にも複数の心の拠り所を用意して
安心・安全を作っていく。

その提供する側として、
同時に支えてもらう側として、

両手を誰かと繋いで、
そして両手を誰かに差し伸べて、
両手で何かに取り組んで、
両手で自分自身の充実感を掴み取っていく。

この時代に私たちが身につけるべき力は、

そんな、主体的な多依存力なのではないでしょうか。

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