不自由落下運動

それはそれは癖になる浮遊感 / 文と詩 / 夜によく書きます / 「奇妙なことに能動的…

不自由落下運動

それはそれは癖になる浮遊感 / 文と詩 / 夜によく書きます / 「奇妙なことに能動的なのは、下降するもの、落ちるものなのだ。」

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学歴で人間の偉さは決まらないが、学歴は環境を生む。

 どうも。こんにちは。突然ですが「学歴」ってどう思いますか。  学歴って、一つの社会的な通念として成り立っているものの、みんな明言はしないという不思議な概念だと…

49

否定《短文・詩》

not。副詞。 語を修飾して性質を否定する。 un。接頭辞。 後の語の性質を打ち消す。 どんな性質でもそれが据えられると逆の意を取る。 たった一言で180°のターンが起き…

断片《短文・詩》

ぱちん、ぱちん。 自分を切り刻む音。 有限な私を幾つものピースに分けて この世界に置いていく。 一が複数になり、私は断片となる。 その断片がまた断片となる。 複数…

25

牙の抜かれた若者たち《短文》

若い君たちへ。 いいかい。 よく聴いてほしい。 君たちは野生の動物だ。 逞しい身体と、若さと、鋭利な牙を持っている。 それがあればどんなところでも生きていける。 本…

17

身体は心より遅れて《短文》

体調を崩した。 物理的な意味での体調不良。 ようやく心の不調から立ち直ったと思えば、 お次は身体が悲鳴を上げた。 ここ数ヶ月、たしかに無理をしていた。 自覚はあっ…

26

病床にて《短文・詩》

患う 考える 健康とは何か 考える なぜここに存在するのか 身体は動かず まとまらない思考だけが走る ぼんやりと眺める 身体が痩せてゆく 身体の患いは 心の患いと瓜…

19

空は当てつけのように美しい《短文・詩》

梅雨が終わる。 夏が身支度を始めた。 また、あの空が来る。 青々とした空が。 清々しいほど白く、大きい入道雲が。 夏の空が苦手だ。 希望を与えてくるような、あの空…

42

孤独と箒星《短文》

不安はどこから来るのだろう。 大体、孤独のせいだと思っている。 独りぼっちの世界の中で 己が作り出した呪いにかけられて 隅っこで泣いている自分がいる。 泣いている…

28

音と生きていく《短文・詩》

音楽が好きだ 隙があればいつでも音楽を聴いている 今は技術が発展して 毎日知らない人の曲と出会うことができる 音も好きだし 歌詞も好きだ 僅か数分に閉じ込められた…

22

エンドロール《短文・詩》

映画のエンドロールを眺めている 特にこだわりがあるわけでもないが なんとなくエンドロールは最後まで観たい エンドロールの良さは 映画が終わってもなお 暗転が続いて…

30

群像《短文・詩》

街に人が入り乱れている。 互いが交わることなく、交わっていく。 この人たちとは一生関わることがないだろう。 しかし、出会っている。 この奇妙な関係がこれからも続…

18

許されたい《短文・詩》

他人の目線を勝手に作り出している。 いつも何かに追われながら生きているようだ。 「誰に許されたい?」と聞いてきた友人がいた。 そのとき私は「全員に」と答えた。 …

23

さて、切り替えて生きていきます。
皆さんもどうかお元気で。

14

簡単に周囲の事情に触発されるのはとてもしんどいことです。
この思いもいずれ文章にします。

8

2日間文章が書けなくなっていました。
調子を整えることが大切ですね。
自分らしくあれないことが一番ダメですね。

14

屈することなく《短文・詩》

また、這い上がってきた 飽きもせず 仕方ない 人生はこうして続く 最後に立っていればいいんだ 途中何度折れても構わない 最後に負けていなければいい それまでは余…

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学歴で人間の偉さは決まらないが、学歴は環境を生む。

学歴で人間の偉さは決まらないが、学歴は環境を生む。

 どうも。こんにちは。突然ですが「学歴」ってどう思いますか。

 学歴って、一つの社会的な通念として成り立っているものの、みんな明言はしないという不思議な概念だと思っています。今回は自身の体験をもとにそこを論じてみます。

 この文章では学歴の話をしますが、筆者は学歴至上主義者ではなく、むしろその対極の存在であることを事前にご了承いただければと思います。

整理:学歴って何だろう

 そもそも、学

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否定《短文・詩》

否定《短文・詩》

not。副詞。
語を修飾して性質を否定する。

un。接頭辞。
後の語の性質を打ち消す。

どんな性質でもそれが据えられると逆の意を取る。

たった一言で180°のターンが起きる。

日本語でもそうだ。
不、非、未、無。

自由なものが不自由になり、
在るものが非在になり、
行き先が未踏となり、
意味あるものが無意味になる。

途端に突き放されるこの感覚。この儚さ。

ノットハッピー、幸せではない

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断片《短文・詩》

断片《短文・詩》

ぱちん、ぱちん。

自分を切り刻む音。

有限な私を幾つものピースに分けて
この世界に置いていく。

一が複数になり、私は断片となる。
その断片がまた断片となる。

複数に切り分けた私の存在。

拾い集めてまとめたら
また私に戻ってくれるだろうか。

また戻りたいと思った時に
帰り道を見失わぬように
切り取り、そっと置いた私の断片。

もはやどこに置いたのか
振り返ることも忘れてしまった。

いつ

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牙の抜かれた若者たち《短文》

牙の抜かれた若者たち《短文》

若い君たちへ。
いいかい。
よく聴いてほしい。

君たちは野生の動物だ。
逞しい身体と、若さと、鋭利な牙を持っている。

それがあればどんなところでも生きていける。
本来ならば。

しかし、その牙の鋭さを恐れる人たちもいる。
他人を傷つけてしまうからと言い、
知らぬ間に、勝手に、
まんまるな形に研磨されてしまっている。

それで良いのだろうか。
この牙は「判断能力」と呼ばれている。

君たちが、こ

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身体は心より遅れて《短文》

身体は心より遅れて《短文》

体調を崩した。
物理的な意味での体調不良。

ようやく心の不調から立ち直ったと思えば、
お次は身体が悲鳴を上げた。

ここ数ヶ月、たしかに無理をしていた。
自覚はあったが、進むしかなかった。

今のところ大丈夫だから、と
無茶な進み方を選んでいた。

それが祟った。

反省はしているが後悔はしていない。
そうやって生きるしかなかったのだから。

しかし、いつもこのサイクルだ。
心が壊れ、そこから復

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病床にて《短文・詩》

病床にて《短文・詩》

患う

考える
健康とは何か

考える
なぜここに存在するのか

身体は動かず
まとまらない思考だけが走る

ぼんやりと眺める

身体が痩せてゆく

身体の患いは
心の患いと瓜二つ

苦しみながら痩せてゆく
もう健康には戻れないかもしれないと嘆く

また蓄えていかなければならない

来る次の病に備えて

空は当てつけのように美しい《短文・詩》

空は当てつけのように美しい《短文・詩》

梅雨が終わる。

夏が身支度を始めた。

また、あの空が来る。

青々とした空が。
清々しいほど白く、大きい入道雲が。

夏の空が苦手だ。
希望を与えてくるような、あの空が。

私たちの人生など知ったことではない、
とでも言いたげな美しいコントラスト。

夏の空は私たちに活力を与えようとしてくる。
人の気持ちも知らず。

人生に喜びを見出せない人ほど
あの青空が美しく見える。

まるで当てつけのか

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孤独と箒星《短文》

孤独と箒星《短文》

不安はどこから来るのだろう。

大体、孤独のせいだと思っている。

独りぼっちの世界の中で
己が作り出した呪いにかけられて
隅っこで泣いている自分がいる。

泣いているのは十歳の自分だった。

何も分からず泣いている。
呆然と絶望している子どもがそこにいる。

呪いなんてちっぽけなものなんだ。実際。
そんなことは分かっている。

本人が自力で気付けないのなら
大人になった君が教えてやる必要がある。

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音と生きていく《短文・詩》

音と生きていく《短文・詩》

音楽が好きだ

隙があればいつでも音楽を聴いている

今は技術が発展して
毎日知らない人の曲と出会うことができる

音も好きだし
歌詞も好きだ

僅か数分に閉じ込められた
人の想いに触れることができる

音楽は対話だと思う

何を想い何を伝えたいのか
それに向き合う時間

同じ曲を聴き続けるのも悪くないが
それではぐるぐると同じところに
とどまってしまう気がする

だから私は新しい人との出会いを求

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エンドロール《短文・詩》

エンドロール《短文・詩》

映画のエンドロールを眺めている

特にこだわりがあるわけでもないが
なんとなくエンドロールは最後まで観たい

エンドロールの良さは
映画が終わってもなお
暗転が続いているところ

もし明転されるシステムだったら
すぐにその場を後にしていると思う

正直、エンドロールの文字は読んでいない

下から上に、上から下に
流れていく文字の連なりを眺めているだけ 

ただただぼうっと
さっきまで観ていた映画の

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群像《短文・詩》

群像《短文・詩》

街に人が入り乱れている。

互いが交わることなく、交わっていく。

この人たちとは一生関わることがないだろう。

しかし、出会っている。

この奇妙な関係がこれからも続く。

かけがえのない私は、
すれ違う人の人生の脇役にすらならない。

すれ違う人たちは、
私の人生の脇役にもならない。

しかし、こうしてすれ違っていく。

群像を眺めている私は
その瞬間、誰かの群像の一部でもある。

主体が構成

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許されたい《短文・詩》

許されたい《短文・詩》

他人の目線を勝手に作り出している。

いつも何かに追われながら生きているようだ。

「誰に許されたい?」と聞いてきた友人がいた。

そのとき私は「全員に」と答えた。

そう、私は全員から許されたがっている。

私のやること、なすことを
どうか咎めないでほしい。

あなたは誰に許されたいですか。
親ですか、友人ですか、知人ですか。

何をすればその人から許されたと言えますか。

そして、なぜその人に

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さて、切り替えて生きていきます。
皆さんもどうかお元気で。

簡単に周囲の事情に触発されるのはとてもしんどいことです。
この思いもいずれ文章にします。

2日間文章が書けなくなっていました。
調子を整えることが大切ですね。
自分らしくあれないことが一番ダメですね。

屈することなく《短文・詩》

屈することなく《短文・詩》

また、這い上がってきた

飽きもせず

仕方ない
人生はこうして続く

最後に立っていればいいんだ

途中何度折れても構わない

最後に負けていなければいい

それまでは余興だ