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イングランドをゆっくり歩く

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イギリスの田園風景の中をゆっくり歩くをテーマに、フットパスを散歩した中での風景や感じたことを綴っていきます。
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イングランドをゆっくり歩く ご案内

イングランドをゆっくり歩く ご案内

当マガジンについて

イギリスの田園風景の中をゆっくり歩くをテーマに、フットパスを散歩した中での風景や感じたことを綴っていきます。
テムズパスというのはテムズ川沿いのフットパスですが、さすがにそれでは範囲が狭いのでタイトルを変更して、イングランドのフットパスを対象にしました。

フットパスとは

イギリス全土にある歩行者専用の道です。遊歩道みたいなものですが、山道だったり、家の庭先を通るものまであ

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South West Coast path #6 Dancing ledge

South West Coast path #6 Dancing ledge

イングランドの海岸沿いを歩くフットパス、今回の記事は前回の続きとなります。前回分については以下のリンクをご参照ください。

海岸沿いのフットパスを歩く

イングランドの南部の海岸は石灰岩の崖になっているところが多く、特にことあたりはフットパス以外の車がアクセスできるような道がありません。くれぐれも海に落ちないように慎重に歩いていきます。

謎の鉄塔

しばらく歩き続けたら何もないところに何やら鉄塔

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South West Coast path #5 Hedbury 

South West Coast path #5 Hedbury 

Hedburyはどこ

イギリスの南端のbournmouthという街からさらに海岸に南西に向かったところに海岸沿いを歩くフットパスがあります。この海沿いのルートはこれといった鉄道や道路がなく徒歩でないと近づけないところなので、まず比較的近くのWorth Matraversという村に車をとめて、そこから海に向かって歩きます。

Worth Matraversはとても静かな町ですが、休日は比較的人が集

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South West Coast path #4 Tyneham 時間が止まった村

South West Coast path #4 Tyneham 時間が止まった村

今回は第2次世界大戦中に、村の住民の全員が去り、戦争が終わればまた戻るはずだったがついに戻ることがなかったTynehamという村を紹介します。

ご注意

この村はイギリス陸軍の火力演習場の内部にあり、演習期間中の一般人の立ち入りは制限されています。土日は一般開放されることが多いのですが、そうでない場合もあります。立ち入りできる時期(access time)ついて以下のリンクまたは過去のNote記

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South West Coast path #3 Lulworth Range Walks その2

South West Coast path #3 Lulworth Range Walks その2

前回からの続きとなります。場所や地図等はリンク先の前の記事をご参照いただければと思います。

初めに

なおこのフットパスは火力の演習場(日本でいう自衛隊の東富士演習場のようなところ)ですので演習期間は立ち入り禁止です。一般開放期間についての詳細は以下のリンクおよび前回の記事をご覧ください。

フットパスを歩く

今回は主にルートの東側を紹介します。海沿いが高台の崖になっており大変景色がいいフット

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South West Coast path #2 Lulworth Range Walks その1

South West Coast path #2 Lulworth Range Walks その1

本日はLulworth Range Walksというフットパスを紹介します。

Lulworth Range Walksはどこ?

イギリスの南端にあるBournmouthからさらに西に40kmほどいった海沿いの場所です。そもそもここは普通に立ち入りできる場所ではなく、イギリス陸軍の演習場なのです。でも演習をしていない期間は歩行者に一般開放されます。

フットパスを歩く

このフットパスの入り口は

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South West Coast path #1 Durdle Door編

South West Coast path #1 Durdle Door編

South west coast pathというのは、イングランドの南の海岸沿いに長く続くフットパスのことです。全長は1014kmもあるのでSouth West Coast pathといっても、いったいどこなのかまったく特定できないのですが、今回はそのうちDurdle Doorと呼ばれるエリアを紹介します。

Durdle Doorとはどこ?

Dorsetと呼ばれるエリアの南端にあるJurass

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Avon Dam Reservoir Circular Walk ダートムーア国立公園

Avon Dam Reservoir Circular Walk ダートムーア国立公園

今回はダートムーア国立公園内にある、Avon Dam Reservoir Circular Walkというフットパスを紹介します。ひとことでいうと、何もない荒野です。こんなに何もない場所があるのかというほど建物もありません。このエリアは人があまり住んでいないので、人には会うことがほとんどないのですが、代わりに動物たちにはよくお会いします。

Avon Dam Reservoirはいったいどこ?

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Ribblehead Viadict Walk#2 線路に沿って歩く

Ribblehead Viadict Walk#2 線路に沿って歩く

前回Ribblehead Viadict Walk#1から続きとなります。

線路沿いのフットパスを歩く

今回は前回に続いて線路に沿ってフットパスを歩いてみます。前回紹介したようにRibblehead Viadictはセトルカーライル線の一部となっています。

Viadictからさらに北に向かって歩いていきます。ちなみに隣の駅はDentというこれまた秘境駅みたいな場所です。この路線自体が秘境路線

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Ribblehead Viadict Walk#1 セトルカーライル鉄道の高架橋

Ribblehead Viadict Walk#1 セトルカーライル鉄道の高架橋

今回は北ヨークシャーのRibblehead Viadict周辺を歩いてみます。これはSettle Carlisle railwayのRibblehead駅のそばにある高架橋(Viadict )周辺のフットパスになります。別名 Batty Moss Viaduct ともいいます。
なおSettle Carlisle railwayは保存鉄道ではなく現役の営業路線です。羊や牛、ヤギ以外にほとんど人口が

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The Monsal Trail #2 産業遺産を歩く

The Monsal Trail #2 産業遺産を歩く

The Monsal Trail #1のつづきです 。The Monsal Trailの位置や地図については今回は省略しますのでマガジンのバックナンバーをご覧下さい。

それでは続きをゆっくり歩いていきましょう。

昔の駅

The Monsal Trail は昔の線路後を活用したフットパスですので、途中にかつて駅だった場所があります。今では休憩所/カフェとして利用されています。

駅の歴史について

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The Monsal Trail #1 廃線跡を歩く

The Monsal Trail #1 廃線跡を歩く

今回は北イングランドのピークディストリクトにあるMonsal Trailをゆっくり歩いてみます。このフットパスは鉄道の廃線を利用して歩行者や自転車のために整備されたものです。
全長は 8.5 マイル (13.7 km) ほどです。フットパスというと歩くための道ですが、この道は平たんで自転車でも走りやすいのでサイクリングロードにも指定されています。

Monsal Trailはいったいどこにある?

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Pennine Way #3 Malham Cove編

Pennine Way #3 Malham Cove編

今回は Malham Coveという石灰石の崖が自然に割れ目(limestone pavement)ができたものを紹介します。地図等はPennine Way #1にあります 。マガジン”イングラドをゆっくり歩く”のバックナンバーをご覧ください。

前回の湖から別の方向へ進み、丘に向かって進んでいきます。

このあたり一帯が石灰岩でできた地形となっています。

更に先に進むと平らな場所に出ました。何や

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Pennine Way #2  Malham Tarn 編

Pennine Way #2 Malham Tarn 編

Pennine Wayの前回に続いて、Malhamの谷を先に進みます。場所などは前回をご参照ください。
石灰岩はイングランドでは豊富にありますが、Malham のLimestone cliffという石灰岩が作り出す独特の地形はイングランドでも珍しいものです。

谷の奥に進んでいくと両脇が迫ってきて、沢となりました。足元が滑りやすいのでしっかりした靴が必要です。

さらに先に進むとこの先は行き止まり

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