マガジンのカバー画像

イングランドをゆっくり歩く

20
イギリスの田園風景の中をゆっくり歩くをテーマに、フットパスを散歩した中での風景や感じたことを綴っていきます。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事
イングランドをゆっくり歩く ご案内

イングランドをゆっくり歩く ご案内

当マガジンについて

イギリスの田園風景の中をゆっくり歩くをテーマに、フットパスを散歩した中での風景や感じたことを綴っていきます。
テムズパスというのはテムズ川沿いのフットパスですが、さすがにそれでは範囲が狭いのでタイトルを変更して、イングランドのフットパスを対象にしました。

フットパスとは

イギリス全土にある歩行者専用の道です。遊歩道みたいなものですが、山道だったり、家の庭先を通るものまであ

もっとみる
South West Coast path #1 Durdle Door編

South West Coast path #1 Durdle Door編

South west coast pathというのは、イングランドの南の海岸沿いに長く続くフットパスのことです。全長は1014kmもあるのでSouth West Coast pathといっても、いったいどこなのかまったく特定できないのですが、今回はそのうちDurdle Doorと呼ばれるエリアを紹介します。

Durdle Doorとはどこ?

Dorsetと呼ばれるエリアの南端にあるJurass

もっとみる
Avon Dam Reservoir Circular Walk ダートムーア国立公園

Avon Dam Reservoir Circular Walk ダートムーア国立公園

今回はダートムーア国立公園内にある、Avon Dam Reservoir Circular Walkというフットパスを紹介します。ひとことでいうと、何もない荒野です。こんなに何もない場所があるのかというほど建物もありません。このエリアは人があまり住んでいないので、人には会うことがほとんどないのですが、代わりに動物たちにはよくお会いします。

Avon Dam Reservoirはいったいどこ?

もっとみる
Ribblehead Viadict Walk#2 線路に沿って歩く

Ribblehead Viadict Walk#2 線路に沿って歩く

前回Ribblehead Viadict Walk#1から続きとなります。

線路沿いのフットパスを歩く

今回は前回に続いて線路に沿ってフットパスを歩いてみます。前回紹介したようにRibblehead Viadictはセトルカーライル線の一部となっています。

Viadictからさらに北に向かって歩いていきます。ちなみに隣の駅はDentというこれまた秘境駅みたいな場所です。この路線自体が秘境路線

もっとみる
Ribblehead Viadict Walk#1 セトルカーライル鉄道の高架橋

Ribblehead Viadict Walk#1 セトルカーライル鉄道の高架橋

今回は北ヨークシャーのRibblehead Viadict周辺を歩いてみます。これはSettle Carlisle railwayのRibblehead駅のそばにある高架橋(Viadict )周辺のフットパスになります。別名 Batty Moss Viaduct ともいいます。
なおSettle Carlisle railwayは保存鉄道ではなく現役の営業路線です。羊や牛、ヤギ以外にほとんど人口が

もっとみる
The Monsal Trail #2 産業遺産を歩く

The Monsal Trail #2 産業遺産を歩く

The Monsal Trail #1のつづきです 。The Monsal Trailの位置や地図については今回は省略しますのでマガジンのバックナンバーをご覧下さい。

それでは続きをゆっくり歩いていきましょう。

昔の駅

The Monsal Trail は昔の線路後を活用したフットパスですので、途中にかつて駅だった場所があります。今では休憩所/カフェとして利用されています。

駅の歴史について

もっとみる
The Monsal Trail #1 廃線跡を歩く

The Monsal Trail #1 廃線跡を歩く

今回は北イングランドのピークディストリクトにあるMonsal Trailをゆっくり歩いてみます。このフットパスは鉄道の廃線を利用して歩行者や自転車のために整備されたものです。
全長は 8.5 マイル (13.7 km) ほどです。フットパスというと歩くための道ですが、この道は平たんで自転車でも走りやすいのでサイクリングロードにも指定されています。

Monsal Trailはいったいどこにある?

もっとみる
Pennine Way #3 Malham Cove編

Pennine Way #3 Malham Cove編

今回は Malham Coveという石灰石の崖が自然に割れ目(limestone pavement)ができたものを紹介します。地図等はPennine Way #1にあります 。マガジン”イングラドをゆっくり歩く”のバックナンバーをご覧ください。

前回の湖から別の方向へ進み、丘に向かって進んでいきます。

このあたり一帯が石灰岩でできた地形となっています。

更に先に進むと平らな場所に出ました。何や

もっとみる
Pennine Way #2  Malham Tarn 編

Pennine Way #2 Malham Tarn 編

Pennine Wayの前回に続いて、Malhamの谷を先に進みます。場所などは前回をご参照ください。
石灰岩はイングランドでは豊富にありますが、Malham のLimestone cliffという石灰岩が作り出す独特の地形はイングランドでも珍しいものです。

谷の奥に進んでいくと両脇が迫ってきて、沢となりました。足元が滑りやすいのでしっかりした靴が必要です。

さらに先に進むとこの先は行き止まり

もっとみる
Pennine Way #1 Malham 編

Pennine Way #1 Malham 編

Pennine Wayは全長431kmもある北イングランドの長距離フットパスなのですが、全部あるくと16日から19日くらいかかるというのでとても制覇できるような距離ではありません。

今回はその一部である、Malhamのフットパスをみなさんと一緒にゆっくり歩いてみましょう。

Malhamとはいったいどこ

マンチェスターから北東にいくとSkiptonという街があるのですが、そこから北に向かうとM

もっとみる
The Test Way#4 Highclere Show

The Test Way#4 Highclere Show

今回はまたフットパスから道が外れてしまいますが、Highclare Showというお祭りを少しだけ紹介します。
Highclare Showmの公式サイトは以下になります。毎年5月のbankholiday(祝日)あたりに開催されます。毎年内容が多少違うのでご興味のある方は以下のリンクをご参照ください。

イギリスのCountry show

イギリスのCountry show(田舎のお祭り)といえ

もっとみる
The Test Way#3 Beacon Hillfort

The Test Way#3 Beacon Hillfort

今回は高い山のない南イングランドの中ではとても見張らしいの良いBeacon Hillfortを紹介します。
Readingから西に向かうとNewburyという街があるのですがそこから南に少し行った場所にBeacon Hillfortという見晴らしのよい丘があります。

Beacon HillfortはTest Wayのルートからは少し東に外れて、住所的にはNewburyになります。Newburyは

もっとみる
The Test Way#2 Saint Mary Bourne

The Test Way#2 Saint Mary Bourne

今回はTest Wayと呼ばれるフットパスの北側をご紹介します。
River Testから位置は少し外れますが、セント・メアリー・ボーン(Saint Mary Bourn)という村を歩きます。アンドーバー(Andover)の北東側にある、小さくて、静かなイングランドの村です。

街の中心にある湖には、多くの野生動物たちが集まります。
観光地のような賑やかさはないのですが、有名な観光地にも引けを取ら

もっとみる
The Test Way#1 River Test (テスト川)沿いをゆっくり歩く

The Test Way#1 River Test (テスト川)沿いをゆっくり歩く

イギリスにはTestという変わった名前の川があります。場所はハンプシャーにアンドーバー(Andover)という街があるのですが、そこから少し南にいったところです。上流のオバートン(Overton)というところが源流で、そこから開始して、アンドーバーの南、ウィンチェスターの西を流れて最後はサザンプトンへまでたどり着きます。この川沿いの地形は少し谷になっていてアンドーバーからサザンプトンにかけてTes

もっとみる