Ribblehead Viadict Walk#2 線路に沿って歩く
前回Ribblehead Viadict Walk#1から続きとなります。
線路沿いのフットパスを歩く
今回は前回に続いて線路に沿ってフットパスを歩いてみます。前回紹介したようにRibblehead Viadictはセトルカーライル線の一部となっています。
Viadictからさらに北に向かって歩いていきます。ちなみに隣の駅はDentというこれまた秘境駅みたいな場所です。この路線自体が秘境路線なのですが。
しばらく上り坂なのですが、坂を上がると列車を行き違いさせる場所(信号場)が見えてきました。
ちょっとレトロな感じの信号機ですね。
線路わきにポイントを制御する小屋があります。ここに通勤する人は大変そうですが、ここまで列車に乗せてもらい、ここで下ろしてもらうのでしょうか。
リンクを見ていただと実際の小屋の中の様子が紹介されています。
信号場を離れるとフットパスは山に向かい、列車はトンネルに入ります。
トンネルの解説は以下のリンクをご参照ください。山のフットパスにはこのトンネルを掘ったときのシャフト(立坑)がありました。もちろん穴は塞いであります。(換気用に一部は残しているようですが)
さらに山に向かって歩いていきます。ひとがやっと通れるくらいの人間専用のフットブリッジですね。
Moorというのは荒野という意味です。たしかに、見渡す限り何もなくて寂しいですね。
山頂で一休みしていたら天候が回復してきました。帰りは牧場の中を抜けていきます。やはり羊がたくさん。
列車の音がしたら貨物列車がやってきたようです。クレーンのようなものを積んでいるのでレール交換かなにかをする事業用車両でしょうか。
今度はホッパー車でしょうか。EWSとはEnglish, Welsh & Scottishからとった名称でしょうが最近は買収されDBになりましたね。これ以外にも木材の運搬とか変わった貨物列車が多い路線です。高速列車が走る幹線では邪魔もの扱いで走れないゆっくり走る貨物の路線のようです。
Ribblehead駅の様子
Ribblehead駅ですが、現役の鉄道ながら保存鉄道的なレトロな雰囲気を残しています。実はこの駅はイギリスで一番気象変化する駅ということで鉄道駅としての機能とは別にかつては気象観測拠点としても長いこと使われていました。
駅の照明も昔風になっていますね。ガス灯のようです。
駅に併設してちょっとした駅や鉄道の歴史についての展示があります。
Yorkshare Dales国立公園のNote
Noteの作者のみなさんが素敵な記事をかいていらっしゃいますので勝手ながらご紹介します。
おわりに
Ribblehead Viadictはいかがでしょうか。Yorkshare Dales国立公園は日本では(Lake Districtと比べたら)あまり有名ではないかもしれませんが、静かに歩くける場所としてはいい場所です。このようなちょっと寂しいけど静かに過ごせるところ、リモート(人里離れた)場所にイギリスの方は魅力を感じるようです。この鉄道も日本なら利用者が少ないので廃止されてしまうという利用レベルですが、あえて税金をかけても残しているのも、国民的価値を感じているからではないでしょうか。(おわり)