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【SLAM DUNK Gl】96話「歴史的キャプテンの誕生」

安西光義を偲ぶ会にサプライズ参加した田岡茂一。久々の再会に酒も進んでいた。


田岡には気になっていたことがあった。

魚住。・・・・ 仙道は 何をしてるんだ?」田岡




「いや先生、それが、、わからないんです。福田! お前 知ってるか? 同級生だろ。」魚住

「知らないです。別にわいわい戯れる奴じゃなかったし、、、。」福田

確か、大学にも、CBAリーグ、JBAリーグにも籍はおいてなかったんだよな。」花形

「らしいっすね。」清田
「・・・・」

「田岡先生、あの後、陵南に仙道に匹敵する逸材は、出できましたか?」藤真

「いや、長くに渡って、陵南を率いているが 仙道以上の逸材は出ていない。」田岡


「そりゃ そーだろうよ。」宮城

湘北の同学年、宮城リョータは、絶対的な強敵である仙道彰に打ちのめされた。

それは対戦相手としてももちろんのことだが、味方としてもその大きな存在感に打ちのめされた
そんな感覚を持っている。

そんな話がされたのは、少し前にさかのぼるが、
桜木、高宮が再会を果たした公園での会話の中であった。
宮城がウインターカップ敗退以後、燃え尽き症候群になり桜木に苦悩を話している時であった。

~回想~


「結果が出なかったって言ってもよ。俺達、国体では勝ち進んだじゃねーかよ。」桜木

あー あれは、、、。仙道だろ。 俺は何もやってねーよ。」宮城

国体とは、高校単位での大会ではなく、選抜選手で構成され各都道府県の代表戦となる。都道府県の代表選手に選出されなければならない。地方によっては、実質強豪校の単独チームで大会に出場することも珍しくない。

秋田は実質、山王工業がしめ、神奈川も例外ではなく、当時インターハイ連続出場を更新中だった海南大付属の単独チームで出場することがほとんどだった。

少なくとも2強と呼ばれたの翔陽から数名選出されることがあってもあくまで海南メイン。ましてや海南以外の選手がキャプテンに選ばれることなどありえなかった

その均衡を崩したのは、力をつけてきた陵南とダークホースの湘北の台頭だった。
それでも帝王、牧紳一の存在は揺るがなかったが、


翌年、とうとうその歴史に終止符をうったのが天才の呼び声の高い仙道彰だった。

長きに渡った海南主導のチーム編成に一石を投じ
キャプテンの指名されたのだ。

決して小粒なメンバーだからそうなったのではない。


むしろ逆だった。

スタメンの構想は、

エースの流川楓がSF。
一つ上の世代が高レベルだったCはコマ不足で桜木花道が重宝された。
キャプテンの仙道彰がPF。
正確無比なシュートを持つ神宗一郎がSG、
スピード、クイックネスの宮城リョータのPG


しかし宮城は、コンディションの問題を抱えていた。

PGに仙道彰を配置し、

PFには高いオフェンス力を誇る福田吉兆、
バランス、ディフェンスに比重を置きたい時には清田信長が仕事をこなす。

またパスを覚えた流川楓をPGに据えるという奇策で仙道彰をSFとし得点に集中させることで的を絞らせず、
神宗一郎が警戒されれば、切り込める福田吉兆清田信長が中からでもゴールを奪う。


そんな魅力あるチームだった。

コート内での仙道彰のキャプテンシーは、群を抜いていた。

新キャプテンとなった宮城リョータが結果を出せずにもがく中、ベンチからみつめる仙道彰の姿に嫉妬を感じ、悔しさもあったが納得もしていた。

「さあ いこーか。」仙道


上位候補筆頭の国体が開幕した。

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