【SLAM DUNK Gl 】97話「仙道彰の視野」
仙道彰をキャプテンとした神奈川国体は、幸先よく一回戦を勝利すると盤石の試合運びで勝ち進んだ。
宮城リョータのコンディション不良でPGを務めた仙道は多彩なパスで試合を牽引。
仙道、流川のユニットは、大会でも注目を集めていた。
「流川! やっぱりすごい選手だな!」観客
昨年の海南のゴールデンコンビとも言われた牧紳一と神宗一郎の胆は牧のペネトレイトだった。
「仙道! 自ら いったぞ! いや ペネトレイトからのパスだ!」観客
普段から同じチームでプレーしている福田吉兆
常勝軍団の海南での規律から解放させたい清田信長には、
「ノブナガ君、もっと 自由に 自分のプレーをしていいぞ。」仙道
「おっしゃー!」清田
センター経験が浅い桜木花道がミスをしても
「くそーー! 」桜木
「わり― 桜木。今のは俺のヘルプが遅れた。気にするな。」仙道
仙道は試合中にも関わらず笑顔で桜木をフォローする。
(公園ベンチの会話にて)
「悔しいけどよ。ベンチで仙道見てて、安心してたよ。」宮城
「なんかよ 今までなら鉄拳ありきで、それが気合いにもなってたけどよ。何か変な感じなんだけど悪くはない感じだった、、、。」桜木
「あー あーゆう キャプテン がいるんだよな。」
宮城
快進撃を続けた神奈川はベスト4にコマを進めた。さらに注目度もあがり優勝候補の本命とも評価もうなぎ上りだった。
準決勝の前日、寝室にて。
眠りについた。
そして最高の目覚めを迎える、、、、、、はずだった。
「ガタガタ ガタガタ ガガガ ガタガタ」
調子を上げていたが故の不完全燃焼の神奈川国体、
解散式。
「みな残念に思っているだろう私も同じだ。しかし我々の大会のパフォーマンスは凌駕していたはずだ。各々、自信につながったと思う。勝者なき大会になってはしまったが、この経験を活かすも殺すも自分次第だ。何を感じ、どういう行動をするのか? この経験を各校に持ち帰りレベルアップしてウインターカップで会おう。
いいチームだった。礼を言おう。ありがとう。」
「では最後にキャプテンの仙道から一言もらおう。」田岡
チームに帯同した田岡茂一からキャプテンの仙道彰に解散式の挨拶が振られた。
「みんな 無事で よかった。」仙道
「・・・・・」
「募金活動をしよう。」仙道
~湘北高校~
「桜木君 えらいわ!」晴子
「あああ 当たり前じゃないですか!? ハルコさん! この募金の鬼と呼ばれた桜木に任せて下さい!はっはー(笑)」桜木
「あんた達も気合い入れていくわよ!」彩子
「今日もやるぜ 募金!! お願いしまーす!」宮城
「おいおい。花道 何で俺達も。」高宮
「おい!忠! 学校にパチンコ玉持ってくるな!」大楠
「(パチンコ玉入りペットボトルを鳴らす)ジャン ジャン 募金 だよー!」野間
「正義の味方、参上!(笑)」水戸
「おい! ルカワ! てめー 声だせ! まじめにやれ!」桜木
「おめーより 集まってるけど。」流川(流川の募金箱に女子生徒が群がる)
「花道! おめーが一番、集まってねーじゃねーか!」高宮
「ぎゃっはっは」桜木軍団
「うるせーぞ! お前ら!」桜木
「桜木花道!あんたが一番 うるさい!」彩子
「どあほう。」流川
「ほっほっ」安西
~海南大付属高校~
「かっかっ(笑) 募金だろーがなんだろーが海南の一番は譲れないっすよねー! 募金お願いしまーす!」清田
「そうだな。でも募金ってのは気持ちが大事だからな。」神
~陵南高校~
「絶対! 集めてやるぜ!」越野(負けん気が強い)
「募金は誠意が大切だぞ。募金お願いしまーす!」植草(募金をよく知っている)
「お願いしまーす。」福田
「フクさん! もっと 声はっていきましょう!」彦一
「福田! もっと 笑顔だ!」仙道
「(仙道さん かっこええなー やること全てに華があんねんなー やっぱりコート外の仙道さんも目はなせんさかいな。)要チェックや。」彦一
仙道彰の視野と笑顔がみんなの心を動かした。この姿を見届ける田岡は、仙道を中心としたこの若者たちが日本バスケ界の未来を担うと信じて止まなかった。
続