「歩く」というのは最高の趣味なのだ♪21

最初は無理をせず、３０分ぐらいが目安

最初から無理にがんばってつぶれてしまう人がいる。

例えば１日数千歩しか歩いていない人が、いきなり１万歩などという目標を立てて歩き出すと失敗する。

途中で歩けなくなるというのではない。

ウォーキングの怖いところは、無理をすれば１日１万歩は歩けてしまうところなのだ。

人によって歩幅が違うから一概には言えないが、１万歩歩くとおよそ７〜８キロは歩くことになるだろう。

一度には無理でも、１日何回かに分ければ女性でも歩けてしまうのだ。

歩けると、翌日も歩かなくてはならないと思ってしまう。

無理をして歩くと、おそらく足にマメができたり、靴擦れができていたりする。

ここからさらに無理を重ねると、膝を悪くしたり、足首を痛めたりする危険性がある。

こうやって、歩くのはもうこりごりということになってしまうのだ。

これは明らかに自分の体との対話の失敗だ。

体は歩きたくないという信号を出していたはずだ。

こういうときは素直に体の言うことを聞いた方がいい。

どうするかというと、外に出て、軽く５分くらい歩いてその日のウォーキングを終わらせるのだ。

これでもウォーキングを続けたことに違いない。

ウォーキングの極意は、何キロ歩いたとか何時間歩いたということではなく、定期的に意識して歩き続けることだと思っている。

「意識して」というところがポイントである。

意識して歩き続けさえすれば、距離や時間は後ろからついてくる。

そんな感じでいい。

無理をして歩くのがイヤになってしまうよりはその方がよほどいいと思っている。

失敗例から書いてしまった。（笑）

本題に戻ろう・・

無理をせずに歩くにはどれくらいから始めるのがいいのだろう。

１日少なくとも５０００歩ぐらい歩いている人と、数千歩しか歩いてない人では異なってくる。

ここでは一つの目安を示しておこう。

まず、普通の速度で無理なく歩き続けたいという人は、３０分歩き続けるということを目安にしてみたらいいと思う。

歩き続けると体内の脂肪が燃焼する。

脂肪が燃焼し始めるのがだいたい２０分ぐらい歩き続けてからとされている。

３０分というのは、体内脂肪の燃焼を意識する時間となる。

もう少し早足で歩く、エクササイズウォーキングをしたいという人は、２０分歩き続けるというところを目標にしてみたらどうだろう？

エクササイズウォーキングは分速１００メートルで歩くことが基準とされている。

２０分で２キロ歩く計算である。

ただ、エクササイズウォーキングはスポーツだから、いきなり歩き始めるというのは無謀だ。

十分準備運動をし、しかも十分程度ゆっくり歩いて体を温め、そこから本格的なウォーキングを始めるということになる。

スピードが上がって、分速１００メートルとはどのくらいの速度かというと、遅刻しそうな人がかなり早足で会社に向かっているというのは感じだろう。

これで二キロ歩いたら、慣れない人は汗をかくし息も上がる。

あくまで目標にして、無理せず挑戦するというくらいの感じがいいのではないだろうか。

エクササイズウォーキングは別として、普通の速度で歩きたいという人も、無理は禁物である。

少なくとも２週間程度は３０分間歩き続けて様子を見るようにして、焦らないのが重要である。

気楽に続けることが大切なのです。

・・つづく・・

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【参考書籍】『歩くとなぜいいか』（PHP文庫）大島清著

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