見出し画像

2022年の夏のロードトリップ イタリア編🇮🇹⑥Firenze 2/2日目

大まかなスケジュール

Belgium→Innsbruck (Austria) →Venezia (Italy) →Pisa→Bologna→Firenze→Rome→Ostia antica→Avignon(France)→HOME

Day 10 

今日も引き続きフィレンツェを満喫いたします。
まず向かったのはGalleria degli Uffizi(ウフィツィ美術館)。


イタリアを堪能するのには歴史的背景を忘れては楽しむことは出来ません。何故ならアートと歴史、宗教が混合している、それがイタリアだから。

その中でも芸術にも政治にも関わる内容に必ず登場してくるのが、14世紀にイタリアで始まったルネサンス期に、フィレンツェを支配し、繁栄していたメディチ家。

ここ、ウフィツィ美術館はメディチ家歴代の美術コレクションを収蔵する美術館であり、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ラファエロなど巨匠たちの作品が所蔵されています。


45もの展示室と、展示品は約2,500点ほどあり、イタリアの中でもかなり大きな美術館。
ここで最も有名な作品はボッティチェッリ作の「ビーナスの誕生」と「春」かと思います。
こちらがボッティチェッリ作『春』
こちらの絵についての解説も公開中ですのでよろしければ合わせて御覧ください。


「ヴィーナスの誕生」は女性の神秘性を描いた作品。

目に触れられるものや手に触れられるもの、美しいものを美しいまま描くというルネッサンスの思想がよく表れている作品で、それまで主流であった中世キリスト教の禁欲的な思想とは異なり、ボッティチェリの描いたヴィーナスは官能的で、究極の美しさを追求しているものと考えられます。まさに魅惑の曲線です。

そして私が最も身を震わせた作品。がこちら。

ホロフェルネスの首を斬るユーディット。
何とも、おどろおどろしい作品ですよね。

この作品は、1598年頃に、画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって描かれた同名の作品に倣って描かれたものとされています。 ホロフェルネスの首を斬るユーディットの主題は旧約聖書「ユディト記」の一場面を描いた作品で、初期バロック美術の巨匠カラヴァッジョが制作。

美しい未亡人ユディトが敵であるホロフェルネスの寝込みを襲い首を切り落として国を救った。というユディト記。 この両者の表情、温度感。ショッキングな構成はバロック及び、以降の時代にも芸術表現に大きな影響を与え多くの画家が模作したという。 剣の柄の部分が十字架の形状をしているのが、これは、彼女らの行為が神聖な目的で行われていることを示しているのだという。

そしてウフィツィ美術館を4時間程堪能し、向かうは最高におすすめのレストラン。

10€のシーフードパスタ。
もう海鮮の出汁の取り扱いを本当に心得てくださっています!!!
パスタは私の大好きな程良いアルデンテ。
トマトの酸味もしっかり感じれてコクの中にフレッシュさがある
何ともくすぐられる味に夢中で写真どころじゃなく
ボスくんカメラに生意気な表情をしてしまうという。
ボスくんは11€のポルチーニ茸とチキンのクリーム。
一口もらいましたが、こんなに出汁出るなんて知りませんでした。

調べたら作る時にあまり水で流しすぎてはいけないようです。
この日私は興奮のあまり、ポルチーニを買い、ベルギーに帰国してから作ったのですが…もちろんこんな味にはならずむしろ材料を無駄にしてしまった気分に。精進しよう。


お腹も心もいっぱいになったところで向かったのは
新市場のロッジア Fontana del Porcellino子豚の像のところです。

このイノシシの像の鼻を撫でると幸運がもたらされるという言い伝えがあり、観光客はここを訪れるとこぞってイノシシを撫でに集まってきます。

鼻をなでる以外にも、口の中にコインを入れて手を離して、下にある受け皿に見事入れば再びフィレンツェに来る事が出来る、あるいは望みが叶うとも言い伝えられていてますが、ちなみにこのイノシシの像はレプリカで、2004年に本物はバルディーニ美術館に移動しました。

しかしこのおまじないはここで効くという。勿論わたし、この街、この国に惚れている。やらない他ない。

しかし何故かコインが口の中で引っかかり中々落ちてこない。みんなすんなり落ちてたのに何で!?と焦りを見せた時、チャリンと落ちてしっかり受け皿に入りました。きっとバタバタしながらもまたこの地へ戻ってこれるのでしょう。

賑やかな市場ではバッグやポーチ、ベルトなどの革製品から、衣類、工芸品を中心に販売されています、ええ、ボラれます。
何度も値段を聞いて全部の店と比較しましょう。値段交渉するときは、「Sconto,per favore(スコント ペル ファボーレ)」(まけてください)と、しつこく言う勇気を持ってみましょう。相手もしつこいので大丈夫です。笑
ボスくんはここで本革製のベルトを15€で購入しました。

そして雨の中向かった最後の場所はこちら。ヴェッキオ橋。
ヴェッキオとはイタリア語で「古い」という意味で、その名の通りフィレンツェ最古の橋。なんと中世以前からあり、洪水により1345年に再建されたが、第二次世界大戦の被害を唯一逃れた奇跡の橋でもあります。橋に出っ張っているカラフルな建物達はなんとアパート。橋の上に人が住んでる、世界でもとてもユニークな橋。


そして、橋の上の両脇には、伝統工芸品や金銀細工のお店や宝石店が連なっており、かなり煌びやかな通りになっています。ちなみに中に連なる店はとびっきり高価でした。
日中に見たヴェッキオ橋はユニークな形をしていました。
天気が悪かっただけあって、川がカフェラテ色になってしまってますが。


そしてこの日でフィレンツェ最終日。
とするつもりでしたが…

Day 11

ローマへ向かう前にどうしてもと、ボスくん懇願の地へ向かいました。
そこはメディチ家礼拝堂。

さすがメディチ。朝から大人気でした。

部屋の床、壁すべての部分に数百種類の大理石が惜しみなく組み込まれており、これだけで全種類の大理石を見たのでは?とさえ思えてしまいます。
ちなみにこれらの石や宝石の組み込みには加工だけでもかなりの年月を費やし、このためだけに貴石加工所を設立したのだとか。
天井にはピエトロ・ベンヴェヌーティが手掛けた、大聖堂顔負けの旧聖書と新聖書がテーマの天井画が施されています。


聖具室では1520年にミケランジェロが設計した彫刻、「夜と昼」、「夕暮と曙」が大理石の床や壁との調和を美しく取っています。 しかし、ミケランジェロ、筋肉隆々の男体ばかり彫刻していたため、女体彫刻は得意だったのか?と思わせる滑らかさのない女体。 少しジョジョ感あります。 ちなみに私はジョジョを見たことがありません。笑

1時間程見学を楽しみ、車を走らせ4時間。ローマへ向かいました。

今回のキャンプ場はこちら。

バスも近くから出ているのでローマの中心街までは簡単にアクセス出来ます!市バスもそうなのですが、キャンプ場のシャトルもタイミングで使用できました!

是非参考までに、ここは出来ませんが、キャンプ場によってはテントレンタル+組み立て込1泊60€とかもあるので2人以上ならキャンプ泊めちゃおすすめです!
WiFi、シャワー、プール込ですよ!
ホテルに比べて50€は節約出来ます!

それでは次回、ローマ編。


この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

38,450件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?