【天皇杯決勝直前】観戦ルールを守ること。それは応援するチームを守ること
「真っ赤なユニフォームに真っ赤なマフラーを巻いた姿で、自宅から新国立競技場まで行っていいのかなあ」
「周りの人が、その姿を見て引かないかな」
楽しみにしている天皇杯決勝戦。
だけど…
少しもやもやするような、複雑な思いが心を駆け巡っている。
もしかしたら、同じように感じている人もいるかもしれない。
その原因は、このニュースにある。
各局のニュース番組で、等々力競技場で行われた天皇杯準決勝の映像が繰り返し流れていた。
観客制限を解除して初めての試合。
スタジアムは18000人を超える多くの観客がいた。
今年の夏にヨーロッパのサッカースタジアムでサポーターたちがマスクもしないで大騒ぎして、コロナの感染を拡大させてしまったことが大きく報じられていた。
このことと重ねてしまう人もいるに違いない。
なんか、悔しいな。
自分は、同じ日に行われた埼玉スタジアムでの浦和レッズ対セレッソ大阪の試合を見に行っていた。
試合に来ていたサポーターたちは、感染ルールを守り、マスクをしっかりして、声をほとんど出さずに手拍子だけで応援をしていた。
それなのに、サッカーと新型コロナウイルスの感染拡大が結びつけられるような、そんなイメージがつくようなことが起きてしまったことを悔しく感じる。
個人を攻撃するようなことは言いたくないので、全体的な話をしたいと思う。
スポーツのファンやサポーターは、実はとっても繊細だ。
周りへの推奨行動もやみくもに行うのではなく、基本的には、心理的安全性が確保できるような相手にしか行わない。
あるいは、推奨を誘発するような大きなきっかけがあったときに、推奨行動が起こることもある。
そのひとつが、タイトルのかかった決勝戦なのだ。
家を出る時からスタジアムに行くまで、それこそ電車などの公共交通機関の中を、応援するチームのユニフォームを来て、マフラーを巻いて、チームカラーを身につけて、「今日は戦いの日だ」と周りにアピールする。
SNSのタイムラインにも、その日の思いを伝えるはずだ。
まさに強い推奨行動が起こる日なのだ。
観客制限のない新国立競技場での決勝戦。
きっと6万人の大観客で覆い尽くされるはず。
浦和レッズサポーターは、埼玉から国立競技場まで続くような真っ赤な人の波を作るだろうし、大分トリニータサポーターは、九州を出発するときから青いものを身につけて、多くの人の期待を背負いながらスタジアムに駆けつけるに違いない。
その姿は、応援するクラブだけでなく、リーグ全体やスポーツ業界全体を勇気づけるものになる。
そんなサポーターたちの想いと行動に、水をさすようなことはしてはいけない。
今シーズンが始まった時にこんなことを書いた。
もう、こんな寂しいスタジアムには戻りたくはない。
たったひとつの行動の誤りが、多くの人に影響してしまう。サッカーだけでなくスポーツ全般だったり、音楽や演劇などにも影響が出てしまうかもしれない。
今は、そんな時代なのだ。
最後に、あらためて新国立競技場で行われる決勝戦での観戦ルールを確認したい。
https://www.jfa.jp/match/emperorscup_2021/rule.html
ひとりひとりが観戦ルールを守ること。
それが応援するチームを守ることにもなるし、Jリーグ全体やスポーツ業界を守ることにつながる。
できるよ。絶対に。
(写真は、今シーズンのホーム最終戦並びに天皇杯準決勝の時に撮影したものです)
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ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!