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【天皇杯決勝直前】観戦ルールを守ること。それは応援するチームを守ること
「真っ赤なユニフォームに真っ赤なマフラーを巻いた姿で、自宅から新国立競技場まで行っていいのかなあ」
「周りの人が、その姿を見て引かないかな」
楽しみにしている天皇杯決勝戦。
だけど…
少しもやもやするような、複雑な思いが心を駆け巡っている。
もしかしたら、同じように感じている人もいるかもしれない。
その原因は、このニュースにある。
新型コロナウイルスのオミクロン株感染者の濃厚接触者で、今月12日にサッカー観戦をしていた男性について、オミクロン株への感染が確認されました。
政府関係者によりますと、アメリカから帰国後、都内の自宅で待機中に発熱し、オミクロン株への感染が分かった20代の女性と、今月8日と9日に会っていた濃厚接触者の20代男性も、オミクロン株への感染が確認されました。
男性は、今月12日、神奈川県川崎市の等々力陸上競技場でサッカー天皇杯を観戦していましたが、松野官房長官は午前の会見でこの競技場の観客に「感染者が出ているとの報告は受けていない」と述べました。
各局のニュース番組で、等々力競技場で行われた天皇杯準決勝の映像が繰り返し流れていた。
観客制限を解除して初めての試合。
スタジアムは18000人を超える多くの観客がいた。
今年の夏にヨーロッパのサッカースタジアムでサポーターたちがマスクもしないで大騒ぎして、コロナの感染を拡大させてしまったことが大きく報じられていた。
このことと重ねてしまう人もいるに違いない。
なんか、悔しいな。
自分は、同じ日に行われた埼玉スタジアムでの浦和レッズ対セレッソ大阪の試合を見に行っていた。
試合に来ていたサポーターたちは、感染ルールを守り、マスクをしっかりして、声をほとんど出さずに手拍子だけで応援をしていた。
それなのに、サッカーと新型コロナウイルスの感染拡大が結びつけられるような、そんなイメージがつくようなことが起きてしまったことを悔しく感じる。
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個人を攻撃するようなことは言いたくないので、全体的な話をしたいと思う。
スポーツのファンやサポーターは、実はとっても繊細だ。
周りへの推奨行動もやみくもに行うのではなく、基本的には、心理的安全性が確保できるような相手にしか行わない。
あるいは、推奨を誘発するような大きなきっかけがあったときに、推奨行動が起こることもある。
そのひとつが、タイトルのかかった決勝戦なのだ。
家を出る時からスタジアムに行くまで、それこそ電車などの公共交通機関の中を、応援するチームのユニフォームを来て、マフラーを巻いて、チームカラーを身につけて、「今日は戦いの日だ」と周りにアピールする。
SNSのタイムラインにも、その日の思いを伝えるはずだ。
まさに強い推奨行動が起こる日なのだ。
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観客制限のない新国立競技場での決勝戦。
きっと6万人の大観客で覆い尽くされるはず。
浦和レッズサポーターは、埼玉から国立競技場まで続くような真っ赤な人の波を作るだろうし、大分トリニータサポーターは、九州を出発するときから青いものを身につけて、多くの人の期待を背負いながらスタジアムに駆けつけるに違いない。
その姿は、応援するクラブだけでなく、リーグ全体やスポーツ業界全体を勇気づけるものになる。
そんなサポーターたちの想いと行動に、水をさすようなことはしてはいけない。
今シーズンが始まった時にこんなことを書いた。
緊急事態宣言中で、観客上限5000人という、Jリーグや自分の応援している浦和レッズのこれまでの歴史にもなかった開幕戦だった。
チケットが入手できずにスタジアムに行きたくても行けなかったサポーターも多かったに違いない。
人が集まり、声を上げられないこの状況は、多くのクラブチームの経営を苦しめ、多くのサポーター達の生き甲斐を奪おうとしている。
もう、こんな寂しいスタジアムには戻りたくはない。
たったひとつの行動の誤りが、多くの人に影響してしまう。サッカーだけでなくスポーツ全般だったり、音楽や演劇などにも影響が出てしまうかもしれない。
今は、そんな時代なのだ。
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最後に、あらためて新国立競技場で行われる決勝戦での観戦ルールを確認したい。
https://www.jfa.jp/match/emperorscup_2021/rule.html
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① 以下事項に該当する場合は、ご来場を見合わせてください
・体調がすぐれない場合(例:発熱、咳、喉の痛み、だるさ、味覚嗅覚の異常など、新型コロナウイルス感染症の症状がある場合)
・同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航または当該在住者との濃厚接触がある場合
なお、これらの事項に該当する場合、チケット代金およびその手数料並びに会場までの交通費等の返金は応じかねます。
② 入場ゲートで体温を測定します
37.5 度以上の場合は入場できませんので、あらかじめご了承ください。その際、チケット代金およびその手数料並びに会場までの交通費等の返金は応じかねます。
③ マスクを着用してください
※スタジアムでのマスクの配布はございませんので、各自ご準備ください
※熱中症対策によりマスクを外す場合は、社会的距離(できるだけ 2m、最低 1m)、咳エチケットにご配慮ください
※マスク着用を義務付けない例外は以下のとおりとします
乳幼児:着用しないことが望ましい(保護者の判断による)
上記を除く未就学児:着用するかしないかは保護者の判断による
④ 手洗い、手指消毒をこまめに行ってください
⑤ 社会的距離(できるだけ 2m、最低 1m)を確保してください(入退場時、トイレの列など)
⑥ 観戦時は、座席からの移動を禁止します
(間隔を空けずに隣に座る、スタンド前方へ移動して選手に声をかける等)
⑦ 飲酒により大声を発しやすくなる等、感染リスクが高まる可能性があるため、アルコール飲料を飲まれる方は、以下の下記注意事項を厳守してください
・飲食後は速やかにマスクを着用すること
・大きな声を発しないこと
・周囲の来場者に迷惑をかけないこと
※各自治体の発出する制限等により、アルコール飲料を持ち込むことができない場合があります。また、会場により制限が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
⑧ スタジアムの外でも、社会的距離(できるだけ 2m、最低 1m)の確保はもとより、大声での発声、歌唱や声援、密集等、感染リスクのある行動を回避してください
⑨ 保健所の積極的疫学調査にあたり、濃厚接触者に該当する可能性のある観客の情報提供に協力するため、の個人情報(氏名、電話番号、居住エリア等)、スタンドエリア内観戦位置の情報提供にご協力ください。個人情報の管理を徹底した上で実施します
⑩ その他、会場ごとに設定している観戦ルール&マナーを遵守し、スタッフの指示に従ってください
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■ 禁止される行為は以下の通りです
・声を出す応援
(禁止理由:飛沫感染につながるため)
例:指笛・チャント・ブーイング、トラメガ・メガホン・トランペット など道具・楽器の使用
・トラメガを含むメガホンの使用
(禁止理由:大声を出してしまうリスクがあるため)
・人と接触する応援
(禁止理由:接触感染につながるため)
例:ハイタッチ・肩組みなど
・「密」を作る応援
(禁止理由:飛沫感染・接触感染のリスクが高くなるため)
例:お客様がいる席での ビッグフラッグの掲出
※ただし、お客様がいない席に掲出する場合は容認される
・観戦時の座席の移動(観戦エリアの変更、間隔を空けずに隣に座る、スタンド前方へ移動して選手に声をかけるなど)
※やむを得ず入場時に登録した観戦エリアから移動した場合は、観戦エリア情報を登録しなおしてください
・飲食時のマスクを外しての会話
ひとりひとりが観戦ルールを守ること。
それが応援するチームを守ることにもなるし、Jリーグ全体やスポーツ業界を守ることにつながる。
できるよ。絶対に。
(写真は、今シーズンのホーム最終戦並びに天皇杯準決勝の時に撮影したものです)
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