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コルネットのサウンドと楽器への息の吹き込み( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )

毎朝7:30に荻原個人のX(旧Twitter)とFacebookページ「ラッパの吹き方」にて公開しております #今朝の一言_ラッパの吹き方 。

音楽やトランペットに関する一言を書いています。先日はこんな話を掲載しました。

僕が音大生の時にコルネットを吹いていたら先輩から「コルネットの音じゃない」と言われたのが衝撃で、何がどうしたらコルネットの音になるのかを当時めちゃめちゃ考えていたのですが結局わかりませんでした。

そもそも「楽器の音を出す」というのが理解できませんでした。ヤマハのサウンド、Bachのサウンド、シルキーのサウンド、確かに一流の奏者から生まれる音はその人自身の音ではあるけれど、同時にメーカーによって音が変わることは知っていました。

それが少しわかったのはだいぶ先になってからで、その時はフリューゲルホルンを吹いていました。僕が持っているフリューゲル用のマウスピースの中にホルンのような小指の先端がずっぽり入るくらい深いVカップ状のものがあるのですが、このマウスピースで音を出すのが当時とても大変で、音が消えてしまったり、低い音は低く、高い音は高くピッチが不安定になったり、そもそもハイノートが全然出せず、結果すぐバテるという状況になりました。

いろいろ考えて、原因は楽器に息を吹き込もうとしているからである、とわかりました。マウスピースの空気抵抗が全然ないものだから気を抜くと楽器に息を吹き込んでしまい、体のバランスが崩れてしまうのです。

楽器を演奏する時に、過剰に楽器の中へ空気を流し込もうとするのは良くありません。先ほど書いたように音が出ない、ピッチが不安定などの結果につながってしまうのももちろん問題なのですが、最大の問題は楽器の持つ響きを発生させられない点です。
楽器に息を入れすぎると、単に唇の振動音を管の中で増幅させるだけになってしまうので、どんなマウスピースでも、どんな楽器でも同じ「開いた」音が出てしまいます。

そんなことが理解できるようになって、コントロールできるようになると、フリューゲルだけでなくトランペットやコルネット、ピッコロトランペットも「それらしい」「そのメーカーらしい」音が出せるようになりました。

ということで、楽器の音のお話しでした。こんな感じで毎朝7:30にいろいろ投稿しているのでぜひご覧ください!「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」でまとめ読みができます!そしてぜひアカウントのフォローやリポスト(リツイート)で拡散していただけると大変励みになります。ご協力お願いいたします!
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荻原明(おぎわらあきら)

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