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月・惑星のnote

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月や惑星など太陽系内のことについて書いています
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#月

月齢って実際のところなに?

月齢って実際のところなに?

月齢とは辞書的な言い方をすると「朔(=新月)の瞬間からの経過時間を日を単位として表したもの」と、なります

つまり、朔の瞬間から1日(=24時間)経つと月齢は1.0、36時間で1.5となります。
そして、「今日の月齢」というと一般的にその地域の「正午」の月齢になります。

月の公転周期は約27日7時間43分です(日数で表すと約27.32日)
ですが、月が朔から望(=満月)を経て再び朔になるまでの周

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月の名所マップ

月の名所マップ

中秋の名月を前に第二弾、(独断と偏見による作成者好みの)月の名所マップを作成しました。
上が北ですので双眼鏡などで楽しむときの使ってください。

月の模様いろいろ

月の模様いろいろ

中秋の名月を前に第三弾、20年ぐらい前に作った月の模様についての資料を作り直しました。
上が北ですので満月を眺めるときに見比べてみてください

なお地域については代表的な地域ですので同様の模様を見ている地域は他にもありますので注意願います。

中秋の名月は満月ではない?!

中秋の名月は満月ではない?!

中秋の名月は必ずしも満月ではありません。
(中秋の名月については「中秋の名月はいつ?」の方もご覧ください)

えっ?十五夜だよね?十五夜って満月だよね??

いいえ、違います。
十五夜は「必ずしも」満月ではありません。
中秋の名月に限ってみても、満月であることの方が少ないのがわかります。

順を追って話をしましょう。

太陽と地球、月の位置関係で月は満ち欠けして見えます。

月は地球の周りを回って

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月の大きさは五円玉の穴と同じは本当か!?

月の大きさは五円玉の穴と同じは本当か!?

突然ですが、月の大きさってどれぐらいでしょうか?
満月の日、東の空から昇ってきた月は、とても大きく見えませんか?
でも、空高いところにある月は、それほど大きく見えません。
なぜでしょうか?

月が、地平線近くでは大きく見え、空高いところでは小さく見える。
理由はいろいろいわれますが、言ってしまえばこれは全て『錯覚』です。
要するに『気のせい』なんですね。

では、本当に気のせいなのか。ちょっと考え

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月の科学(月の周期)

月の科学(月の周期)

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
そんな『月』について、少し掘り下げてみましょう。

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『月』常に地球に同じ面を向けているのはご存知のことと思います。
(言い換えると満月はいつも同じ姿ですよね?)

これは『月の科学(自転と公転)』のnoteで取り上げましたが、月が地球の周りをまわる公転周期と月自身が一回転する自転周期が一致しているためです。

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月の科学(月の誕生)

月の科学(月の誕生)

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
そんな『月』について、少し掘り下げてみましょう。

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『月』の note で取り上げましたが、今回は『月の誕生』についてです。

月がどのようにして誕生したかについては、様々な説が唱えられてきました。
大きく分けると次の4つにまとめられます。

・兄弟説
・親子説
・他人説
・巨大衝突説

名前から何となく推察

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月の科学(自転と公転)

月の科学(自転と公転)

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
そんな『月』について、少し掘り下げてみましょう。

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『月』の note で取り上げましたが、今回は『月の自転と公転』についてです。

月を見る機会は多いと思います。
そして気がつくと思いますが、見上げる月は、満ち欠けはしますが同じ姿です。
(厳密には秤動という振動運動をしているため、同じではないです)

なぜ

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月の科学(クレーター)

月の科学(クレーター)

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
そんな『月』について、少し掘り下げてみましょう。

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『月』の note で取り上げましたが、今回は『月のクレーター』についてです。

月を見上げると、ボコボコと丸いクレーターが多く見られます。
クレーターはラテン語で「カップ」を表す言葉から作られたようです。

望遠鏡を最初に月に向けたイタリアの天文学者ガリレ

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月の科学(陸)

月の科学(陸)

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
そんな『月』について、少し掘り下げてみましょう。

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『月』の note で取り上げましたが、今回は『月の陸(=高地)』についてです。

月を見上げると、白く光る部分と、黒っぽく光る部分があることがわかると思います。
この白く光る部分を『月の陸(=高地)』と呼びます。
(かつては『陸』と呼んでいましたが、今は『

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月の科学(海)

月の科学(海)

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
そんな『月』について、少し掘り下げてみましょう。

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『月』の note で取り上げましたが、今回は『月の海』についてです。

月を見上げると、白く光る部分と、黒っぽく光る部分があることがわかると思います。
この黒っぽく光る部分を『月の海』と呼びます(対する白っぽい部分を『月の陸(高地)』と呼びます)

なぜ『

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月

天体としての『月』は太陽系の他の衛星と比べると、ありふれたものかもしれません。
ですが、『地球』とセットで考えると、かなりレアな部類に入ります。

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まずは月の基本から。

月は地球の唯一の衛星で、大きさとしては太陽系内で5番目の大きさになります。
また、太陽の次に明るく見える天体です。(満月時で約-12.7等級)

呼び方は、日本語で『月』、英語だと『Moon』、ドイツ語で『Mond』、

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月に行った人たち

月に行った人たち

地球に最も近い天体。月
38万kmかなたの『星』に行った人は、何人いるのでしょうか?

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アメリカのロケット企業SpaceXが、2023年以降に初飛行を開始する月旅行の計画を発表したのが、2018年9月でした。
(日本の某社長が最初の搭乗者として発表され、話題になりましたね)

さて、そんな月ですが、最後に人が行ったのは、1972年12月のアポロ17号ですから、もう半世紀も前になります。

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