【気まぐれエッセイ】なぜ、30代から人生が楽になるのか

若い頃って、本当に自意識の塊だよな〜と思う。


「30歳を過ぎてから人生が楽になった」という人は多いけど、それはきっと多くの人がそれくらいの年齢になると、自分だけに向いていた意識を外に向けはじめるからではないだろうか。若くして成功している人の多くが、他の人よりわりと早い段階で、そういう風になれていたのではないか、だから物事が上手くいったのではないか、とも思う。


外に意識を向けると言っても、人の目や人からの評価を気にするという意味ではない。むしろ逆。

自分のことに関しては、外側のことは気にせず内側にしか意識を向けていないのだ。自分を脇にやって人に意識を向けるって、根本的に自信がなければ出来ないことだから。本当に人に意識を向けられる人は、自分の価値を自分で決められる人。自分の本当の価値は、人からの評価で揺らぐものではないと知っているから、安心して、人に興味を持ち、人に気を配れるのだ。


若いうちは多くの人が、自分というものをまだよく分かっておらず、常にどこか自信がないが故に、自意識過剰になるのだろう。例に漏れず私もそうだった。そしてここ最近は、ようやくそんな自意識から解放されつつある気がしている。


自意識って完全になくなることはないし、むしろなくならなくてもいいのだけど、強すぎると、生きることの本当の喜びを味わう機会が減っちゃうんじゃないかなと思う。まあ、何を喜びや幸せと感じるかは人それぞれだから、言い切ることは出来ないけれど。


ただ言えるのは、自分を脇にやって人に集中すると、すごく満たされるってこと。そしてそれが出来るようになってくると、若い頃とは質の違う、何かを成しえたときや、人から褒められたときなどに得る自信よりもっと揺るぎない自信が手に入るということだ。


私はまだまだだけど、これから年を重ねるにつれて、もっともっとそんな自分になっていけたらと思っている。

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