世界のスタジアム・アリーナで活用される最先端テクノロジー(3)
これまでの第1弾、第2弾に続いて第3弾を書いていきたいと思います。
まずは、スタジアムの歴史と最先端テクノロジーが詰まったスタジアムやアリーナのご紹介!
海外では、eSports専用のアリーナや、トレーニング場ができるなど、eSportsも非常に盛り上がってきているみたいですね!
ぜひチェックしてみてください。
さて、今回は、主にVRやARを活用したスタジアムエンターテイメントに関連した技術を持つ企業を紹介していきたいと思います。
これまでの記事を読点でいない方は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
それでは、様々な企業のテクノロジーをご紹介していきたいと思います。
Zappar
Zapparは、世界をリードする仮想現実プラットフォームを提供する会社です。彼らの特徴は、グラスやヘッドセットを装着せずに様々な体験をすることができる点です。
彼らの技術を使った取り組みは、様々なシーンで活用されており、本日はいくつかをご紹介したいと思います。
・マッチデープログラムとのタイアップ
これはミネソタ・バイキングスの成功事例です。年間で多くの販売部数を誇るマッチデープログラムと連携した取り組みで、チームが提供する公式アプリのAR機能を活用することで、プログラムをスキャンすることで、選手のインタビューや過去のハイライト動画などが見れるような機会を提供しました。この取り組みによって、第1週のホーム開幕戦では、アプリのダウンロード数が通常の試合よりも58%増加したというのも素晴らしい効果ですね!
・スタジアム外での選手とファンの交流
これはイギリスのマンチェスターシティで取り組まれた事例です。
マッチデープログラムと連動した企画という点では、バイキングスの事例と近いですが、AR技術を使って選手と一緒に写真を撮ることができるような機能などもあり、購入することのメリットを高めることに成功しました。
そして、これらのデータはファンのエンゲージメントの指数としても活用することができるため、様々なデータを蓄積した顧客データベースを構築することにも成功した事例です。
・グッズの販売促進での活用
サンフランシスコ49ersは、ARを使用してチームストアでの限定版商品の売上と利益率を向上させることに成功しました。具体的には、AR対応のグッズを購入することで限定動画を獲得することができるような商品を提供しました。
また、NBAのサクラメント・キングスは、AR技術を活用し、新しく購入したジャージ姿でスター選手と仮想空間で写真を撮影することができるようなサービスを提供しました。
参考:Zappar HP
ARound/Stagewell
ARoundというサービスはStagewell社が開発するマーケティングプラットフォームの一部の機能を活用して構築されたサービスです。Stagewell社は、2015年に設立され、主にデジタルトランスフォーメーションとマーケティング、リサーチとインサイト、マーケティングコミュニケーション、コンテンツとメディアの4つの事業を展開している会社です。
今回ミネソタバイキングスでリリースされたサービスは、会場内にいるファンが楽しめるコンテンツとなっており、専用アプリを使用することでインタラクティブな体験をすることが可能になります。
このプラットフォームには、会場内の他のユーザーと対戦するAR搭載のゲームなども含まれており、大人から子供までが楽しめるサービスとなっています。
参考:stagewell group HP
Poplar Studio
Poplar Studioは、2018年のマクレガー対ハビブのプロモーションで活用され、AR技術を活用して、チャンピオンベルトを着用することができる機会を提供しました。この技術は、今後スポンサー企業によるアクティベーションなどにも活用されそうです。
そして、Poplar Studioは、ビジュアライゼーション技術を活用した様々な新しい体験を提供しており、新世代のショッピング体験などを提供しています。
3DやARの技術を活用して、ECサイト上での顧客体験を向上させている会社です。すでにスマホを通じて、仮想の試着をされたかたもいるかもしれませんが、その技術を持っており、shopifyやBBC、Disneyなど世界の名だたる企業と取引をしている企業です。
参考:Poplar Studio HP
TV 2 Denmark
TV 2 Denmarkは、デンマークのテレビ局ですが、非常に面白いスタジオを保有するテレビ局です。これはツールドフランスのテレビ中継で活用された技術で、解説者らの前に設置されたモニターに、選手が3Dで映し出される技術です。視聴者に非常にわかりやすく情報を伝えることができるようになった事例でもあると思います。
いかがだったでしょうか?
今回紹介しきれなかったテクノロジーがたくさんありますが、世界では様々な取り組みがされているようですね。
試合観戦体験をより面白くする取り組みが増えていくことで、これまでとは異なる層の方にもスポーツを楽しんでもらえる機会を作れると思いますので、今後も技術の発展に注目していきたいと思います。
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