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noteで見つけた素敵な展覧会レビュー

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記事一覧

【レビュー・批評#7】世界と溶け合う建築 -フランク・ロイド・ライト展について

先日、新橋のパナソニック汐留美術館で開催されている『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ…

江口寿史展「ノット・コンプリーテッド」

東京都世田谷区にある世田谷文学館にて、江口寿史展「ノット・コンプリーテッド」を見てきまし…

江藤 タマミ
3か月前
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「もうひとつの19世紀 ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」展 in 国立西…

昨年、「モネ展」を見に行った時は、早めに出かけたし、1人だったので、もう1つ展覧会によっ…

みだれ髪
3か月前
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2023年に行った美術展8選

こんにちは!気ままなアート巡りが趣味のかおりです。 2023年ももうすぐ終わり。 今年プライ…

「真空のゆらぎ」は、心を落ち着かせてくれるものだった

先日のイブ・サンローラン展に加えて、 もう一つご紹介。 国立新美術館2階では 大巻伸嗣氏の「…

ちびこ
5か月前
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AMBIENT KYOTO 2023(アンビエント・キョウト2023) 【おすすめ展覧会紹介】

訪問した展覧会の中から、オススメしたい展覧会について、見所をコンパクトにご紹介します。今…

ぷらいまり。
5か月前
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やまと絵展感想(東京国立博物館)

展示物の国宝や重要文化財率に関していえば、今年最も凄いものでした。以下に書くことはこのブログの内容と重なるところがあるので、目を通してください。読み物としても普通に面白いので。 概要教科書に出てくる作品のオンパレードでした。私は三つに分かれているなかでの最後、後期展示?に行きましたが、カタログだけ見ても凄い作品ばかりです。 その他《源氏物語絵巻》や《伴大納言絵巻》なども前期には出ていたので、全展を通じて日本美術史のスターオンパレードでした。教科書でお目にした作品も多く、興

アカデミックな絵画と 2023年

国立西洋美術館の常設展の中に、普段は版画や素描を展示している 少し暗い小部屋があります。…

Le yusée
6か月前
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長沢芦雪展感想(中之島美術館)

大阪・中之島美術館で開催中の展覧会で、九州国立博物館にも巡回するものです。大阪では初の回…

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コレクションの意義と公共性——世田谷美術館『土方久功と柚木沙弥郎』レポート

9月9日(土)より11月5日(日)まで、世田谷美術館(東京都世田谷区)で企画展『土方久功と柚…

【彫り描く人】メイキング オブ ムナカタ 生誕120年棟方志功展 東京国立近代美術館

終始勢いよく楽しめる展示だった。 躍動感。 という言葉がこれほど当てはまるとは。 作品も、…

薪
6か月前
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超絶技巧系展覧会で鑑賞がはかどる5つの視点とは?【鑑賞力向上のヒント⑤】

ここ10年ほど、絵画や工芸の展覧会を中心として「超絶技巧系」という新たなジャンルが盛り上が…

かるび
6か月前
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キュビスムの全体像をつかめるぞ!ピカソ&ブラック発、ダイバーシティに満ちたキュビ…

キュビスムと言えば?ピカソ! ピカソと言えば?キュビスム! このように、お互いがお互いの代…

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令和の驚異の部屋にようこそ。「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」

“我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。” 創世記 1章26節 展示ケースに野球グローブとボールがぽつんと。 使い古された革のくたびれ具合がひしひしと感じられます。 緩衝材に包まれた箱。少し力を入れるだけで潰れるプチプチの触感。 そして、真っ白なおろしたてのスニーカー。 展示ケース内にあるのは、身近に見かける普通の品々。 予備知識が無ければ、ただそれだけに見えるかもしれません。 もしもこれらの物のリアルな感触をイメージしたら、その時点であなたの脳は令和の匠たちの腕